
Ethereumエコシステムの雑な評論 Part2
EthereumのICOバブルから、2年半が過ぎて、反省するには良い時期である。
私は当初から、ICOの様な無から有を生み出す企画には反対だったが、ICOの社会的意義を追求しているのが、CZのBinanceであり、未だ成功を続けている。
2017年に、もしトークンが必須であれば、プロジェクトの成功に寄与するが、トークンが必須でない場合、トークンは開発の足枷になると指摘されていた。代表例がRaidenである。これはトークンがなければ成功確度が多少上がったであろう。https://coinmarketcap.com/currencies/raiden-network-token/markets/
ERC20のトップ6は、USDT, Link, USDC, Maker, BAT, 0xである。
USDTとしては、USDT#ERC20が、$5.6Bで、USDT#Omniが、$1.3Bなので、ビットコインより多額が運用されている。https://wallet.tether.to/transparency
USDT, USDCは年利それぞれ1.46%, 1.15%で貸し出せる。https://app.compound.finance/
Daiに関しては、反省会で議論されてます。https://www.youtube.com/watch?v=A_T03AYvJZ8
そして、Chainlinkがオラクルとして注目を集めてます。https://coinmarketcap.com/ja/currencies/chainlink/markets/
0x, Kyber Network, Bancor, Uniswapに関して、似た機能なので、トークン不要のUniswapが有利と推測中。
ビットコイナーはEthereumに懐疑な人が多いが、USDT, USDC, Dai, MKR周辺を見る限り、ビットコインより運用金額は大きい。ERC20はUSDT, USDC以外ではLink, MKR, Dai, BATに実験性あると思われる。
ビットコイナーはサスティナビリティの観点でビッグブロックを嫌うので、Ethereumにも懐疑だが、USDTに関しては、Ethereumの方が利用されている。そして、USDT, USDCを貸し借り出来るのは興味深い。
つまり、ERC20を使ったICOの多くは発行側が有利過ぎて、3方良しではなかったが、USD相当のステーブルコインは$5.6B規模で動いている。そして、MakerDAOは新たな試みをやっている。
以上