Baltic Honeybadger 2024 (& Nostriga) 振り返り

Baltic Honeybadger 2024 (& Nostriga) 振り返り

ラトビア・リガで8月22-25日の4日間にわたって開催されたNostrigaおよびBaltic Honeybadger 2024に行ってきました!

日本でも9月21-22日にBitcoin Tokyo 2024、そして23日にNostrasia 2024が開催されますが、それに先立ってかねてから行ってみたかったビットコインカンファレンスを訪れてみました。

Baltic Honeybadgerはかなり老舗のカンファレンスで、今年で8周年を迎えます。その歴史の深さ、そして少しマイナーなロケーションゆえに比較的ハードコアなビットコイナーが集まるカンファレンスとしても知られます。例えば、カンファレンス参加者あたりのライトニング決済金額を示した面白い表があります:

今回も、Nostriga/BH2024を通じてライトニング決済に対応した物販やキッチンカーが数多くイベント会場で商売していました。

このカンファレンスで感じたこと、自分が聞いてきたセッションについての情報、あとおまけ的なプチ旅行記を書き留めておこうと思います。

Nostriga初日と旧市街観光

Nostrigaのアジェンダはこちら

当日の午前10時くらいにリガ国際空港に着き、そこから旧市街に取った宿に荷物を置いて郊外の会場へ向かいました。バス・路面電車の5日間乗り放題券が10ユーロ。機内食が少なかったのと物価が高いのとで、会場に行けば何かしらタダメシできるだろうという不純な動機もありつつ、聴きたいと思っていたセッションもあったので急ぎました。

驚いたのが、今回のNostrigaの参加証はBoltカードになっており、最初から5万satsほどが充填されていて、会場の外にある6台のキッチンカーで読み取り端末を使って決済できるという、ビットコインカンファレンスですらやらない先進的な取り組みをしていたことです。(※厳密にはBoltカードとは少し違う独自システムの可能性もあります)

ただ、利用者が多い時間帯はトラブルが発生するなど、あまりスムーズな体験ではありませんでした。自分もカードがなぜかうまく読み取れず、最終的には不良品ということで交換してもらえましたが、それでも一発でいけるときとそうでないときがありました。BH2024の期間中も引き続きライトニング決済自体は利用可能で、そちらでは少なくとも自分はノートラブルでした。

さて、この日聴いたセッションは2つ。

セッション:Alby Hub

セッションのタイトルはAlby Hubとありますが、Albyのこれまでの変遷と出してきた様々なプロダクトの中でAlby Hubがどのような立ち位置かをAlbyのTomek氏がざっくり説明してくれていました。Nostrigaということもあり、同じくAlbyが開発したNostr Wallet Connectの話も少しありました。

セッション:Developing on Nostr with Nostrify

NostrやMastodonの開発をしているAlex Gleason氏によるセッションで、Nostrを使った開発を行う上で開発者目線で「あったら便利だな」を詰め合わせたNostrifyについて紹介するものでした。Nostrifyを使うと簡単にリレーを立てたりできるよ、ということで簡単なデモがありました。

この日はそれ以外にはあまり興味がなかったので、早々に旧市街に戻って観光したり、そのまま市内をたくさん歩きました。リガは可愛らしい街で、治安もヨーロッパの中ではかなり良い方という感じがしました。(上の写真は観光地化している旧市街ではなく、中心部の普通の町並みです!)

Nostriga2日目と観光の仕上げ

この日は朝から雨でしたが、土日はBH2024で観光どころではないのがわかっていたので、早速お土産を探しにリガ中央市場へ向かいました。思ったより地味な場所でしたが1時間半ほどうろうろして楽しめました。

その後、会場に向かって聞いたセッションは以下の通りです:

セッション:Scaling Nostr

個人的にはSNSとしてのNostrが直面する困難な課題はスケーリングだと思っていて、分散性を維持したまま解決する道筋が見えていないように思います。このパネルディスカッションはNostrの将来についてのものでしたが、自分と同じ懐疑的な視点を持っていたPreston氏の意見に共感することが多かったです。

