南アフリカの白ワインを飲んでみた
先日、家の冷蔵庫を何気なく開けてみると、そこには見慣れないワインボトルが鎮座していました(笑)。「あの~、おたくどちら様ですか?」と尋ねると、あなたのご両親が買ってきた南アフリカ産の白ワインですよ、とのお答えが。なるほど、では、さっそく味見をしなくては!(笑)。
と言う事で、今回は南アフリカ産の白ワインの試飲レビューを書いてみたいと思います!(もちろん、両親には許可を頂いて試飲しております(笑))
今回ご紹介するのはこちらのワイン!
ケープ・ハイツ シュナン・ブラン 2019 980円(税別)
今回は、ちゃんと中身が入った状態で写真を撮っております!(笑)では、まずは簡単にワインの素性について説明したいと思います。
こちらのワインは、南フランスの名門ワイナリーである「ブティノ」が、南アフリカで手掛けるワインだそうです。南アフリカは、近年ワイン産地として評価を高めています。いわゆるニューワールドに該当しますが、造られるワインはヨーロッパのようにエレガントさもあるスタイルです。
そして、この蔵元はリュット・レゾネと言う減農薬農法を採用しています。これは、必要な時だけ化学肥料や農薬を使うと言う農法です。また、シュール・リーと言う製法も使っています。これは、ワイン醸造中に出来るオリと共にワインを寝かせる事で、オリからも複雑味や旨味を引き出す製法です。
ブドウ品種はシュナン・ブランと言うフランスが原産の品種を使用しています。南アフリカでは、別名スティーンとも呼ばれていて、世界の半分以上のシュナン・ブランが南アフリカで栽培されています。まさに、南アフリカを代表するような品種です。
そして、何よりも980円と言う手ごろな価格帯が素晴らしい!これで味わいも良ければ文句なしです(笑)。では、期待も込めて試飲してみたいと思います。
まずは外観からですが、非常に輝きがあって健全な、少しグリーンのニュアンスがあるやや淡いイエロー、粘性は中程度からやや軽めの印象です。
こんな感じです。
続いて香りですが、非常に香りの立ち方が華やかで、グラスを鼻に近づけるだけで感じられます。具体的には、柑橘系の爽やかなニュアンスに、パイナップルや熱を加えたリンゴのような甘さを感じさせるフルーツのニュアンス、そして白い花を思わせるようなフローラルな香りもします。シュナン・ブランの特徴でもある、とてもアロマティックな香りのワインです。
最後は味わいです。とてもフルーティーなニュアンスのある辛口の味わいで、ボリューム感のある酸味が特徴的です。そして、余韻にミネラル感とやや苦味を伴う複雑味も感じます。イメージだと、グレープフルーツの皮の近くの白い部分を食べたような、甘酸っぱ苦い感じです(笑)。正直この価格帯でこの味わいは、かなり品質が高いワインだと思いました!
合わせるお料理としては、グレープフルーツを使ったサラダなどの前菜や、白身魚や鶏肉、豚肉のソテーや、天ぷらなどの揚げ物なんかも良さそうです。特徴的な酸味を活かす為に、柑橘系を絞って食べたくなるようなお料理と合わせると良さそうです。
いかがでしたか?今回は、とてもフレッシュでフルーティーな、キリッとした酸味が魅力的な若々しいワインでした。しかも、980円と言う価格帯でこの品質とは、南アフリカのポテンシャルの高さを改めて感じさせてくれました。酸味が苦手な人だと少し抵抗感があるかもしれませんが、お料理と合わせながら食中酒として楽しむと、また違った表情を見せてくれるので、オススメですよ!