匿名配送に関するよもやま話
私は以前、個人で匿名配送する方法を紹介したことがあります。
他にも匿名配送する方法はあるなぁと妄想していたので、忘れないうちにアウトプットしておきたいと思います。
1) 請求書はこっちに回せ!払っておいてやるけんのう!作戦
別名「社長(しゃっちょ)さん太っ腹!作戦」
- お客さんはどこぞの通販サイトで注文をします。決済はしません。
- よくあるパターンとして電子メールで「注文番号+金額」が通知されます。
- お客さんは「注文番号+金額」を私に通知し、私に金額相当分をLN支払いします。
- 私は「注文番号+金額」の情報を使って、銀行振り込みやコンビニ支払いをします。
- どこぞの通販サイトが商品を発送し、お客さんは商品を手に入れます。
解説
通販サイトの中には注文を受けたあとに電子メールなどで「注文番号○○ 振込先は▲▲口座なので振込名義人欄に注文番号を記載して下さい。」というような形態をとるところがあります。
コンビニ後払いでも注文番号的なものを入力する点は共通しており、つまり支払は誰がやっても構わないという点に着目した方法です。
この方法の良い点は、お客さんは自分でどこかの通販サイトに注文しますので、住所の入力がどうのとか送料がどうのとか一切気にしなくていい点です。全てどこかの通販サイトとお客さんの間で行ってもらう話になります。
また、LN支払いをまず受けることで、注文が架空のものであったとしてもこちらの損にはなりません。
稼ぎたい場合は若干の手数料をとるのでしょうが、私のようなBTCが欲しい輩の場合、交換所を介さずに手持ちのフィアットをBTCに変換できるので満足な取引になります。
弱点
商品にはレシート的なものが同封されなくてはいけないので、そこにクレジットカード番号なり名義人名なりが記載されるおそれがあります。
他にも、お客さん側が商品を返品した時に話がややこしくなる懸念があります。
返品処理が行われた事実確認ができないからです。
また、コンビニ支払いであった場合、返金を受ける手段がないので、お客さんと通販業者が話し合うことになりますが、この話し合いの内容も知ることができません。
最悪、犯罪の片棒を担がされることになるかも…
2) 小規模事業者の商品を勝手に販売する作戦
別名「めんどうなことは全部こちらでやっておきますね作戦」
1の変形になりますが、まず自前のECサイトを準備しておきます。決済手段はすでに獲得済みです。
その上で、
- 他所様の商品画像や情報を使って出品する。
- 売れたら匿名配送スキームで配送先を入手する。
- 他所様に私が改めて注文し、配送先の情報(匿名化済み)を引き継ぐ。
- お客さんのところに商品が届く。
解説
お客さんは商品が届けばいい、他所様は商品が売れればいい、私はBTCが手に入ればいい
ということで、どの当事者も取引相手が誰かという点を実は気にしていないという点に着目しています。
三者とも満足の三方ヨシッ良しですね。(本当の三方良しは客・事業者・世間の三方だそうです)
弱点
勝手に商品画像を使ってはいけません。
トラブルになってしまい、きっと余計な手間に削られて、いい思いはできないでしょう。
となると事前に話を通しておくことになりますが、所謂「営業活動」というやつであり、お手軽にはできないだろうなと予測されます。
営業活動に支障がない方にはいい作戦かもしれません。
ただ、営業活動を行うので商品に同封されるレシートにから支払った者に関する情報を除くこともできそうで、こちらはメリットになります。
3) 海外転送事業者活用作戦
別名「実家からの救援物資作戦」
- お客さんから購入して欲しい商品を指定してもらう。
- お客さんの代わりに購入する。
- お客さんからLN支払いを受け、海外転送事業者へ匿名配送する。
- お客さんは荷物を受け取る。
解説
この作戦は外国に居住する日本人、つまり在外邦人をターゲットにしています。
匿名配送スキームは運送業者が対応していないため、国内限定の方法と思っていたのですが、世の中には受け取った荷物を海外へ転送してくれる業者があると教えてもらいました。
例えばtenso.comなどがあります。
もちろん海外へ荷物を転送するので、その運賃たるや国内の比ではないのですが、それでもいいから送って欲しいという人にLN支払いどうですか、と提案するのがこの作戦の骨子です。
私は海外在住の気持ちが分からないのでアレなのですが、高いコストを払ってもいいから送って欲しい商品というものも人それぞれあるのではないでしょうか。
月並みですけど、日本国内で容易に手に入る食材だとか、特定ブランドの美容用品ですとか。
頼める人が日本国内にいるなら不要な手段ですが、実家がいつまでも健在とは限りませんし、BTCでましてやLNで支払いたい人というのはまあ・・・その・・・、いや、何でもないです。ともかく需要がありそうな気がするのです。
弱点
お客さんがこの商品!と指名できればいいですが、ウインドウショッピングを行いたいニーズもあると思うので、最寄りの大規模なスーパーやらホームセンターやらの売り場を撮影して商品画像をそろえておく手間が生じるかもしれません。
すごく労力を使いますし、何よりも不審です。通報されちゃうかも。
そもそも食料品は海外配送して良い物悪い物が厳しくて、覚えきれません。
このあたりは日本郵政がまとめページを公開してくれています。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ライフハックみたいで妄想が捗りました。
紹介した方法に挑戦する猛者が現れることを期待します。
案外、条件が揃っている方、いるんじゃないでしょうかね。身内が小規模事業者とか。
匿名配送に対応したECサイトについては、bcatsさんという先駆者
がいますので、是非bcatsさんのECサイトから匿名配送でDHグッズを手に入れて下さい。
災害時に救援物資を匿名で送るときに役立ちそうなイメージが湧きました。
あとは海外からの来日客向けサービスならどうですかね?受け取り先は滞在中のホテル近くのコンビニならスムーズにいきそう。