例えば、現在でも主要なリレー以外はほとんど役割を果たしていないという指摘(ほとんどのユーザーがいくつかの巨大なリレーのうちどれかを使っている)。また新規ユーザーをオンボードする際に「分散性を保つため」初期リレーをランダム化するのもUX的な問題があるほか、結局見たいコンテンツがあるリレーはその中の一部にしかないのではないか?したがってユーザーが増えると結局どれか1つ2つのリレーに集中してしまうのではないか、という意見です。これに対する満足な反論は聞けませんでした。

逆にMiljan氏は根拠の薄い楽観的な意見、例えば「Nostrが成功すれば巨大なリレーは5,6個どころか数百個にはなるだろう」のようなものが多く、根拠は?と聞きたくなるものが多かったです。

セッション:Improving Onboarding and Retention

セッションのタイトルからオンボーディングとリテンションを改善する施策やアイデア、実際に実行した話などを想像して聞きに行きましたが、中身の薄い漠然とした高レイヤーの話でがっかりしました。

セッション:Rebuilding Fountain's Social Features on Lightning

ポッドキャストを聴いてビットコインがもらえる・投げ銭できるFountainのOscar Merry氏が、どういうビジョンでFountainのソーシャル機能をNostrを使って再実装したかを解説してくれました。異なるアプリ間でポータブルなプレイリストやサービス間のインターオペラビリティなど、色々考えがあってNostrを選択したことが聞けてとても良かったです。

この後の休憩時間にJack Dorsey氏にNostrasia 2024に向けたビデオメッセージを頼みに行きました。本人は気管支炎が治りかけで咳をしていたこともあり、とりあえずメールアドレスをもらって後日送ってもらえることになりました。(忘れられてそうだからリマインドします)

セッション:Bitcoin and Nostr

夕方になり体力が尽きてきたのもありましたが、StrikeのJack Mallers氏を初めて生で見ました。身長低いイメージでしたが思ったほど低くはなかったです。

セッション自体は特段聞く意味があったとは思えない、薄い内容でした。

セッション:ODELL x JACK

人気ビットコインポッドキャスト・Citadel DispatchのMatt Odell氏とJack Dorsey氏の対談でした。どうもこの2人はかなり仲良く、休憩時間もほぼ一緒にいるようでした。実際、対談中も内輪ネタのようなジョークが飛び出すことが多く、見てる方としてはファンサービスだな~と感じる場面が多かったです。(個人的にはそういうのはあまり求めてないので)

Jack DorseyはNostrにかなり期待をかけているんだな~と再び感じました。あと、来年からは有料化したほうがいい?って聴衆に問いかけていました。Nostrigaは無料な上に食費用のSatsなどももらえて太っ腹でしたが、実際は無料で開催するよりある程度の金銭的なコミットメントを要求したほうがレベルの高いイベントになるんじゃないか?と自分は考えるので賛成です。

Nostriga全体の振り返りとして、自分はNostrの開発者が生き生きといろんなプロダクトを作っているところが好きなのですが、全体を通してあまり実践的な話がなく、高レイヤーで評論チックな話が多かったのがどちらかというと退屈で残念に感じました。実際に手を動かしている人たちの発表は刺激的でした。(全部見たわけではないので、自分が選んだセッションが悪かっただけかもしれません)

BH2024初日:ちょっとがっかり

BH2024のアジェンダはこちら

さて、Nostrigaの感想を踏まえて、Baltic Honeybadger 2024に対する期待がかなり高まっていました。技術的にも思想的にも濃い話がたくさん聞けるのを楽しみに、アジェンダを確かめて作戦(スケジュール)を立ててできるだけ詰め込むつもりで会場に向かいました。

ところが一発目から予定通りにはいきませんでした。

セッション:Stratum V2 Workshop

マイニング機器とマイニングプール間の通信に使われる現行プロトコルのStratumを改善したStratum V2ですが、根本的な改善になっていないなどの批判もあります。ハンズオンでStratum V2を扱えたら楽しいなと思って行ったのですが、まさかの登壇者がノーショウ。代わりにMempool.spaceの人がメモリプールの話をすることになりましたが、それは別にいいかなと思って退出。

