村上龍へのあこがれ
今回は村上龍について。何かの形で皆様のお役にたてば幸いです。
高校生の頃から村上龍のファンで、当時は小説やエッセイを片っ端から買い漁って、むさぼるように読んでいました。その影響はとても大きく、今でも時々思い出す言葉たちがあります。
村上龍は端的に物事をあらわすのがうまくて、小説家というよりはエッセイとか、評論とかの方が向いているのではないかと思うこともあります。いつもクリアカットで、ひとつひとつの言葉が心に突き刺さるような感じがあります。
時々インターネットで村上龍名言集などがあがっているので、今回私も名言集をつくることにしました笑。最近は仕事に追われ、ともすると忘れてしまいそうになることがあるので、自分への戒めも含めて。
〇人生はテニスのシングルスゲームと同じで、誰かが誰かを幸福にすることなどできない。他人にしてやれることなど何もない。他人を支配するのも無理だし、支配されることもできない。もし何か他人に対してできることがあるとすれば、キラキラしている自分を見せてやることだけだ。(テニスボーイの憂鬱 1997 幻冬舎)
→対人関係で、常に忘れないようにしようと考えています。村上龍は常に自立を強く求めますが、高校生の頃にこの言葉を読み、強い衝撃を受けました。
〇目標は自らの中に封印されていなければならない、だから目標を持つことは基本的に憂鬱なことである。(無趣味のすすめ 2011 幻冬舎)
→これは私にはこたえる言葉です。立てた目標は人に話すと何か気分が楽になりますが、一度話してしまうとそこから空気がぬけてしまうというか、エネルギーが失われてしまいます、私の場合は、ですが。
〇一人だけで生きていけるようになること、それだけが、結果的に親しい人を救う。(最後の家族 2003 幻冬舎)
→自立しろということですね。できているかわからないですが、それを目指して日々精進したいです。
村上龍の若いころの作品は勢いがあって、面白かったけど読むのにすごいエネルギーが必要で、くたくたになりながら読んでいた記憶があります。頭の中に全く別のマシンを突然つっこまれるような、独特の高揚感とスピード感がありました。(コインロッカーベイビーズなど)
しかし、あまりにも言いたいことがはっきりしているので、小説としては、あまりにもメッセージがストレートすぎると感じることもあります笑。テレビにも出ていますが、カンブリア宮殿などは経済的に成功した人たちのメンタリティなどを掘り下げていて、村上龍らしくて、面白くて好きです。
エネルギッシュで、若いころからスタイルが確立されていて、発言などを聞くとやっぱりかっこいいなあ、と思います。
でも村上龍が好きというと、周りからしぶい顔をされるので、リアルではずっと内緒にしています笑。
あと、もうひとつ、これを読んで、高校生の頃の私は、「村上龍ってなんてすごいひとなんだ!」と衝撃を受けた言葉があります、、