バンコククッキー

みなさんこんにちは。突然ですが、みなさんはこちらのお菓子をご存知ですか？

その名もバンコククッキー

実はこれ、かなり前に友人からタイ旅行のお土産に頂いた物です。すっかり忘れていたのでそろそろ食べようと思ったのですが、ひとつ困ったことがありました。それは、何味かわからないのです(笑)。

裏側を見てみても・・・

何味かさっぱりわかりません(笑)。確か、頂いた時に何味かは聞いたはずでしたが、すっかり忘れてしまっていました。そこで、取り敢えず袋を開けてみることに。すると・・・

明らかにパクチーの香りが(笑)。

そして、レモンのような酸味を想像させる爽やかな香りも漂い、一瞬で部屋中がタイになりました(笑)。器に出してみると・・・

見た目はこんな感じです。名前はクッキーですが、お米を使ったお菓子（スープに入れるおこげのような）で、所々に緑色の乾燥パクチーが見えます。

この時点でだいたい何味かは想像がついていましたが、一応口に入れて確かめてみます。すると、最初はお米のサクサクとした食感と共に少し甘みを感じつつも、その後すぐにレモンの酸味やパクチーの風味、そして魚介系の旨味を伴った辛みが口いっぱいに広がりました。

間違いありません、これはあの世界三大スープの一つ、タイを代表する「トムヤムクン」の味です。　

しかも、かなりスパイシーで本格的な味わい、正直これだけバクバクつまむのは不可能に思えました。そこで、ビールでも・・・と思ったのですが今回も・・・

白ワインとやっちゃいました(笑)。

しかし、今回はちょっと違ったアプローチをしてみました。前回、フォーとソーヴィニヨン・ブランを合わせて、パクチーなどのアジア系料理によく合う事がわかりました。ですから、ここもソーヴィニヨン・ブランで合わせるのが無難なのですが、それでは面白くありません(笑)。

そこで今回は、トムヤムクンと同じような柑橘系の香りがあり、魚介の旨味（おそらく海老ベース）と相性が良いとされるシャルドネ品種をチョイスする事に。しかも、あえて酸味が穏やかなシャルドネにしました。

どういう事かと言うと、このシャルドネは私的には少し酸味のバランスが弱いと感じていました。そこで、このワインに足りない酸味をこのトムヤムクンの酸味で補うという、料理によってワインがより美味しくなると言うペアリングの発想をしてみました(笑)。

実際に合わせてみると、果実味が強くて甘いニュアンスのあるシャルドネが辛さとのバランスを取り、海老とお米の香ばしさとワインが持つ樽由来の香ばしいニュアンスが合い、そしてレモンの酸味がワインの酸味のバランスも引き上げてくれました。まさに狙い通り、ですがそれにしても辛い(笑)。

続いては、前回のフォーの時に失敗した日本酒でチャレンジしてみました。今回もお米を使った食べ物なので、同じくお米から造られる日本酒との相性は良いはずです。そして、前回の教訓でもある酸味に関しては、先ほどのシャルドネと同様に足りない酸味を逆にトムヤムクンに補ってもらう形でいけそうです。

さて、結果は・・・

日本酒のお米感とお菓子のお米の風味がよく合い、またトムヤムクンの酸味と日本酒のスッキリとしたキレのある味わいが口中をリフレッシュしてくれて、今回は成功と言えそうです。しかし、合うけどひたすら辛い(笑)。

そして最後は・・・

赤ワインも試してみました(笑)。

今回は、パクチーのハーブ感に合うように、少し香りにミントのような清涼感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン品種の赤ワインをチョイス。カベルネが持つ黒系果実の甘いニュアンスとお菓子の最初に感じる甘みとも合うし、見た目の色もやや近いし(笑)、樽の香ばしさとも合うので私的にはありかなと思いました。ただ、如何せん辛い(笑)。

いかがでしたか？今回のトムヤムクン、ワインや日本酒と合う事はわかりましたが、私には少し辛すぎました(元々辛いのが得意ではないので(笑))。結局、最後は牛乳を口の中に入れた状態でしばらく放置(笑)。これを何度か繰り返していると辛みは収まりました。

ちなみに、この辛さを抑えるために牛乳を飲むと言う方法、その効果に関しては賛否両論あるみたいですが、私の場合は効果ありましたよ(笑)。