Clearnet上のLNノードでTor上のノードへ接続する
最近はUmbrelによるビットコインのフルノードとライトニングノードを建てるのが流行っていてますが、Umbrelは大人の事情でTorでの運用が基本となっています。ライトニングネットワークはもともとClearnet上のIP4/6が主流でしたが、Umbrelの台頭でTor上のオニオンアドレス(.onionで終わるアドレス)ノードが頻出しています。ここで問題になるのは、ClearnetノードからTorノードへの通信ができないため、チャネル開設ができないことです。そこで、今回はClearnet上ノードからでもTorノードへチャネル開設する方法があるか調べてみました。
c-lightningのTorサポート状況
c-lightningのTorサポートは以下の表が分かりやすいです(参照元はここ)。Case #1にあるようにIPアドレスだけの場合でも、Socks Proxyを通してTor上のノードへ通信が可能です。Socks Proxyを通しての通信ができるLNノードは重要で、ClearnetとTorのゲートウェイ的な存在になります。
LNDのTorサポート状況
LNDはClearnetかTorのどちらか一方にしか現状対応していない感じでした。c-lightningのようにSocks Proxyを通してTorへ接続するハイブリッドモードは現在開発中のようです。
おまけ
LNBIG.comのインバウンドチャネル開設がうまくいかないユーザーがいますが、たぶんこれもUmbrelなどのTorノードが原因だと思われます。そのため、UmbrelユーザーはLNBIGへ一度自身のノード情報を教える(というより、通信させる)ことで、Clearnet上のLNBIGがTorノードへのチャネル開設を可能にしています。