セッション:Lessons to Learn from Argentina

こちらは行ってよかったです。アルゼンチン人による、アルゼンチンの通貨の歴史についての講義。実際に歴代の紙幣を手にとってみたり、ペロン時代の教科書のコピーを見せてもらったりしました。(「ペロン将軍はお腹が減った犬にエサをやりました」みたいな例文で子供に好印象を刷り込もうとしていたようです)

2000年代初頭など自分も生きていたかなり最近の時代でも大混乱が起こっていたことが実感できました。アルゼンチン政府が国民の銀行口座にあるドルをすべて召し上げてペソに変換したことを表現する「Symmetrical Pesoification」という謎用語も覚えました。笑

セッション:Revelations of a Bitcoin Merchant: Silent.link

こちらもノーショウ。実際に手を動かしている人の話が聞きたかったのに残念です。どうも、アジェンダの発表がカンファレンスの前々日くらいに行われたのですが、その後も調整が続いており、登壇者自身も変更を把握してないことがあったようです。(他の登壇者との会話で発覚)

セッション:User Activated Reality Fork

タイトル的に技術的な話があるのかと思って行ったら、ポエムの朗読でした。

セッション:Wallets

ライトニング(またはビットコイン)ウォレットを手掛ける人たちを数人集めてウォレットについての話をするセッションでしたが、もう少しトピックを絞らないと高レイヤーの話にとどまってしまい、面白い話に踏み込むことができていませんでした。(ライトニングの問題点を強く主張するJohn Carvalho氏もいたので、例えば「10年後、ライトニングは消費者向けではなくなっているか?」のような質問を掘り下げたほうが面白かったと思います)

セッション:Cypherpunk RHR

こちらはMatt Odell氏と別の人気ポッドキャスターのMarty Bent氏が続けている「Rabbit Hole Recap」のライブ版でした。Adam Back氏も出ていましたが、自分は遅れて入ったのであまり内容が記憶にありません。Adam Back氏がめっちゃ日焼けしていることだけが印象に残りました。

セッション:Shackled by Blockchain or Freed by Client-side Validation?

RGBのOlga Ukolova氏によるトキシックなセッションでした。内容は割と予想通りで高レイヤーの話だったため、途中で抜けました。立ち上がるの怖かった。興味ある方はDHから出したトークンプロトコルに関するレポートを読んでください。

セッション:Ecash

FOSSステージという40人くらいしか座れない小さめの部屋で行われていましたが、立ち見でぎゅうぎゅうで部屋に入ることすらままならない状況だったので諦めました。日本ではカストディ周りが厄介だからかあまり聞きませんが、やはり欧米ではEcashが非常に人気な技術ですね。

セッション:Lightning

メンバーが豪華なので聴いてみたかったですが、ちょっと疲れ果てていたのでご飯を食べていました。

セッション:Lessons from 3 Years of P2P Lending

カンファレンスの主催はHodl HodlというP2Pビットコイン取引プラットフォームなのですが、そこのビットコイン担保ローンの利用について様々なデータを提示してくれていました。例えば相場が底を打った2022年末からの数カ月は新規ローンの貸出はゼロ件だったり、ローンの平均利率(想像以上に高いです)や返済にステーブルコインが使われるかビットコインが使われるか、など。

知名度の問題なのか何だったのかわかりませんが、ほとんど観客がいませんでした。(その割に面白いセッションだったと思います)

セッション:Integrating BOLT12 with LDK Node

こちらはLDKを使ってライトニングノードを立て、BOLT12を取り扱う方法をさくっと紹介するワークショップに近いセッションでした。BOLT12の詳細についてもある程度踏み込んだ説明がありました(従来のBOLT11 Invoiceに対応するBOLT12 Invoiceというものもあるけど、あくまでノード間のメッセージで取り扱うものでユーザーが触れることはないよ、など)。

LDKめっちゃシンプルで使ってみたいんだよなあ。。

セッション:Unpopular Opinion

これはちょっと反省会みたいなセッションで、パネリストそれぞれが「Unpopular Opinion(顰蹙を買う意見)」を披露し、それについて議論をするという大変聴き甲斐のあるものでした。

