やさしくなくなってきたDeFi ~安全にTestnetでやってみよう!~
DeFiはどうやってもむずかしいね!もうむりだね!
ってことで、前回は6歳児でも分かるガチでやさしいDeFiという記事を書きました。
おかげさまでやさしいと評判でした。ありがとうございました。DeFiってなにって人はそちらを先にどうぞ。
DeFiがなにかわかったところで、今回はじっさいにDeFiを使ってみたいと思います。今回は6歳児には無理です。
1.DeFiのやり方
まずやり方を教える記事の最初にアレなんですが、DeFiはこの三重苦であまりおすすめしません。
1.やり方がむずかしい
2.入れる資金が大きくないと、ガス代という経費に負けてしまう(最低100万円位必要)
3.そのくせに詐欺やハッキングなど資金を失うリスクが高い
まずはこのDeFiのアブなさについて説明しますね。
2.どのくらい危ないのか
どのくらいあぶないかというと、私はハッキングに巻き込まれてXX万円無くなりました。もうけ話に乗ってしまって、みごとにお金を失ってしまったわけです。
ぴえんこえてぱおんです。やばすぎて、もはやぴえんヶ丘どすこいの助です。
DeFiで億り人!とかいう人はこういうリスクを言っていません。お金が増えるという事は、同じだけ減るリスクがあるわけです。
入れる資金が大きくないといけないのに、こんな風に資金がなくなるリスクが高いです。絶対に変なところのDeFiを使ってはいけません。絶対にだ!(血涙)
ちなみにCompound, Maker, Uniswapといった有名どころなら、ハッキングにあうリスクはそんなに高くありません。とはいえリスクは0ではないので、そこは自己責任でね。
3.どのくらい資金がいるのか
また次の問題として、DeFiは入れるお金が多くないともうけません。これはDeFiを使うときの「ガス代」が高いからです。ガス代が何かというと、イーサリアムを使うときの利用料と考えてください。
例えばこれはCompoundというプロジェクトにETHをあずけようとした時のガス代です。$141分のETHを預けるのに、$34もガス代がかかっています。
あずける金額にガス代は左右されません。なので一度に多くの金額をいれたほうが効率が良くなります。
しかし、多くの金額を入れたほうがよいのに資金を失うリスクが高いという、どうすりゃええねん状態になります。
またやり方がむずかしいという問題があるため、もう完全に一見さんおことわりです。
4.Testnetでやろう
その解決案があります。それがTestnetです!
Testnetがなにかというと、本番じゃなくてテスト環境でやろうというやつです。株でも本番はない環境ってありますよね。そういうやつです。
テスト環境でやれば、
1.やり方もおぼえられるし
2.ガス代も0円だし
3.資金を失うリスクもありません
といいことづくめです。
ただ、やり方は少しむずかしいです。ただ手順通りやればできるはずなので、頑張ってやってみましょう。いきなり本番をやって資金をうしなうのに比べれば安い苦労です。
むずかしいので、今回は褒めスタイルで行きます。
5.Metamaskのインストール
まずMetamaskを持っていない人はインストールしてください。すでにインストールしている人は次の手順まで進んでもらってOKです。
Metamaskが何かというと、ETHを入れるウォレットです。DeFiはこのウォレットから操作します。取引所からはできません。またテスト環境でやるときもウォレットが必要です。
Metamaskのインストールは調べればいろいろ出てきますが、いくつか見た中ではここがわかりやすかったです。個人的にはGoogle Chromeがおすすめです。
ここで注意点があります。Metamaskは偽アプリが非常に多いのでインストールするときにこれらの点に気を付けてください。
1.Googleなどの検索結果からインストールしない!偽アプリが広告を出して上位に出てきます。
2.Metamaskの公式WebのMetamask.io/download.htmlからダウンロードしてください。
3.ダウンロードするときにも、レビュー数が1,800以上、ユーザー数が百万人をこえていることを確認してください。レビュー数やユーザー数が少ないものは偽物です。
