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古めのノートパソコンでビットコインノードを建てる方法[資材準備編]
いやはや、みなさまこんにちは!
カブトコインでございます。
「ビットコインのノードを建てる」と聞いて、「なんか難しそう」と思う方は多いのではないでしょうか。
実は家に余っているようなノートパソコンを用いて、umbrelOSというソフトを用いると比較的簡単にビットコインのノードを建てられる方法がありまして、今回はその方法をご紹介いたします。
極力、初心者の方でも理解いただけるように、写真付き、説明多めで書いてみましたので、ぜひ週末などでお試しください!
■そもそもumbrelOSとは何か?
【公式URL】
https://umbrel.com/umbrel-home
スゴく簡単に説明すると、「ビットコインやライトニングネットワークのノードを簡単に建てられるホームサーバーとして「Umbrel Home」という製品がありまして、2025年3月23日時点では1台62,900円で売られております。
こちらを用いると、ほぼ手間なくビットコインノードを建てられますが、ちょっと高い価格設定だよなと感じる人も多いかと思います。
そんな方々向けに、パソコンにインストールできる「umbrelOS」というのが無料で提供されているのです。
【umrelOS 公式URL】
https://umbrel.com/umbrelos
■umbrelOSを用いるメリットとデメリット
Umbrel Homeと比べた際、古いノートパソコンにumbrelOSをインストールして用いるメリットとしては、以下があります。
- 古い機種でも動作するので、余っているノートパソコンを再利用できる。
- ノートパソコンにはバッテリーが搭載されているので、少しの停電なら耐えられる。
(停電などを境に「知らないうちに止まってた」というのをある程度防げます)
デメリットとしては以下でしょうか。
- 古すぎる機種を用いると突然、故障する可能性がある。
(24時間常時稼働させるため、寿命が来る前に次の機種への入れ替えるのがお勧め) - 内部ストレージのSSDに2TBモデルを用いる必要があるため、たいていの機種は自身でSSDを交換する必要がある。
(※そもそもSSDを交換できないモデルもあるので要注意)
本ブログでは主に古いノートパソコンを利用する前提で、umbrelOSをインストールしてビットコインのノードを建てられるまでを、公式の手順に沿いつつ、2本のブログに分けてお送りいたします。
- 資材準備編(この記事です)
- インストール編
【公式インストール手順】https://github.com/getumbrel/umbrel/wiki/Install-umbrelOS-on-x86-systems
■想定読者像
技術的な面を含みますので、本ブログは以下の読者を想定して書いております。
- パソコンにメモリやHDD、SSDを増設したことがある。
- BIOSもしくはUEFIの操作をしたことがある。
- パソコンなどでコマンド操作を行ったことがある。
- 上記は無くとも、ビットコインの技術面への興味と関心がある。
(これ大事w)
上記の読者像について「よく分からない」という方でも進められるように、極力写真や画像を用いており、画面通りに順を追えばumbrelOSをインストールできるように書いております。
ですが、パソコンを分解する作業に不慣れな場合、内部のケーブルを切断してしまったり、怪我をする恐れもありますので十分にお気をつけください。
(以降の記事を読んで「自分もイケる!」と思われた方のみ、お試しください)
■準備する資材
- umbrelOSインストール先パソコン
(SSDを簡単に交換できる機種がオススメ)- CPU:デュアルコア64ビットのIntelもしくはAMDのプロセッサー
(クアッドコア以上を推奨) - メモリ:4GB (8GB以上を推奨)
- CPU:デュアルコア64ビットのIntelもしくはAMDのプロセッサー
- 2TB(2テラバイト)以上のSSD
- 空のUSBメモリ(4GB以上を推奨)
- 管理用のパソコン
(umbrelOSインストールメディアの作成、操作用。Windows・Macどちらも可)
※この一覧を見て「なるほどね、準備物はわかった!」と理解できた方は、「インストール編」へお進みください。
(ここから先は自作PC経験者の方ですとご存知な内容が多く含まれます)
■umbrelOSインストール先パソコン
一般的には、2015年以降のノートパソコンであればCPUとメモリの要件を満たしていることが多いです。
(ヤフオクやメルカリで、1〜2万円台で入手可能です)
本ブログでは、こちらの2015年製の機種を用いております。
(Dell Inspiron 3443)
ちなみに「2TB以上のSSD」を元から搭載している古い機種はほとんど存在しないため、中古でノートパソコンを入手した場合にはAmazonなどでSSDを購入する必要があります。
(こちらも1〜2万円台で入手可能です)
※重要:SSDを購入する前には必ず、以下をパソコンのメーカーサイトなどでご確認ください。
- umbrelOSをインストールする予定のノートパソコンが、ストレージを交換できるタイプであるか。
- SSDの接続方式が合っているか。
(シリアルATA等)
※こんな感じで裏フタがドライバーなどで開けられるモデルがお勧めです。
■空のUSBメモリ
umbrelOSをインストールする際に、空のUSBメモリを使います。
4GB以上あれば容量は十分足りますので、最近販売されているUSBメモリや自宅で余っているメモリを流用すると良いと思います。
■管理用のパソコン
umbrelOSをインストールするパソコンとは別に「umbrelOSをインストールするためのUSBメモリ」の作成や、Umbrelを管理していくためのパソコンが必要です。
なので「家にパソコンが1台しかない」ということであれば、そのパソコンを管理用のパソコンとし、umbrelOSのインストール用に1台、ヤフオクなどで購入することをお勧めします。
(以降、本ブログではWindows 11を使って説明します)
■まとめ
- umbrelOSインストール先パソコン
→ノートパソコンで元々メモリが8GB以上搭載されている機種がオススメ - 2TB(2テラバイト)以上のSSD
→交換する前に必ず「増設可能な機種か」と「SSDの接続形式」を必ず確認してください。 - 空のUSBメモリ
→家の余り物か、1,000円前後で買える4GB以上の製品で充分です。 - 管理用のパソコン
→umbrelOSインストールメディア作成やUmbrelの管理はWindowsもしくはMacでも可能です。
(以降、本ブログではWindows 11を使って説明します)
■最後に
ここまで長らく書いてきましたが、今回は「資材準備編」なので具体的なインストール等の操作はこの記事には掲載しておりません。
今回の記事を踏まえた上で、次の「インストール編」にお進みください。
ここから先は自作PCやLinuxの操作を経験されていない方だと「初心者殺し」なポイントが続々出てきますが、極力事故が起きないよう写真付きで説明してまいりますのでよろしくお願いします。
〜次回へ続く〜