ブラスバンド鑑賞・・・金管楽器編
こんばんは、和尚です。
いきなり本題。
このコロナ禍で、いろいろなコンサートや演奏会が中止になっている中、JKの愚娘(Cl.)が行ってる学校の吹奏楽部の演奏会が厳戒態勢の中、あったので、行ってきました。
お父ちゃんが音楽好きだから、吹奏楽部が盛んな学校へ行け!と言うたわけではないのですが、当地では相応に知名度ある吹奏楽部でもあり、かなり大掛かりな演奏会でした。それでも4-8月迄はほぼ練習もできず、新体制でほぼ3ヵ月しか練習してない割には、上手くまとめて来たなーと思って聴いていました。(素人耳でもホルンはやや元気なかったんですが・・・)
いつも語るような音楽談義より、かなりトーンが落ちてしまうというのはなんでかな?と考えていたんですが、やっぱり大人数ってのは音のデカさはいいもんなんですが、
①大人数でやるだけに、息の合った演奏には努力を要するものの、なんだか個性が埋没しているような気がする。その点いわゆるロックバンドは少人数で、基本的に1楽器は1名担当で緊張感も個性も見えやすい。
②そもそも、木管、金管の「まるい」音(和尚の感じ方です)よりも、エレクトリカルな「とがっている」電子(的)音の方が自分自身の好みに合っている。当然人力で音作る努力というのは頭下がりますが。(押せば音が出る鍵盤や、つま弾けば音が出る弦楽器なんかより、吹きモノの楽器の方がはるかに、正確な音を出すことの困難さがあるってのは理解しております、はい)
ということもあるのかな、と考えながら鑑賞を楽しませてもらいました。
ただ、娘は音楽の道に進もうとは今のところ思ってはないようですが、このお父っちゃん、大学受験の時にはちらりと坂本教授(東京芸大?)と同じところ行ってみたいな、とも思わんこともなかったのは事実。そういう教育を受けてないから無理だとは思うんですが、ただ娘のポジションからでしたら、行くことも不可能ではない。現に今日、指揮者である先生が、そういう卒業生もいるってことをMCでも言うてたし。おとうちゃんしてはどちらでもいいんだけどね。
で、なんでもっと音楽の道を究めようと思わなかったんだろうな?とつらつら考えながら聞いてたんだけど、ふと思ったのが
先達に恵まれなかった
ということでしょうか、しいて言うなら。
ま、一応習い事として鍵盤をやってて、そういうバックボーンからも音楽のテストとかは、そりゃノー勉でもイケる口でしたけど、なぜか積極的においらに音楽をやるべし、と勧めてくれる方がおらんかったんだよね。独学では相当の才能がないと尖れないんですよね、この世界。それは若いころから感じてた。
エレクトーン教えてもらってた先生も、今思うとあまりモチベ高くなかったし(まあこちらの受け手も問題ありかもしれないけど)、こう弾きなさい、というのはあったけど、原曲を聞いて曲の雰囲気をつかみなさい、とか、その音楽の背景の歴史とか、そういうのは一切教えてくれない先生で。
今思ってもなんか不幸だったな、と思うのが、ビートルズ。あれ小学生の頃からいろいろ弾かされていたんだけど、原曲初めて聴いたのは中学生のころ。全く違う解釈をして弾いてたとわかって、なんだか愕然とした記憶があります。それからというものハイテクニックな演奏が必要なsquareとかは自らレコード(!)借りてきて、聞きましたよ、リリコンとかSAXとかの生音の雰囲気とか、またギターソロを鍵盤に直して弾く時とか、やっぱり楽譜をそのまま弾くのと、原曲を意識して弾くのと全然違うなーと今でも思うわけです。ヤマハが級制度を取り入れているために、初見で楽譜を正確に弾く力とか、耳コピの力とか、試験で試されるのも背景にはあると思うんだけど・・・。
その代わり、電子楽器なだけに、「音色」については何の楽器は当てることはできる、というのはありがたかった、学校の音楽の試験で(笑)。
ということで、演奏聞きながら考えたことの本題。
ブラスバンドの楽器の音色を、文章と写真で表現してみたらどうなるのか?
結局、音楽よりも日本語の深堀りの方が好きだったりするんですよね。演奏聞いてて、今日これ書くためにそんなんばかり考えてた。でも文章力ないから、写真も使って語ってみたいなーとか。まじ自己満です。
まず、トップはトランペット&トロンボーン。
トランペットは↑これね。トロンボーンはアイキャッチ画像。やっぱこいつらブラバンの花だよね。まあ演奏っぷりもカッコイイし、音も金管の艶々した耳に残る、いわゆる「ラッパ」の王道を行くんだよね。音域はトランペット=高音、トロンボーン=中音となってて、この二つのハモリはどの曲でもワンフレーズは必ずあると言っていい。ただ天邪鬼の私にとっては、この2つの楽器、カッコイイけど積極的に好きではない。
では、金管を続けましょうか。前述のちょっと出たホルン。
これね。なんだか丸くて柔らかい音がするの。中~低音域を担う。やや地味な楽器。ただ私吹いたことないんだけど、これ音程取ったり、ブレス入れたりするの、相当難しいと想像してる。だからこそ、すごく味のある楽器だと思うんだよね。これのソロ取るの結構難しんだろうなあ、とか思うんだけど、柔らかい音色は個人的には好きです。ただ今日のは・・・でしたが。
で、いっちゃん金管で音色が太いやつ。
チューバ。持つだけで肩こりになりそうな気がします。
ただ、やっぱこれかっこいい。ベース音に親近感をもつ私にとっては、この愛すべきベース音をかたどっていく「地味さ」がなんとなく、いい。決して目立たないものの、こいつが音程ずれたり、リズム取れなかったりしたら、そりゃーくちゃくちゃになるだろな、というのが容易にわかる・・・。これ見るとセントバーナードを思い出す、何故だか。
ただ、これらの音を頭に思い浮かべながら、今書いてるんだけど、やっぱりこうした吹きモノ楽器は生音の方が絶対いいなあ。電子的に作られた音って、上手く作ってあるけど、人間の息遣い、ってものがダイレクトに伝わるのは、やっぱり、いい。
最後に。
フルートやサックスは金属でできているのに、なぜ木管楽器なのか、うーん、腑に落ちません。と思って、wikiったらこう書いてあった。
木管楽器(もっかんがっき)は奏者の唇の振動によらない方法で発音する管楽器の総称であり、概ね日本語の「笛」に相当する。
そっか、金管はプップカ、唇の振動を拡声するのね・・・だから「ラッパ」なのね・・・日本語ってよくできてるわ・・・。
合掌。