世界初を更新し続ける伝説のビットコインゲームSaruTobiの歴史
今週土曜(1/16)の日本時間17時間から24時間「SaruTobi Saturday」というイベントが開催されます。簡単に言えば「みんなで土曜にSaruTobiプレイして、Lightning上でsatoshiを稼ぎながらエンジョイしよう」という趣旨の企画です。日本時間で見ると実は「SaruTobi Sunday」の方が近い気がするな…、と自分で突っ込みそうになりましたが、土曜スタートなのでまあ良いとしましょう。
元々自分はSaruTobiと接続することで、ノンカストディアルな形でLightningペイメントの受取りの自動化が出来るNayua Coreを使ってみてね、と告知したかったのですが、折角なので知る人ぞ知るこのSaruTobiというゲームの歴史とすごさについてちょっと紹介しつつ、SaruTobiの魅力について語ってみます。
(Nayuta Coreについては少し後で仕組みや使い方なども含めて説明しようと思いますが、Androidユーザーで早速テストしてみたいという人は是非こちらの日本向けのTelegramグループに参加してください)
SaruTobi(サルトビ)って何?
SaruTobiはバナナなどのゲーム内アイテムを獲得しながら、サルを飛ばす飛距離を競うモバイルゲームです。基本的にはそれだけの非常にシンプルなゲームです。
非常にシンプルなゲームなのですが、海外だけでなく日本でも実は以前からコアなプレイヤーが結構存在していて、シンプルだけど何かハマってしまう魅力があるようです。
SaruTobiの開発者はChristian Mossというビットコイン開発者で、MandelDuckという名前でも活動しています。クリスは2019年くらいまで東京に住んでいたこともあり、2015年から自分の最も仲のいいビットコイン友達でもあります。イギリス紳士的なとりあえずめちゃくちゃいいやつなだけでなく、彼のパッションとクリエイティビティには自分もいつも驚かされています。
SaruTobiの何がすごいのか?
さてここだけ聞くとただサルを飛ばすだけのインディーゲームじゃないか!となると思いますが、SaruTobiはビットコインや暗号通貨、ブロックチェーンの業界で数々の世界初の取り組みを実現してきた伝説のビットコインゲームでもあります。
SaruTobiのここがすごい① 世界初のビットコインiOSゲーム
知る人ぞ知る事実ですが、SaruTobiはiOSのAppstoreで公開されたビットコイン関連アプリでは世界的にも最も早いものの一つですし、ビットコインを利用したiOSゲームとしては世界初のものだと思います。
2015年1月のCoindeskの記事が残っていますが、iOS上でビットコインゲームが承認されたというだけでも当時のビットコイナーからしたらビッグニュースでした。自分も何となく覚えてます。
その当時はAppstoreのビットコインウォレットや関係アプリへの制限が厳しく条件も不明瞭で、まだビットコイン関連のアプリはAppstoreにほぼ存在しませんでした。そんな中「ゲームをプレイするだけで少額のビットコインがもらえるiOSアプリ」というコンセプトは界隈では新しく、注目されました。その当時はそもそもビットコインで出来ることがかなり少なかったのと、オンチェーンの送金手数料も1円以下くらいの水準で非常に安かったので、SaruTobiを通してブロックチェーン上で初めて少額のビットコインを手に入れた、というユーザーも少なからずいたようです。そこで手に入れたビットコインをそのまま保有していたら、今のレートだと中々悪くないお小遣いになっているはずですね笑
余談ですが、当時ビットコイン関連サービスはセキュリティ周りのベストプラクティスみたいなものもあまりなく、クリスもまだビットコインの開発を始めたばかりでした。実際クリスが実装したビットコイン周りの設計はセキュリティ的に大きな問題があったそうです。それに対してBitcointalkか何かのフォーラム上で「Kinoshita」と名乗る謎の投稿者が、ビットコインセキュリティについてアドバイスをくれたそうです。何だかテスラにでも乗ってそうな名前ですね…。
SaruTobiのここがすごい② SaruTobiとトークンの融合
