ドラマとCMの関係
みなさんこんにちは。今日は、私があるドラマを見ている時にふと感じた事を書きたいと思います。もちろん今回も、やや強引ですがお酒と絡めてお届けしたいと思います。
さっそくですが、そのドラマとはズバリ「24 JAPAN」です。テレビ朝日開局60周年記念として、世界的な人気となったあのアメリカのテレビドラマ「24」をリメイクした作品です。唐沢寿明さん主演で、日本初の女性総理候補の暗殺を目論むテロ組織との戦いを描いた内容で、番宣なども頻繁に行われるなど、放送前から結構話題になっていました。
そんな「24 JAPAN」ですが、いざ放送が始まってみると、ネットニュースなどには賛否両論が飛び交っておりまして(笑)、私自身もいろいろと思う所はありました(笑)。それでも、毎週楽しみに見ていた訳です。
ところが、ちょうど2日前の放送中に、私はある事に気付いてしまいました。何気なく見ていると、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」のCMが流れました。ビールとしては日本初の糖質ゼロとあって、こちらも「24 JAPAN」同様発売前から話題になっていました(10月1日から酒税の改定があり、ビールは値下げ、新ジャンル(第三のビール)は値上げとなった事も注目を集めた理由かもしれません。ちなみに、2026年には酒税の差がなくなるようです)。
こちらが、そのCMです。
きっとご覧になった方もいらっしゃると思います。CMのパターンはいくつかあり、木村佳乃さんが出演されているバージョンもあるのですが、今回はこちらの唐沢寿明さんが出演しているバージョンでした。休日の昼間、自宅で一人天ぷらをしながらビールを飲む、素直に「昼間っから飲むビールっていいよなあ」、「揚げたてを食べながら飲むビールって贅沢だなあ」、と言うような好感のもてるCMです。更に、後ろで流れている歌も、「さあさあビールを飲んじゃうぞ♪」、「我慢はしないぞ、好きな物♪」なんてお茶目に歌っている感じも、「その気持ち良くわかる」と言う感じでした。
ところが、CMが明けた時にある種の違和感に襲われたのです。実は、ドラマの中で唐沢さん演じる主人公は、CM前にテロ組織の一員と思われる男との銃撃戦を繰り広げていました。とても緊迫した状況だったのですが、先ほどのCMを挟んだことで、CMが明けてもドラマの中の唐沢さん演じるシリアスな主人公に感情移入が出来なくなってしまったのです(笑)。もちろん、ドラマの中の唐沢さんとCMの中の唐沢さんはまったくの別人なのですが、シリアスなシーンになればなるほど、先ほどのCMでのリラックスして楽しそうなキャラクターが頭をよぎってしまいます。みなさんはこんな経験ありませんか(笑)?
これは、唐沢さんが出演しているドラマのスポンサーだったので、意図的に同じく唐沢さんが出演しているCMを流しているのか、それともたまたまドラマとCMの出演者が被っただけなのか。いずれにせよ、ドラマとCMは別物だとしても、同じ役者さんが出演している場合は、あまりに役柄とギャップのある内容のCMをドラマの間に流すのは、ドラマにとってもCMにとってもどうなんだろうと考えてしまいました(あくまでも私個人の感想です)。
さて、これとは対照的に、同じ役者さんが出演していてもまったくギャップを感じないドラマとCMもありました。それは「半沢直樹」です。堺雅人さん演じる主人公が「倍返し」をしていくストーリーですが(笑)、このドラマの合間に流れたCMがこちらでした。
そうです、ザ・プレミアム・モルツのCMです。タキシード姿で、美味しそうにビールを飲んでいますが、ドラマ内で堺さんが演じる半沢とのギャップがあまり感じられず(もちろんドラマとCMは別人の設定なのですが)、むしろ私には半沢の延長線上に見えてCM明けでも違和感なくドラマに入り込めました(ドラマ内でもビシッとスーツを着こなしている点、しゃべり方も似ている点、ドラマ内でも同じような笑顔を見せている点、などが理由かと勝手に推測してみました(笑))。
もちろん、扱ってるドラマの内容が違うので、「24 JAPAN」と比べる事は出来ません。しかし、「半沢直樹」ではこの他にも、プレモルのTwitterがドラマの応援コメントを掲載すれば、今度はドラマ内でさりげなくプレモルを登場させたりと(と言っても、あからさまに銘柄が見える画角ではなくて、それとなくプレモルとわかる良い塩梅なのです)、まさに「施されたら施し返す、恩返しです」を体現するなど(笑)、ドラマとCMが同じ役者である事を生かして、上手な流れを作っている感じがしました。ちなみに、こちらがTwitterの内容です。
いかがでしたか?どちらも同じように好感の持てるビールのCMでしたが、ドラマによって色々あるんだな~と思いました(あくまでも私個人の感想ですが)。今後、「24 JAPAN」の中にもさりげなく一番搾りが登場する事を期待しつつ(笑)、改めてドラマとCMの関係の奥深さを感じた出来事でした。