この日のセッションはこれで終わりで、そのあと皆しばらく会場に滞留していたのでPeter ToddとDandelionのようなビットコインのP2Pネットワークの話、Nostr/Ecashの話などができました。また、BitAxeの発明者であるskot9000氏とも仲良くなり、BitronicsのBitMaker氏とWave氏、それともう1人のOpenSats Grantee(名前を忘れてしまいました)とお肉を食べに行き、その後ビットコイン払いできるバーに飲みに行きました。

(ちなみに最初に公開されたアジェンダでは翌日にskot9000氏がBitAxeについてのセッションをやるとなっていましたが、この段階でアジェンダを見ると消えていました(残念)。そしてなんとskot9000氏自身もそれを把握していないようでした。。。)

BH2024 2日目:怒涛の激アツセッション

前日は聴きたいセッションが2つもキャンセルされてしまい、正直少し萎えていたのですが、イベント後の交流も含めれば満足という程度でした。そこでまさか2日目が期待を大きく超えてくるとは思っていませんでした。

セッション:How to Build A NerdAxe Workshop by Bitronics

昨日仲良くなったBitronicsチーム(とゲスト参加したskot9000氏)でBitAxeとNerdAxeの実演販売をしていました。NerdAxeとはNerdminer(ハッシュレートは非常に小さいが、m5stackなどの画面付きのマイコンでマイニングを体験できる機械)をくっつけた「ダッシュボード画面つきBitAxe」のようなものです。

販売ではNerdAxe (BitAxe Ultraベース 500GH/s)が150€、BitAxe Supra(700GH/s)が160€、Nerdminerが50€、BitAxe用のスタンド(3Dプリンターで作成)が10€でした。

セッション:Mixnets, Anonymous Credentials, and Bitcoin

どんな内容かと思って行ったのですが、けっこうアツいセッションでした。(スピーカーの声が一番大きかったです)

Mixnetとは、Torのようなネットワークを通して通信を匿名化する技術で、例えばTorでも10分に1回ほど通信経路を変更したりしますが、Mixnetではパケット単位で通信経路をぐちゃぐちゃにするので更に匿名性が高いという技術だそうです。(その代わり宛先でパケット待ちが発生するからめちゃめちゃ遅いけど)

発表者はNym VPNという、VPNの使用感でMixnetを利用できるサービスを作ってる人で、ビットコインで購入時にAnonymous Credentials(匿名証明書)を発行して、それを使ってログインできるようにしました、みたいな話をしていました。Ecashにも通ずる話のようです(理解度6割くらいなのであしからず)。

セッション:Building Bitcoin in Rust

マイニングプールのBraiinsの開発者がRustを使って簡易版Bitcoinを実装する本を書いたので、それの発表です。無料で20冊くらい配られましたが、争奪戦が激しく手に入れることはできませんでした。やはり暴力しか勝たん。

著者は2000年生まれのニュージェネレーションながらも2013年からビットコイン、2015年からRustに触れている強者でした。

本自体はBraiinsのウェブサイトからも購入できます。

セッション:Bitcoin + Privacy Essentials

途中からしか聞いていないのであまり記憶に残っていませんが、ビットコインを使う上でのプライバシー面での懸念事項を割と網羅的にカバーしようとしている内容だったと思います。

セッション:FROSTy Lightning

SphinxのPaul Itoi氏による、FROSTを使ったライトニングチャネルのマルチシグ化についてのセッションでした。このカンファレンスで一番ワクワクする話だったかもしれません!

