6歳児でも分かるガチでやさしいDeFi ~3歳児には無理でした~
DeFiがバズワードになって流行ってますが、DeFiは儲かるだの、いやいやDeFiは詐欺だの、正直むずかしすぎます。
だからアホの気持ちが分かるアホの私が、うちの6歳児にも分かるように説明しました。ちなみに3歳児は途中で飽きてプラレールを始めたので、6歳児以上を対象にさせていただきます。
1.DeFiって何?
DeFiはDecentrilized Financeの略でとか書くと「ハイもう無理ーっ」てなるので、そういう説明は省きます。
DeFiは、今の銀行とか造幣局とか取引所みたいなものを、みんなで分けてやろうぜ!ってやつです。
今のこういう組織には問題があって、造幣局は勝手にお金刷りまくってインフレするし、銀行にお金を借りようとしても足元を見て貸してくれないし、取引所は儲けなくなったら「ハッキングされたから資金全部なくなったわ!ほいじゃな!」って嘘ついてドロンしたりします。
そんなことされるくらいなら、ルールだけ作って自動実行できるようにして、みんなでやろうぜってのがDeFiです。
ちなみに今までの技術では、お金の処理を確認するためにすごい作業が入っていたためにDeFiのようなことはできませんでした。
ただイーサリアムを使うと、改ざんできない形でお金をプログラミング上に載せられるので、いろんなお金のやり取りが自動実行できるようになりました。
だからDeFiができるようになったわけです。
2.DeFiの内容が多すぎてわからん
あとDeFiがむずかしいのは、内容やプロジェクトが多すぎてどこがメインなのかわかんないところです。そういう人はこれだけ覚えて帰ってください。
2-1.Maker
Makerっていうのは、DeFiの造幣局と思ってください。色んな仮想通貨を預けると、DAIっていうドルと同じ価値の通貨をくれます。
これがどんな時に使えるかというと、例えばアルゼンチンのような国で使えます。
アルゼンチンのペソは5年間で価値が6分の1くらいに減ってしまいました。5年前に10ペソで買えたコカコーラが、今は60ペソ払わないと買えないわけです。
するとみんなペソでの貯金はやめてドルにするわ!ってなるのですが、アルゼンチンでは政府が「ドルへの換金は月に100ドルまでな!」とか決めるので、自分の資産が溶けるのをだまってみてるしかないわけです。仮想通貨をやる人なら気持ちが分かりますよねw
そういう人がMakerが発行したDAIを買うわけです。DAIは国に制限されていないので、いくらでも買う事ができます。
また将来的には、現実の物を預けてDAIをもらう事も目指しています。銀行の融資が自動でできるようになるようなもんです。
2-2.Compound
Compoundは仮想通貨の貸し借りができる銀行です。
Compoundに仮想通貨を貸すと利子がもらえて、逆に利子を払って借りる事も出来ます。銀行だといろいろな手続きがありますが、Compoundはルールにそって自動でやってくれます。
2-3.Uniswap
Uniswapは取引所です。自動で計算した仮想通貨の価格をみちびきだして、仮想通貨の売買ができます。
また仮想通貨の売買に協力するために、例えば「俺のETHを、ETHとUSDTの取引に使ってくれ!ただその分もうけさせてくれよな!」っていう人が集まってETHとUSDTを集めたプールを作り、この中の通貨を使う事で取引ができるわけです。
プールに通貨を入れてくれた人には、取引の手数料が入ります。
3.じゃあそのほかに色々ある奴は何なのよ?
DeFiには他にもいろいろなプロジェクトがあります。追加ではこの辺を覚えておけばよいです。
3-1.Yearn
要するに仮想通貨のロボアドです。ここに仮想通貨を入れておけば、一番効率のいい資金運用をしてくれます。
3-2.Sushi
Uniswapをまねして、さらに色々な機能を追加したプロジェクトです。
4.DeFiって儲けるんでしょ?利子が10,000%もらえるんだって?!
ファーミングってやつですね。ここからはちょっとむずかしくなります。
ファーミングがなにかというと、プロジェクトにお金を預けて協力することで、そのプロジェクトの株(仮想通貨)がもらえるようなものだと思ってください。
最初はCompoundからはじまったのですが、実はCompoundのようなプロジェクトは、プログラムを全て公開しています。
この公開されているプログラムをコピーして、「うちはCompoundよりすごいことやるぜ!お金あずけてな!」ってところにお金が殺到し、配られる株にも人が殺到し、この株のバブルになったわけです。
お金を預けた人はバブった株を引き続きもらえるから、利子が10,000%とかわけのわからないことになったわけです。
ただこのバブルは長続きしません。プログラムをコピーしただけのプロジェクトは、その後の開発が進まず、バブった株は大暴落しました。その株を買った人も大損しました。
また、コピーしたプログラムに機能を足すと、元のプログラムを分かっていないためにバグが入りました。このバグを突かれてお金を失う人も出ました。
なので、こういう甘い話に参加するのは全くおすすめしません。
また、被害にあわないためにコピーでポっと出のプロジェクトにお金を入れないようにしましょう。
5.DeFiの本当の目的
DeFiが注目されたのは4番の利子の部分で、ここは本当の目的ではないと思ってます。
今のDeFiだと、DeFiの中でぐるぐるお金を回して、株(仮想通貨)をもらっていることが多いので、それでお金を稼ぐことは本質的ではなく「詐欺」という人もいます。
DeFiの本当の目的は1~3番で説明したように、「誰でも、誰にでも自由に金融サービスに参加、提供できること」だと思ってます。
そのためにはDeFiがDeFiの外の世界に出る必要があり(例えば現実世界の物を担保にして、DAIを発行するなど)、これからはその部分に期待しています。