構造的に仕事の生産性を最適化させる方法
・寝る30分前にスマホを触らない
・24時までにベッドに入る
・適度な運動をする
などなど仕事の生産性を上げるTIPSはネットを漁れば死ぬほど出てきますね。私も好きでよくインプットして取り組んでいます。今日はそのような細かいTIPSでなく、構造的に仕事の生産性を上げる方法について書いていきます。
構造的に仕事の生産性を上げる方法とは
そもそも、人はどのような環境下で仕事の生産性が上がるのでしょうか。
1点目。まず、自分がやりたいことであること。大事ですね。
若干論点がずれますが「アインシュタインをNBAのチームに入れるか?」の比喩が個人的に大好きです。人はそれぞれ自分がやりたいことや得意なことがあり、まずそこに沿っていることが大前提です。
どれだけスキルが高い人でも自分がまったく興味ない業界・仕事であれば高い生産性は望めません。アインシュタインをNBAチームにアサインしてもしょうがないでしょう。
2点目。リスクとリターンが最大化されている環境であることです。
どれだけ自分がやりたいことであっても、それに対する報酬がゼロ、または自分が見合っていると思えない程度の報酬では生産性は最大化されません。
報酬とは金銭的なものだけでなく、人からの賞賛、社会へのインパクトなども含まれます。
「町に落ちている犬の糞を掃除する仕事であっても年収1億円なら人はそこにやりがいや意義を見つけ出すことができる」というプルデンシャル生命のトップ営業マンの話が好きです。
自分がやりたいことであればそれだけで生産性は上がりますが、リスクとリターンがかかることでよりレバレッジがかかりますね、これが2点目です。
最後に3点目。裁量権です。
自分がやりたいことに取り組んで、それに対するリスクとリターンも最大化されているが、自分に裁量権がない、何か新しいことに取り組もうと思っても横槍が入り自由に意思決定できない、このような環境下では生産性は下がってしまいます。誰しもが一度は経験があると思います。
つまりまとめると、仕事の生産性が最大化される環境とは次の等式で表すことができます。
生産性=自分がやりたいこと*リスク*リターン*裁量権
簡単ですね。逆を言うと
・自分がやりたくないことを
・リスクもリターンも小さい環境で
・裁量権もなく取り組む
と生産性は下がります。これは必然です。どれだけ能力が高く優秀な個人であってもこの等式から外れることは不可避です。
よく社員にも経営目線で仕事をしてもらいたいと嘆くエピソード、聞きますね。なぜ社員が経営目線で仕事に取り組んでくれないか。それはこの等式が最適化されていない構造的要因によるものです。
極端な話、自分がやりたいことをやっていて、それに対するリスクとリターンも見合い、裁量権もあれば特にマネジメントされなくても人は死ぬほど努力し仕事をしますよ。死ぬほど努力するので
・寝る30分前にスマホを触らない
・24時までにベッドに入る
・適度な運動をする
などの細かいハックには自動的に辿り着くんですね。細かいハック論に最初から注目しせこせこ取り組むのでなく、まずは構造的問題の理解や解決に取り組みましょう、それがこの記事の主旨です。ハックをハックしましょうということですね。
ストックオプション、若手社員の子会社社長抜擢、世で騒がれる施策のすべてはこの等式を最適化させるためのものであることがわかります。
等式が最も最適化される環境とは
構造的要因は理解したと。じゃあこの等式が最も最適化されている環境とは具体的にどのようなものか。それは自分がやりたいことを100%自分の資本で取り組んでいる環境ということですね。言うならばオーナー社長、個人投資家になりましょうということです。
よくオーナー社長、スタートアップ経営者のハードワークぶりが話題になりますね。投資家やトレーダーのリターン最大化のための異常エピソードも枚挙にいとまがありません。「ここまでやるか?」的なやつです。仕事とプライベートの境目がないです的なやつもそうです。
自分がやりたいことをリスクとリターンが最大化され裁量権があればそれは必然的に楽しいはずなのでそこまでやりますよ。彼らがビジネスマンとして優れているというのもありますが、それ以上に構造的要因によって迫られて取り組んでいるためです。
この等式が最適化されていない環境で仕事をしている限り、この等式が最適化された環境で仕事をしている人たちには仕事の生産性では永遠に勝てません。仕事のハック本、ツイートをどれだけインプットし取り組んでも誤差の範囲です。
これは予想や予言、仮説でなく絶対的事実です。
仕事の生産性を最適化するために構造的要因に取り組みましょう。(自戒)