TaprootアクティベーションSoon™
Taprootアクティベーションのシグナリングがちらほらささやかれています。本Taprootソフトフォーク用のアクティベーションは大きく2つの提案があります。
- LoT=True/False (BIP8)
- Speedy Trial (BIP9)
前者のBIP8を使う方法でのアクティベーションをするためのバックポートされたソフトは以下のURLからDL可能です。
https://github.com/BitcoinActivation/bitcoin/releases
後者のBIP9を使う方法ついては先日Bitcoin Coreによりマージされました。詳細は以下のURLから確認できます。近日中にv0.21.1でリリースになりそうかな。
https://github.com/bitcoin/bitcoin/pull/21686
Speedy Trialでは、3ヶ月という短期間に90%以上のマイナーの支持があれば、アクティベーションが開始され、90%に達しない場合は、別のアクティベーション方式へ移行(例えば、LoT=True方式)するものです。マイナーの出方を短期間で見極めるにはこの手法は有効かもしれません。今回マージされたコードをみると、シグナル開始が4月24日でタイムアウトが8月11日、90%以上の支持があった場合のTaprootアクティベーションが11月12日頃となっています。
ただ、前者のBIP8によるシグナリングをするクライアントも存在しており、アクティベーション方式が異なる2種類のクライアントが同時に存在してしまう気がします。Bitcoin CoreがSpeedy Trailをマージしたこと、かつ、Bitcoin Coreがネットワークで一番使われているソフトであることを考慮すると、まずはSpeedy Trialによるアクティベーション方式をとるノードが大部分になりそうですかね。
ちなみに、BIP8のLoT=Trueによるシグナリングは、「Taprootのアクティベーションは不可避っしょ、マイナーがサポートしなければ俺らはチェーン分裂も辞さないぜ!」的なハードコアな感じです(笑)。そこまで煽ってるわけではないですが、Segwitソフトフォークみたいな泥沼なイベントが今回も発生しないとは限らないので、コミュニティやネットワークを注視していきたいです。
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