ライトニングノードにはノードのSigner(ノード公開鍵に対応する秘密鍵で署名する)とチャネル単位で別々に存在するSigner(チャネル状態の更新に使う)が存在するが、それぞれ独立して扱える。また、FROSTを使えばシュノア署名によるチャネル管理をマルチシグ化できるし、実際やってみたらできた、みたいな発表でした。

例えば他人のノードにある、自分込みのマルチシグでしか更新できないライトニングチャネルを作成することで、ノードの管理と資金の拠出を分けることができるかもしれません。

また直面した課題(データベースに小さな変更を加える必要があるなど)についても軽く触れて、協力者を募集していたので興味ある方は連絡してみてください。

セッション:6 Years of Nodl - A Bitcoin Business Perspective

これはNodlというUmbrelのようなハードウェアノード販売事業の6年間を振り返るセッションでした。最初のプロトタイプをBaltic Honeybadgerで発表したそうです。

コロナ禍によるサプライチェーンの混乱で(出荷前に1週間の稼働テストを行い、その間に落ちたら不良品)歩留まり率が70%を下回ることもあるなど、製造側の事情が垣間見えて面白い発表でした。

セッション:Mining

マイニングが直面する課題について、BitAxeのskot9000氏、アフリカで再生エネルギーによるマイニング事業を営むGridless社のPhilip Walton氏、マイニングプールOceanの共同創業者で弁護士のIan Northon氏によるパネルで、マイニングの分散化について議論していました。

セッション:Revelations of a Bitcoin Merchant - Silent.link

昨日ドタキャンされたやつが復活したことをたまたま知った(アジェンダは更新されていなかった)ので早速聞きに行きました。

Silent.linkはKYCなし・アカウント作成なし・ライトニングやモネロ支払いでeSIMが購入できるサービスで、プライバシーを非常に重視しています。

購入の40%がBitcoin (on-chain)、10%がLN払い、50%がモネロ払い(他のアルトコインをモネロにスワップして支払うパターン含む)だそうです。また、仕入れはフロント会社を通して行っていたり、インフラもBTCPayやMatrixをセルフホストして提供しているなど、ガチ勢という感じがひしひしと伝わってくる発表でした。

観客から「犯罪資金とかが使われて捜査対象になったりしないのか?」という質問があったときに「$9程度の支払いでFBIがやってくるとは思わないが」と答えていたのが印象的でした。笑

セッション:Doomsday

これも反省会っぽいセッションで、RGBのMaxim Orlovsky氏、Peter Todd氏、skot9000氏などが参加してビットコインの終わり、あるいは世界の終わりとビットコインについて議論していました。(主に前者2人が喋っており、もう1人参加者がいましたがほぼ無発言で終わっていました)

反省会後半でやっているような議論に雰囲気が近く、参加者のキャラも立っていて非常に良いセッションでした。

セッション:A Bitcoinized Africa

これはアフリカにおけるビットコイン業界のここ3年間の成長についてのオーバービュー的なセッションで、内容は高レイヤーでそれほど目新しいものはありませんでしたが、とても良いサマリーではあったと思います。

Sparrow Walletが南アフリカ製なのは知りませんでした。

セッション:Bitcoin Only

Jack Dorsey, Jack Mallers, Grant Gilliam, Max Key, Matt Odellという豪華キャストによるパネルディスカッションでしたが、開始時間が前倒しになったことが伝わっていなかったのかJackが両方とも遅刻していました。

Jack DorseyとMatt Odellの内輪ネタ的な笑いとか、全体的に視聴者に媚びる?耳障りのいいことを言うのが中心で、あまり聞く価値がないなと感じてしまいました。

ちなみに前の夜に飲みすぎた人たちが多かったのか2日目全体を通して人は少なかったですが、このセッションも案外メインステージを半分くらいしか埋められていませんでした。古いカンファレンスだけあって、参加者の同窓会みたいになっている側面も大きいかも。(会場に来ずに友達と飲み歩いてる)

まとめ

・Nostriga, BH2024は濃く、とくにBH2024の2日目は期待を大きく超えてきたコアな内容だった。

・特にマイニング関連の話が多かったように感じた。また、Ecash人気がすさまじい。

・自分は技術者が実装した、あるいは事業者がビジネスに落とし込んだ話が好きなのであって、一般論的なものは自分で追っているから聞く必要がなかったし、ポッドキャスト的なパネルディスカッションは別に現地で聞く必要はないと感じた。

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記事を書いた人

ビットコインが好きです。ビットコイン研究所に寄稿したり、トラストレスサービス株式会社という会社で実験的なサービス開発をしています。

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