こんな経験ってないですか?
みなさんこんにちは。今回は、私がワインショップに行った時に経験した出来事を書いてみたいと思います。もしかしたら、みなさんも似たような経験をした事があるかも!?
今から10年ぐらい前に、私は百貨店の中にあるワインショップに行きました。その当時の私は、ワインはたまに飲むぐらいで詳しい知識などはほとんど持ち合わせていませんでした。
その日は、特に欲しいワインがあった訳ではないのですが、久しぶりに街まで出てきたので、せっかくならワインショップでも覗いてみようと言う感じで向かいました。そして、店内に入り陳列されているワインを眺めていると、
「何かお探しの商品はございますか?」
と後ろから声を掛けられました。私が振り向くと、そこには黒のベストに蝶ネクタイ、黒のタブリエ(ソムリエさんが腰に巻いているエプロン)をまとった店員さんの姿がありました。そして、胸にはブドウの形をモチーフにしたソムリエバッジが輝いていました。
イメージだとこんな感じですが、実際にはこの写真よりも年配の方で、ひげを蓄えた威厳と風格のある方でした。
私はその存在感に思わず圧倒されてしまい、「あ、大丈夫です。」とだけ言うと、まだ入ったばかりなのにそそくさとお店を出てしまいました(笑)。もちろんこの店員さんは何も悪くありません(笑)。百貨店の中の格式のあるお店なので、高額なワインの取り扱いもあり、また来店されるお客様もワインに精通された方が多いと思うので、これぐらいビシッとした服装にソムリエバッジをつける事で、お客様も安心してワインの相談が出来るのだと思います。
しかし、当時の私のようにワインの知識が無く、気が小さい人間(笑)からすると、変な質問をしたら相手にしてくれないかも、とか何かワインを買わないとまずいかも、などと勝手な思い込みをしてしまい、その場の空気に耐えきれなくなってお店を出てしまいました(笑)。
さて、予定よりもかなり早くお店を出てしまったので、気を取り直してもう一軒ワインショップに寄る事にしました。今度はもう少しカジュアルな雰囲気のお店でした。店内に入り、陳列されているワインを見ていると、
「何かお手伝いできる事があればおっしゃって下さいね」
と後ろから声を掛けられました。デジャブを感じつつ(笑)振り返ると、そこにはカジュアルなエプロン姿の若い店員さんが立っていました。
イメージだとこんな感じですが、この方も胸にはソムリエバッジをつけていました。しかし、何となく親しみやすい雰囲気だったので私は、「何か白ワインでおすすめとかってありますか?」と聞きました。
すると、この店員さんは売り場まで案内してくれて、いくつかのワインを丁寧に説明してくれました。と、ここまでは良かったのですが、この後から雲行きが怪しくなります(笑)。
あふれ出すワインの知識が私を襲来し始めました(笑)。恐らく、ワインに詳しい方なら楽しくて勉強になる内容なのでしょうが、私にとっては何のことやらさっぱりです。その後もその店員さんのお話は止まる事がなく、私は隙を見つけて命からがらお店を逃げ出しました(笑)。
実はこれ、ソムリエあるあるで、特に資格を取りたての若いソムリエさんに起きやすい症状だそうです(笑)。要するに、勉強して得た知識をお客様にもお伝えしたいと言う気持ちが強すぎて、相手が欲しがっていない情報までも話続けてしまうのです。または、自分が苦労して得た知識を披露したいと言う気持ちが強くなり過ぎてしまい、必要以上に話してしまうのです。
いかがでしたか?結局この日は何もワインを買わずに帰ってきました(笑)。これはワインだけじゃなくて他の買い物にも言える事ですが、自分と気が合って、なおかつ商品知識も豊富な信頼できる店員さんを見つける事ってとても大事ですよね。こんなに疲れたワインショップ巡りは初めてでした(笑)。