LNノード運用進捗
2024年10月から運用していたLNノード(RasPi4/8GB, Umbrel v0.5.4)ですが、1月半ばで一旦停止して資金を戻すことにしました。
原因の一つには、年末年始に実家に帰っている間にRasPiがフリーズしてしまい一部のチャネルが強制閉鎖されたり、自宅に戻ってから再起動したさいになぜかブロックの再同期が始まってしまい完了するまでに7日ほどかかってしまったことなどがあり、このままRasPiで運用しつづけることに不安が出てきたということがあります。
LNノードを安定稼働させるのは意外と精神的な負荷がかかります。やってみる前はただUmbrelを入れていくつかチャネルを開いて放置していればいいのかと思っていましたが、まったくそんなことはなく、少なくとも最初はほぼ毎日稼働状況と各チャネルのバランスを確認する必要があります。このあたりを身をもって体験出来たのは良い収穫でした。
運用期間
2024年10月〜2024年12月(3ヶ月間)
収入
累計ルーティング手数料: 52,389 sats
支出
オンチェーン手数料:104,581 sats
オフチェーン手数料:123,907 sats
合計損益
-176,099 sats (約166ドルの赤字)
オープンしたチャネルとサイズ
キャパシティ合計は0.31BTCですが途中で一部Swap OutしてオンチェーンBTCに戻しているので投入した資金は約0.2BTCでした。
ルーティング手数料収入に最も貢献してくれたのは、c-otto.deさんだったようです。
実行したリバランスの方法
- ThunderHubまたはRide The Lightningの画面からの手動循環リバランス。最初はどれくらいの手数料率を設定すればよいのか分からずなかなか成功しませんでしたが、ガーンと高い手数料率を設定すれば成功率がかなり上がりました。ただそのせいで結果的には赤字続きとなりました。^^;
- LNDgによる自動循環リバランス。こちらは30分おきに自動で動いてくれるのですが、なかなか成功せず、数日に1回成功すればいいかなという感じ。パラメータの調整には四苦八苦しました。成功すればそこそこ低い手数料率でリバランスしてくれるので有り難かったです。
- BoltzのSwap Out。上の2つの方法が上手く行かないときにバランスが極端に偏ってしまったチャネルからsatsを抜いてオンチェーンに戻すさいに使用しました。金額に応じてオフチェーン手数料が高くなりかつオンチェーン手数料もかかるのであまり使いたくない手段です。
- PeerSwapはやろうやろうと思って先延ばしにしているうちに今日になってしまいました。使っていれば手数料削減になって黒字化することが出来たのかも。
使ったLN管理ツール類
ThunderHub、 Ride The Lightning、 LNDg。この3つはそれぞれ便利だけど、UIの分かりやすさなどで一長一短があって一つで済ますことは難しそう。
ちょうど今Rustを勉強中なので、TH、RTL、LNDg の良いところを取った便利ツールをRustで作れたら面白いだろうなという思いが強まりました。
今後の予定
RasPi4ではなくもう少し安定したPCを用意した上で新しいノードを構築して再チャレンジする予定です。今度はちゃんとPeerSwapも使って黒字化を目指します!
>LNノードを安定稼働させるのは意外と精神的な負荷がかかります。
とても気持ち分かります。ラズパイ壊れたらリカバリーするまで資金ロックされちゃうとか考え出すと運用大変になってきますよね。