トンネルで一杯
みなさんこんにちは。今から1ヶ月ほど前の話ですが、休日にふと思い立ち、一人で日帰りの小旅行に出掛けました。その場所とは・・・
「宇津ノ谷」です。
「宇津ノ谷」とは、静岡市内にある旧東海道の丸子宿と岡部宿の間に位置する場所です。昔の面影を残す場所でもあるのですが、ここにはそれ以外にも有名なものがあります。それは・・
「トンネル」
ここには、明治、大正、昭和、平成と4つの時代に作られたトンネルがあり、その中でも明治のトンネルは、国の有形文化財にも登録された、今もなお通行(歩行者のみ)する事が出来るトンネルとして有名なのです。
と言う事で、さっそくバスに乗って出発!久しぶりのバス乗車に、ちょっとした旅気分を味わいながら、最寄りのバス停で下車。すると、まず最初に見えてくるのが・・・
平成のトンネル。こちらは、静岡から浜松方面に向かって進む国道1号線の下り車線になります。そして、そのすぐ隣には・・・
浜松から静岡方面に向かって進む国道1号線の上り車線にあたる、昭和のトンネルがあります。これらのトンネルを眺めつつ、側道を進んで行くと・・・
宇津ノ谷への入り口が見えて来ます。ここから石畳の道を進んで行くと、見えてくるのが・・・
昔の面影を残す、宇津ノ谷の旧東海道の風景です。ここからは少し上り坂が続きますが、さらに歩みを進めていくと・・・
分岐点に。右が旧東海道で左には明治のトンネルの表記があります。旧東海道はこの宇津ノ谷峠を越える峠道でしたが、難所だったためにこのトンネルが掘られたそうです。当時の旅人達の苦労に思いを馳せながら、左に進んでいくと、ついに・・・
明治のトンネルがありました!とても趣のある佇まいです!そして、周りには誰も人が居なかった事もあり、何か異世界への入り口のような雰囲気もありました(千と千尋の神隠しのトンネルっぽい)。
さて、ここで私はバッグの中から・・・
保温性の水筒を取り出しました。実はこの日はとても寒かったので、温かい飲み物でも飲もうと思い家から持ってきたのですが、中身はと言うとコーヒーではなくて・・・
日本酒の熱燗(笑)。この日は車じゃなかったので、花見酒ならぬトンネル見酒でもしてみようと思い、日本酒を持ってきました(笑)。歴史的な建造物を前に、とりあえず一杯!う~ん、身体中に染み渡ります。そして、暖も取れたところで、さっそく中に入っていきます。
トンネルは美しいレンガ造りで、
中はこんな感じです。本当に誰もいなかったので、若干怖い雰囲気もありましたが(笑)、
さらに先へ進むと、反対側の出口が見えてきました。
出口には、登録有形文化財の石碑もありました。そして・・・
これが反対側のトンネルの入り口です。
一応、反対側でも熱燗で一杯やりました(笑)。往時の人々が行きかう姿を想像しながら飲む熱燗は最高で、なんとも贅沢な時間を過ごす事ができました。これからは、家飲みもいいけど、本当の意味での外飲みもありだなって思いました(笑)。みなさんも機会があればぜひお試し下さい!
ちょうど明治のトンネルの写真を見て台湾にある福隆旧草嶺隧道っていうトンネルを思い出していました!自転車で通ると涼しくて助かりました笑 (結局その日の終わりには軽い熱中症になってましたがw)