資金調達手数料の仕組み
資金調達手数料の概要
bitmaniaでは現物取引は一切行われておらず、BTCを担保としたデリバティブ取引のみが可能となっております。
デリバティブのみ取引可能な取引所では現物との価格乖離を防ぐ仕組みが必要であり、bitmaniaでは資金調達手数料の仕組みが導入されています。
具体的には下記のように資金調達手数料の徴収・付与が行われています。
デリバティブ価格がIndex価格を上回っている場合、ロングポジション側がショートポジション側に資金調達手数料を支払います。
Index価格がデリバティブ価格を上回っている場合、ショートポジション側がロングポジション側に資金調達手数料を支払います。
なお、取引所はもちろん資金調達手数料を受け取ることはありません。あくまでもユーザーの間で受け取り・支払いが発生しています。
資金調達レートの計算方法
資金調達手数料を徴収・付与する16時間前から8時間前に、1分ごとにインデックス価格とデリバティブの取引価格をそれぞれ算出し、その差をとります。
その差をそのときのインデックス価格で割り、これを8時間分合計して平均をとったのが資金調達レートとなります。
下記計算式で資金調達手数料が計算されております。
資金調達手数料=資金調達時に持っているポジション * 資金調達レート
例:資金調達レートが0.05%の状態でロングポジションを10BTC分持っているとき、
資金調達手数料=10 * 0.05% = 0.005 BTCを支払うことになります。
このとき10BTC分ショートしているユーザーは0.005 BTC分を受け取ります。
※資金調達レートの最大値を0.375%,最小値を-0.375%でキャップしております。
資金調達時間
資金調達手数料は8時間ごとに徴収・付与されます。
徴収・付与時間は6:00, 14:00, 22:00 JSTの計3回となっております。
資金調達手数料に着目したトレード戦略
資金調達手数料の説明は以上になります。
資金調達手数料を用いた戦略はいろいろ考えられ、様々な取引所を用いて面白いポジションを構築することが可能になります。
例としてbitmaniaとbitmexの間の資金調達手数料の差を裁定する取引などが考えられます。
実際、3月7日におけるETH,XRPの資金調達手数料はbitmaniaでは0bps/8hrs近辺なのに対して、bitmexは8bps/8hrs近辺であります。
bitmaniaでETHJPYをロングして、bitmexでETHUSDをショートして疑似デルタ・ニュートラルポジションを構築しながら8bps/8hrsを手に入れることが可能です。
この場合USD/JPYがドル安円高に振れると損失が発生するため、USD/JPYをショートすることによってそのリスクをヘッジ可能である。
以上簡単に資金調達手数料に着目したトレード戦略を紹介しました。今後は上記のようなデルタ・ニュートラルでリスクを抑えているけれど、伝統的金融資産では絶対に得られないリターンを生み出すトレード戦略を採用するトレーダーが増加すると思われ、本記事を参考にしていただければ幸いです。