オクラ栽培

オクラ栽培

家庭菜園ではプロのような栽培技術を必要とせず、手軽でおいしい野菜を収穫できる作物や品種が狙い目になります。オクラはそういう視点では良い野菜でたいして苦労せず「けっこう良いオクラ」が収穫できます。

別の視点としてアオイ科というマイナーな科で、そのおかげで輪作に組み込みやすい点が個人的に良いと思っています。

ただし連作障害は起こるので前年度に栽培した場所は覚えておきましょう。

今は野菜の栽培方法はネットで検索すると相当数出てきます。しかもとても上手な解説付きで解説通りにやればだいたいなんとかなります。

しかし全く経験のない人やちょっとした栽培のコツをフォローすることは難しく、実際私もネットだけでは追えないトラブルは多くありました。サンプルが1人だけですがその過去の経験や調べたことについて、小さく紹介していこうと思っています。

種か苗か

オクラは種から育てやすい野菜で発芽率は良く、初めての人でもやりやすいと思います。その種から始める時の注意点は種まきから始めるために収穫できる期間が短くなりがちです。夏の暑い期間が短い地域ではその点が不利になるのでポット苗を用意して調整します。

苗を用意して定植するのを勧めない話をたまに見ますが問題ありません。稲などのような苗の真下に根が延びる直根型に分類されるので、移植に耐えられないという理論のようです。しかし実際は移植で枯れることはありませんのでポット苗も栽培のオプションとしてとっておきましょう。

撮影日は5/8。とうもろこしの予定の所から去年植えたオクラが発芽してきました。最近の平均気温は24℃でマルチングカバーをしていたので地温が下がらず出てきたのかな?と。

一本仕立てか二本仕立てか

オクラを2株で育てて二本仕立てにすると柔らかいオクラが採れるという話を見て二本仕立てを何度か試しましたが、一本仕立てと硬さが変わりない出来栄えでした。収量は一本より少し多めになり、あの太い幹が絡まるので管理が大変になります。思った程のメリットはないかも

低温か低温以外か

オクラは南の国が原産だから低温に弱い、とありますが低温に気を付けるのは栽培初期のことで、秋になって気温が下がりだすと実が木のように硬くなり食べられません。苗は店側が暖かくなってから販売するのと、種は低温だと発芽しないので温度管理は楽な方です。

逆にオクラの株を撤去しないで放置しておくと12月の気温10℃でも枯れません。株が大きくなったという要素もありますが低温に寛容だなと。そういう考えから温度管理はあまり気にしなくてもいけます。ちなみに高温にはかなり強いです

栽培時の気になること

オクラは株高で約10cm以上になる頃から蟻が株の先端周辺をうろつくようになります。収穫に影響はないのですがけっこう気になります。アブラムシがいる訳でもないのに何をしているのか疑問です。

収穫期間が長いので追肥の必要がありますが、テキトーにやっても何とかなります。とにかく簡単な栽培方法で収穫量も十分確保できる優れ野菜です。

植え付け

植え付けの間隔は30cmとしているサイトもあり日当たりの良い畑で30cm間隔で植えると密林のようになり、収穫の時に実が成っていることに気づかなくて散漫になりやすいと思います。個人的に30cm間隔はパスだなと思っています
それで普段は植え付けは50cmの間隔でやっています。植えた後の1週間は真面目に水やりをしましょう、マルチングをしているとそれ以降の水やりは少なめでも枯れませんのでお勧めです

間隔が70cmでやっているのは細い畝を立ててしまったからで、普段は50cmで植えています

植え付けの間隔は根の張り方に依存してるはずで、上記にあった直根型の野菜は横にあまり広がらないので50cmくらいになっています。きゅうりは横に広がる根なので植え付け間隔は100cmが推奨になっているのはそのせいです。

収穫

「大きくなったら収穫しよう」、この考えがかなり危険でオクラは大きくなると木のように硬くなって包丁も入りません。どうせたくさん成るので小さいうちにどんどん採りましょう。
それと1日で大きく成長するので油断すると巨大オクラが誕生します。来年の為に種を採るのであれば樹上でカラカラになるまで残しておきます。

数少ないオクラの悪い点は収穫終了後の株処理です。幹が太くて根もがっちり張るので筋力の少ない人はそのままでは抜けません。抜かずに置いておくと相当時間が経ってから立ち枯れしますので、それまで待つかスコップで掘り上げるかになります。

それと抜けたオクラの「木」はリグニンが多いのかやたらと硬くてしかも土に埋めないと自然分解も遅いです。硬いのでバキバキに折ったり壊すのもめんどくさく、毎年春先の畑に去年の木が転がっていますね

なかなか分解されません

オクラの実を収穫した時にその実の真下の葉を撤去する話を聞くと思います。あれはやっておくと管理が楽になるので私もやっています。オクラの実を太らせる担当は真下の葉っぱが担っているらしく、シンクとソースの関係のようです(農業分野でもシンクとソースの概念を使います)シンクがいないのでソースは暇になり、それなら風通しを良くするのも兼ねて撤去という考えっぽいです。

ホームセンターや種苗店でオクラの苗を買います。苗の値段で味が大きく変わることがないと思っています。値段が上がるのは紫色や太いなど形状の変化で、色違いや変わった形を食べられるのが家庭菜園の良さですね

種まきから収穫終了までを通して基本農薬は必要ないはずです。日当たり、適度な土壌環境、植え付け間隔が揃えばほぼノーメンテなのがオクラで、夏の暑さもマルチングをしておけば水やり回数が少なくてもいけます。ただ水やりをした方がおいしいですが

有料の部分にはオクラの苗の定植ハッキングを載せています。

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