ビットコインのブロックチェーンに記録されたメッセージを調べてみた

ビットコインのブロックチェーンに記録されたメッセージを調べてみた

FTX事件で界隈がざわついていますが、先日ライトニング周りでもわりと大きめの事件が発生。

あるトランザクションの影響で、すべてのLNDノードのチェーン同期ができなくなってしまいました(通算二度目)。

その問題のトランザクションがこちらです。

手数料におよそ0.03BTCを払っているのにも驚きですが、それよりも特筆すべきなのはトランザクションのアウトプットです。

"you'll run cln. and you'll be happy."

Spotlightを見ている方ならどういった意味なのかすぐ理解できると思います。

ビットコインの送金はオペコードを処理することによって実現されますが、その命令の一つに OP_RETURN というものが存在します。

OP_RETURN の後には80byteまでの任意のデータを指定することが可能で、これを用いて様々なデータをビットコインのブロックチェーンに記録することができます。

件のトランザクションもこれを利用してメッセージを書き込んでたわけですね。

OP_RETURN は Bitcoin Core v0.9.0 がリリースされた2014年3月18日から使うことができるようになりました。

ここで気になるのは、2014年から現在まで、どんなメッセージがビットコインのブロックチェーンに記録されてきたかです。

そこで今回は、v0.9.0がリリースされた2014年3月19日2:00JST以降のブロック 291197から763672(2022年11月18日15:53JST)までのトランザクションから、 OP_RETURN を使っていたもの抽出してみました。

できるだけテキストデータを取得するようにしましたが、だいぶ他のデータも混ざっています。

こちらがその結果になります(ファイルサイズが大きいので注意です!!)。

dataが記録されたデータになります。

やはり様々なデータが記録されていました。

うまい棒好き同士の会話から、

謎の願望列挙トランザクションや、

こんな手の込んだものも。

どこの誰が記録したか分からない、なんてことないデータですが、ビットコインに記録されているっていうだけで、やはりロマンを感じてしまいます。

ビットコインがある限り、未来永劫存在し続けるデータだと思うと感慨深いですね。

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

自前ノードを使って簡単なライトニングアプリを作ってみる

340

Bitcoin Coreの基本操作

293

チャネルバックアップファイルを自動でクラウドに保存してみる

168