ココ・シャネル関連の文献調査 1

*20210601 誤記修正しました。

*20210604 追記しました。

2021年7月23日(金)に、高級ブランド「CHANEL」の創業者であるガブリエル・シャネルの映画が公開されます。タイトルは『ココ・シャネル 時代と闘った女』ということらしいです。上映館はBunkamura ル・シネマ他で、コロナ禍かつオリンピック開催下ではあるものの、少なからぬ観客を動員できそうな内容です。

そんな映画を120%楽しむために、ガブリエル・シャネル関連の文献を調査してみました。以下は、刊行年順に並べた、シャネル文献リストとなります。国立国会図書館のNDL-Onlineで、「シャネル」という言葉で検索をかけ、「書籍」で絞り込みをすると、以下の結果が導けます。

***

1957 セリア・ベルタン『パリ・モードの秘密 モードを作るのはパリだ』大日本雄弁会講談社

1968 南静『パリ・モードの秘密』毎日新聞社

1972 マルセル・ヘードリッヒ『ココ・シャネルの秘密』早川書房

(→原著1971 文庫化1995)

1973 クロード・バイヤン『孤独のシャネル ファッション界の女王の生涯』竹中書店

1977 ポール・モラン『獅子座の女シャネル』文化出版局

(訳・秦早穂子。のちに訳・山田登世子によってタイトルを変更し、2007『シャネル 人生を語る』

1980 エドモン・シャルル=ルー『シャネル ザ・ファッション』新潮社

1981 エドモン・シャルル=ルー『シャネルの生涯とその時代』鎌倉書房

1983 クロード・ドレ『ココ・シャネル』サンリオ

1986 マリア・ケント『シャネルに恋して』文化出版局

1989 海野弘『ココ・シャネルの星座』中央公論社

1990 秦早穂子『シャネル 20世紀のスタイル』文化出版局

1990 ジャン・レマリー『CHANEL』美術出版社

1991 リルー・マルカン『カンボン通りのシャネル』マガジンハウス

1997 デーヴィッド・ボンド『シャネル ココ・シャネル』岩崎書店

1998 ソフィ・トゥルバック『ココ・シャネル 悲劇の愛』集英社

2000 実川元子『ファッションデザイナー ココ・シャネル』理論社

2000 安達正勝『二〇世紀を変えた女たち』白水社

2001 渡辺みどり『シャネルの警告 永遠のスタイル』講談社

2002 ジャネット・ウォラク『Chanel シャネルスタイルと人生』文化出版局

2002 山口昌子『シャネルの真実』人文書院

2005 藤本ひとみ『シャネル』講談社

2005 塚田朋子『ファッションブランドの起源 ポワレとシャネルとマーケティング』雄山閣

2005 渡辺みどり『シャネル・スタイル』文芸春秋

2006 山田登世子『晶子とシャネル』勁草書房

2006 斎藤孝『シャネル 人生を強く生きるための「孤独力」』大和書房

2007 ダニエル・ポット監修『chanel』講談社

2007 ポール・モラン『シャネル 人生を語る』(獅子座の女シャネル改題)中央公論社、訳・山田登世子

2008 山田登世子『シャネル 最強ブランドの秘密』朝日新聞社

2009 クリス・グリーンハルジュ『シャネル&ストラヴィンスキー』竹書房

2009 エドモン・シャルル=ルー『ココ・アヴァン・シャネル』早川書房

2009 山口路子『ココ・シャネルという生き方』新人物往来社

2010 エリザベート・ヴァイスマン『ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女』阪急コミュニケーションズ

2010 長沢伸也『シャネルの戦略 究極のラグジュアリーブランドに見る技術経営』東洋経済新報社

2010 高野てるみ『女を磨くココ・シャネルの言葉』マガジンハウス

2010 高田里純『ココ・シャネル 愛と孤独の日々』ホーム社

2010 高野てるみ『女を磨くココ・シャネルの言葉 続』マガジンハウス

2011 西口敏宏『ココ・シャネルの「ネットワーク」戦略』祥伝社

2011 テイラー・マッツェオ『シャネルNo.5の秘密』原書房

2012 カレン・カーポ『ココ・シャネルが教えてくれること』宝島社

2012 久松ゆのみ画 塚田朋子監修『ココ・シャネル』(マンガ)ポプラ社

2012 ジャスティン・ピカディ『ココ・シャネル 伝説の軌跡』マーブルトロン

2012 ハル・ヴォーン『誰も知らなかったココ・シャネル』文藝春秋

2012 高野てるみ『あなたを変えるココ・シャネルの言葉』イースト・プレス

2013 オヨンシク文 クレパス画『ココ・シャネル』岩崎書店

2013 ブロンウィン・コスグレーヴ『Vogue on ココ・シャネル』ガイアブックス

2014 筑摩書房編集部『ココ・シャネル』筑摩書房

2014 リサ・チェイニー『シャネル、革命の秘密』ディスカバー21

2015 高野てるみ『ココ・シャネル 凛として生きる言葉』PHP研究所

2016 イザベル・フィメイエ『素顔のココ・シャネル』河出書房新社

2016 酒井真美『ココ・シャネル99の言葉』リンダ・パブリッシャーズ

2016 アンネマリー・ファン・ハーリンゲン『ココとブラックドレス』文化学園文化出版局

2016 山口路子『私は私 超訳ココ・シャネル』泰文堂

2016 八坂裕子『ココ・シャネル力 学校では教えてくれない77の言葉』サンリオ

2017 山口路子『ココ・シャネルという生き方 新装版』KADOKAWA

2018 間部香代文『ココ・シャネル 女性に自由を!』チャイルド本社

2019 高野てるみ『仕事と人生がもっと輝くココ・シャネルの言葉』イースト・プレス

2020 川島ルミ子『シャネル』さくら舎

2021 マリア・イザベル・サンチェス・ベガラ文 アナ・アルベロ絵『ココ・シャネル』ぽるぷ出版

2021 山田登世子『シャネル その言葉と仕事の秘密』筑摩書房

(上記の山田2021文献は、2008年の『シャネル 最強ブランドの秘密』の改題と修正です)

***

以上が、ガブリエル・シャネルという人物について、日本語で語られた文献の主だったものです。検索にヒットした本の中には、章に「シャネル」という言葉があって引っかかったものもあるのですが、本筋に大きく関係なさそうなものははじきました。また、単行本が文庫化されたものも、はじいております(山田2021は除く)。

文庫化については、後に注記しておくことにしますが、2010年代になるとシャネル関連の書籍の出版点数が増えてきておりまして、煩雑になっていますので、ひとまず本筋のものを挙げてみました。

考察はいずれ。

では失礼します。

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歴史探究系、事象考察系、読書感想系。

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