ワインにまつわるABC

ワインにまつわるABC

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世の中には様々なABCが溢れています。例えば、アメリカのABCニュースや靴のABCマート、ABCクッキングスタジオにABCの歌、数論のABC予想、などなど。私の中では、小学生の頃に図書室の推理小説の棚で見かけた「ABC殺人事件」は、今でも印象に残っています(アガサ・クリスティが書いた代表作のひとつで、お馴染みのエルキュール・ポアロが事件を解決する長編推理小説です)。

そんなABCですが、みなさんはワインの世界にもこのABCが存在する事をご存じですか?(ここで言うABCとは、日本語で言うところの「いろは」、つまり基本と言うような意味ではありません)そこで、今回は私が知っているワインにまつわるABCをご紹介したいと思います。

さっそくですが、ワインの世界でABCと言ったら間違いなく登場するのはこちらのワイナリーです。

オー・ボン・クリマ <Au Bon Climat>

三角形のエチケットが特徴的なこちらのワイン。フランス語で「よく露出しているブドウ園」と言う意味で、それぞれの頭文字を取って通称「ABC」と呼ばれる世界的にも人気のワイナリーです。名前はフランス語ですが、ワイナリーがあるのはアメリカのカリフォルニア州で、本場フランスのブルゴーニュスタイルのワインを造る先駆者的な存在です。

1982年に設立されたワイナリーですが、オーナーは「ブルゴーニュの神様」と呼ばれたアンリ・ジャイエ氏の元で修行をするなど、その実力は折り紙付きで、世界のベストワイナリーに選出されるなど非常に高い評価を得ています。そして、190㎝以上の長身と長髪が織りなす、まるでプロレスラーのような風貌と相まって、「カリフォルニアワインの怪人」と言う異名もあるそうです(笑)。

実際に私も飲んだ事がありますが、彼の造り出すワインは非常に繊細でエレガント、個人的な感想ですがとても美味しいです!ちなみに、写真のワインは約7千円ぐらいとお高めですが、もう少し手ごろな価格帯のシリーズもあるので、このエチケットを見かける事があったら、ぜひワインのABCを試してみて下さい!(資金に余裕のある方には、2万円越えの最上級クラスのご用意もあるようです)

さて、次にご紹介するワインにまつわるABCはこちらです。

「Anything But Chardonnay」(シャルドネ以外で)

これは、レストランでワインをオーダーする時などに一時期流行ったセリフです。それぞれの単語の頭文字を取って通称「ABC」と言われていますが、一体どういう事なのでしょうか?

シャルドネは、白ワインの中でもダントツに人気の品種であり、世界中で愛飲されてきました。ところが人間と言うもの、いつまでも同じ品種の同じような味わいのワインばかり飲んでいると、さすがに飲み飽きしてくる訳です(笑)。そして、1990年代後半に、イギリスやアメリカなどのワイン愛好家の間で起こったムーブメントが、このABCだったのです。

ちなみにこのABCは、

「Anything But Cabernet 」(カベルネ・ソーヴィニヨン以外で)

とも言われたりします。このカベルネ・ソーヴィニヨンも、赤ワインの中ではダントツに人気のある品種ですが、理由は先程と一緒ですね。

ちなみに、これらのムーブメントによって、国際品種がメインだった世界のワイン市場に、例えばオーストリアのグリューナー・フェルトリナーのような、いわゆる地場品種や固有品種と呼ばれる個性的で面白いワインが流通するようになったので、飲み飽きする程飲んでくれたワイン愛好家の方々には、ある意味感謝しなくてはいけないですね(笑)。

いかがでしたか?私の知る限りでの、ワインにまつわるABCをご紹介しました。ちなみに、「Anything But ~」に関しては、私もつい最近知ったばかりです(笑)。もし、この他にもワインにまつわるABCをご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報頂ければと思います。お待ちしておりま~す!

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