PartyDNS
まず技術的な話は脇において、喩え話を。
IPFS 上にコンテンツがあります。今回は既にあるものを流用しますが、自分で作ったコンテンツを IPFS 上へ放流するのも、もちろんできます。
https://ipfs.io/ipfs/QmVLDAhCY3X9P2uRudKAryuQFPM5zqA3Yij1dY8FpGbL7T/readme
このコンテンツは既に誰かの手によって pin されているので、永続化されます。しかし普通は、誰かに pin してもらうか、自分のサーバを動かし続けていないと、P2P ネットワーク上から消されてしまいます。
自分で作ったコンテンツを IPFS 上で永続化するための仕組みとして、Monaparty IPFS が登場予定です。
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ところで。
自分で作ったコンテンツ…モナカードの画像でもブログでも良いですが…は、公開したくなったりしますよね?
世界各地にある IPFS ゲートウェイを使えば、公開はできます。しかし、上記のような長い URL になります。ちょっとカッコ悪い。
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ふとウォレットを見たら、Monaparty アセットを持っていました。ここでは IPFS という名前のアセットだったとします。
https://mpchain.info/asset/IPFS
持っていました。
(ここから先はまだ完全に未実装の話です。でも年内には完成すると思います)
IPFS アセットの持ち主(加筆注: holder ではなく、issuer です)は、Monaparty にブロードキャストメッセージを送ります。メッセージの形式は、予め決められています。
一方、どこかに mona.party というドメイン名を所有している謎の組織がいます。この組織は Monaparty のブロードキャストメッセージを監視しています。そして、メッセージを解釈して DNS サーバを書き換えてくれます。
結果として…
IPFS 上のコンテンツを https://{アセット名}.mona.party/ で始まる解りやすい URL で公開できました。
めでたしめでたし。
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アセットとDNSとの紐付けは、方式は若干違いますが、イーサリアムが先にやっています。イーサリアムでできるなら、Monaparty でできないはずがないわけです。
イーサリアムも、DNS から IPFS まで、ここまでシームレスに繋げられてはいないのではないかなぁ…深く調査していないのですが。
なお、このサービスは、謎の組織が存在する以上、完全にトラストフルです。ドメイン名は誰かの所有物ですし。サービス開始したとして、無料か有料かも不明です。有料の場合、たぶん XMP アセットで購入するとかになりそうな気がします。
Don't trust, verify.
というわけで、秋祭りは続きます。
2020 年内公開予定といいつつ、1年経ちましたなぁ。