ビットコインチップ(Faucet)モバイルゲームとして界隈から注目され一定の成功を得たSaruTobiですが、ブロックチェーン上のトークンとの融合でも世界に先駆けて機能を追加していきました。
今となってはNFTゲームなどと言って、ブロックチェーン上のトークンの保有残高に応じて使えるゲームアイテムだったり、トークン保有によりゲーム上の機能がアップデートされる、というやり方は割と市民権を得た気がしますが、SaruTobiとSpells of Genesisなどのゲームが当時はこのコンセプトで世界初の試みを進めていました。
具体的にはSaruTobiとトークン対応のウォレットを接続してトークン保有を証明することで、特定のトークンを持っている人にしか出現しないアイテムやステージが出来る、という仕組みでした。当時自分もブログでCNPCOINというトークンを実験的に作って色々運用していたのですが、コインを持っているブログ読者にしか使えないSaruTobi内のゲームアイテムを作ってもらったりしました。また、SatoshicardなどSpells of Genesisのゲーム内の特定アイテムを持っているとSaruTobi上でも特殊なスキンが使えたり、など、ブロックチェーンゲーム間のトークンを通した連携のコンセプトを実装したのもおそらくSaruTobiが世界初だったと思います。
ちなみに今となっては無価値ですが、SaruTobiでは当時実験的に「SaruTobiトークン」も発行していました。ゲーム内で開発者にビットコインで寄付をすると、そのアドレスにSaruTobiトークンが返ってくる、という仕組みです。小話ですが、新宿で自分がクリスとハンバーガーを食べた後に割り勘する時に、「まあ何か面白いことしてくれそうだし、別にSaruTobiトークンでいいよ」と言って「SaruTobi払い」を受け入れたところ、「無価値のトークンに価値がついた。不思議な感覚だ」とか二人で話していた記憶があります。
SaruTobiのここがすごい③ そしてLightningへ
ビットコインオンチェーンチップ、トークン融合と来て、そして今SaruTobiはLightning Networkの実装でまた先端の事例を作っていっています。
元々ビットコインのオンチェーンで配っていたチップも、ビットコインの利用が増え、オンチェーン送金の手数料が上がることで現実的ではなくなってしまいました。ここでLightning Networkのセカンドレイヤーの技術を使うことで、より効率的によりリアルタイムにビットコインを配れる仕組みがSaruTobiで実現され始めています。
現状だとゲームをプレイした後にLightningに対応しているウォレットをゲーム内から呼び出すことで手動でLNのマイクロペイメントを受け取れる、というまだ比較的原始的なやり方ですが、おそらくここからペイメントの自動化、その他のLappsとの連携などまた面白いコンセプトを世界で初めて切り開いって行ってくれると思います。
まだまだLightningの組み込みに関しては不安定な部分や、UXの観点などから課題が多いのも事実ですが、オンチェーン、トークンと続き、今度はLightningでSaruTobiと世界初となる試みをガンガン突き進んで行ってくれると思うと往年のSaruTobiプレイヤーである自分も胸熱です。(ちなみに自分はSaruTobiのゲームはクソ下手ですw)
結論
SaruTobiは伝説のビットコインゲームです。特に最近はあまり詳しく知らない人も多い気がしますが、自分はリスペクトしてます。一件シンプルで単純なゲームにしか見えないですが、常にビットコインやトークン、セカンドレイヤーなど新しい技術やコンセプトを取り入れ、まだ先例がないことを積極的に実現していっていますし、そういう伝統もありユーザーも新しいもの好きな濃いユーザーが多いです。
さあ、これでSaruTobiへの愛とリスペクトが増したことでしょう。とりあえず最新のSaruTobi LNをインストールして(Google Play/Testflight(iOS))、SaruTobiと一緒に最新のLightning Networkの技術を遊びながら体験していきましょう。明日(16日)はSaruTobi Saturdayでチップ金額もアップするのでついでにLightningでsatoshiのお小遣いもゲットできますよ。