ライトニングネットワークを利用したオークションサイト、Paddleがβ版ローンチ!

ライトニングネットワークを利用したオークションサイト、Paddleがβ版ローンチ!

皆さんこんにちは。今日は嬉しいお知らせがあります。

去年から少しずつ開発を進めてきました、ライトニングネットワークを使ったノンカストディアルなオークションサイトであるPaddleがβ版ローンチまで漕ぎ着けました!(Paddleだけに)

Paddleは信用されているインフルエンサーや事業者が、自身のオーディエンス向けにライトニングネットワークを用いたオークションを開催できるプラットフォームです。最終的な決済は当事者間で行われるため、ライトニングネットワークに限らず、ビットコイン、現金、クレジットカード、ステーブルコインなど任意の方法で行え、世界中を相手にオークションが開催できます。

この記事はプレスリリース的なものとして受け止めて下さい。

入札者向け記事→https://spotlight.soy/detail?article_id=k3ene4maq

出品者向け記事→https://spotlight.soy/detail?article_id=r164pib4w

旧来のオークションサイトの課題

ヤフオクやeBayなど従来のオークションサイトは、おおまかに分別すると「集客・オークション機能・決済」の3つのサービスを組み合わせています。これらのオークションサイトは、同じ種類だが状態が異なるなど互いに比較可能な商品や、検索流入が見込める商品に関しては【探すのに便利→入札者が増える→出品に便利】というネットワーク効果を提供しています。

一方で、比較できない商品はどうでしょう?一点物や独特なサービス、あるいはニッチな商品に関して、従来のオークションサイトは集客にネットワーク効果を発揮しません。

Paddleが提供するソリューション

Paddleは提供する機能を上記のうち「オークション機能」に限ることで、誰でも低コストでオークションが開催できるようにします。

集客に関しては、ニッチ内である程度社会的地位のある出品者を想定しています。これは例えばファンにリーチできるアーティストやポッドキャスター、芸能人であったり、特定の分野で信頼されているオークションハウスやオンラインストアかもしれません。「ご自身で入札者を集める力」があれば、誰でも十分に参加者のいるオークションが開催できます。

また、このような出品者は入札者に信用されているため、落札者と直接ビットコインや電子マネーなどを用いて低コストで決済ができるでしょう。特に商品がサービスの提供である場合には、サービスが実際に提供されることに対して信用が必要なので、決済に関する信用は問題にならないと考えられます。(*1)

Paddleの手数料体系は、入札者から入札時にノンカストディアルな形でライトニングネットワークを利用して預託金(*2)を預かります。より高い入札があった場合には、負けた入札に関する預託金は即時返金されます。最終的な落札者の預託金のみが利用手数料として決済され、落札者は出品者からの連絡を待ち、落札金額を決済します。

(*1)…万一のトラブルの解決はPaddleにご一報の上、当事者間でお願い致します。
(*2)…ただし最低500 sats、最大2,000,000 satsの範囲内で、自動入札上限額の1%。

Paddleの注意点

Paddleの低コストは、本当にオークションエンジンのみを提供していることによって成り立っています。エスクローの機能はありませんし、決済や受け渡しは落札者と出品者の間で直接行われます。したがって、出品者がある程度信用されている必要があります

また、集客を出品者ご自身で行っていただく必要があるので、すでに入札者を複数得られるようなオーディエンスが存在するか、広告などの方法で入札者を集めることができる方向けのプラットフォームとなっています。

また、出品者はDM機能を通して落札者のTwitterアカウントに連絡するため、Twitterアカウントが出品者に知られます。ログイン時にPaddleが取得するTwitterアカウントに紐付けられたメールアドレスは、オークション結果や経過の通知にのみ使用され、公開されることはありません。

2021年の第2四半期頃には、ご自身でホスティングできるオープンソース版の提供も予定しています。Paddleプラットフォームの利用に懸念のある方、決済までライトニングネットワークで自動的に行いたい方、ライトニングアプリにオークションを組み込みたい方などはご期待下さい。

ビットコイナー反省会とのコラボ

β版ローンチを記念して、ビットコイナー反省会とのコラボとして2件のオークションが開催されます!

1つ目は、ビットコイナー反省会でのシャウトアウト(メッセージ読み上げ)で、定例放送の際に落札者の希望するメッセージが読み上げられるそうです。個人的な応援メッセージ、質問、推しているプロジェクトやキャラクターの紹介、働いてる企業の宣伝などが想定されています。

開始価格は1,000 sat (約38円)で、落札者がスキャムの場合などにビットコイナー反省会が拒否する権利を持ちます。その際、2位以降の入札者が繰り上げで落札者として扱われるそうです。

2つ目は、ビットコイナー反省会限定版のCoinGeckoグッズだそうです。

開始価格は30,000 sat (約1140円)で、通常$65 (約6760円)する通常のグッズセットにさらに秘密のアイテムが付属する限定版セットを代金・送料ともに無料で受け取るためのクーポンコードが得られます。配送もCoinGeckoストアから行うため、ビットコイナー反省会に個人情報を渡す必要はないそうです。

長いリリース記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

ぜひこの機会にPaddleを試してみてください!入札に必要なのはツイッターのアカウントとライトニングウォレットです。

Twitter: @paddle_dot_bid @trustless_inc

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記事を書いた人

ビットコインが好きです。ビットコイン研究所に寄稿したり、トラストレスサービス株式会社という会社で実験的なサービス開発をしています。

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