(これはGoogle ChromeのExtensionの場合です。他のブラウザやスマホアプリだともっと少ないと思います)
偽物を使うとETHがうばわれてしまいます。ただ今回はテストネットで本物のETHは使わないので、そういう点でも安全です。
Metamaskのインストールこわいですよね。ここまでできただけで、もうあなたは日本人口の上位1%以下のえらばれし民です。すごい、えらい。
6.テストネットのETHをもらう
Metamaskをインストールしたら、次にテストネットで使うETHをもらいます。
Metamaskの上の①Ethereumメインネットワークを選択して、②Kovanテストネットワークに変えます。
次にBuyを選択します。
次にEtherを取得するをクリックします。
するとこのページに飛ぶので、ページを少し下に動かすと出てくる、赤枠のリンクをクリックします。
するとこのページに飛ぶので、SIGN IN TO START TALKINGをクリックします。
するとこの画面になるので、Twitterをクリックします。(このGitterというサイトに登録することになります)
TwitterにGitterへのアクセスを許可します。(GitterというサービスにTwitterの情報をわたす許可です)
JOIN ROOMを押します。(右上の通知は無視してよいですが、気になるならブロックを押します)
こういうメッセージが出るので I UNDERSTANDをクリックします。(変なサイトにテストネットのETHを送らないでねという注意書きです)
次にMetamaskを開いて、赤枠部分を押します。するとウォレットのアドレスがコピーされます。
Webサイトに戻り、コピーしたアドレスを貼り付けます。
すると数分すると、このようなメッセージが返ってきます。
数分かかることがあるので気長にお待ちください。
Metamaskに戻ると、6ETH受け取れていることがわかります。実際だと60万円分ほどですね。これでたくさん遊べます!
くぅ~、疲れました!w これにて準備完了です!
テストネットって、本番以上にむずかしいんですよ。これができただけで、もう本番をこえたも同然です。祝杯上げてください。ビールを飲んでいいですよ。
7.Aaveのテストネットであそぶ
今回はAaveのテストネットで遊んでみましょう。AaveはETHや他の暗号通貨を課したり借りたりできます。日本語も対応しているのでわかりやすいです。
まず、Aaveのテストネットであるhttps://testnet.aave.com/にアクセスしましょう。ちなみにこのWebサイトはなぜか超絶ヘビー級におもいので、5~10分ほど気長にまってください。
するとこういう画面が出るので、Version2を選びます。
Browseウォレットを選びます。Metamaskもこれです。
するとMetamaskが自動的に開くので、さっきの6ETHと書いてあるものを選んで次へを押します。
確認画面が出てくるので、気にせずConnectをクリックします。
するとAAVEにアクセスできます。がんばりましたね!おめでとうございます!
では持っているETHを預けてみましょう。上に並んでいる中から預入をクリックします。
この画面からETHを選びます。ETHの欄を見ると6ETH持っていることがわかります。
いくら入金したいかきかれるので、適当な数字を入れます。ここでは1ETH入れました。
そのあとに続行しますをクリックします。
確認画面が出てくるので、送信するを選びます。
するとMetamaskが自動的に出てきます。ガスプライスに適当な値を入れて、確認をクリックします。
しばらくすると、Confirm Transactionというメッセージが右下に出てきます。これで預け入れが終わったよという合図です。
トップ画面に戻ると預け入れた金額と、APY(年間の利子)が出てきます。これはテストネットなので、実際には92%まで高くはありません。
8.まとめ
これであなたも安全にDeFiデビューです!
しかもむずかしいMetamaskの使い方も、マスターできます。本物の環境だとガス代がかかるので、いろいろやってると5,000円くらいはあっという間に消えてしまいます。
ぜひTestnetでいろいろ遊んでから、安全にDeFiデビューしましょう!