ビットコインに「利回り」が必要ない理由

今朝このツイートを見て「なるほどな〜」と思ったのでメモ。

https://x.com/Cole_Walmsley/status/1842230824151769326

ビットコイン・スタンダードな世界になれば、モノの価格は時間とともにBTC建てで下がっていく。なぜなら、モノが増えてもBTCは増えないから。

つまりビットコインを持っていると時間が経つにつれて購買力が上がっていく。これこそが「利回り」である。わざわざ他人に貸して利息を得るようなリスクの高いことはしなくても良いのだ。

逆に言うと、ドルや円などの法定通貨の世界でなぜ「利回り」が必要かというと、時間とともにおカネの価値が減っていくことが前提になっているから。

銀行に預けたり他人に貸したりする余剰資金がある人たちだけが「利回り」を得てより豊かになる法定通貨の世界と、ビットコインを持つ人たちみんなが世界の生産性増加の恩恵をシェアすることが出来る世界、どちらを望みますか？

以下はAIによる翻訳。

皆がビットコイン標準における「利回り」について話したがっている、具体的には@saylorと@saifedean。

実際にそれを考えてみましょう。

まず、BTCが世界のお金であると仮定しましょう。金融の特異点。世界の会計単位であり、交換手段であるビットコイン標準です。

*重要*なのは、ビットコインの供給量は2,100万枚で上限があるということです。流通するビットコインが2,100万枚を超えることは決してありません。

次に、ビットコインの価値は世界の生産性の増加に比例して上昇することを覚えておいてください。

これは、ビットコインが世界の通貨として、世界の*すべて*の価格の分母であるからです。ビットコインの供給量は2,100万枚で固定されていますが、世界の生産性は年々増加しています。

生産性が分子で、BTCが分母です。

ビットコインが世界の通貨である場合、世界中のすべてのBTCは世界のすべての生産性に相当する価値があります。生産性が上がると、BTCの供給量は2,100万枚のままなので、世界中のすべてのBTCの価値が高まります。

簡単にするために...

もし生産性が100単位で、すべてのBTCが21単位であれば、それは100/21です。

生産性が110に上がり、BTCは21のままなら、すべてのBTCの価値は高まります。

生産性が200に上がり、BTCは21のままなら、すべてのBTCの価値はさらに高まります。

生産性が上がると、BTCの価値が上がります。

（生産性には限界がなく、その最良の推定値は無限大です。無限大÷2,100万。それがBTCの真の価値です）

ビットコイン標準では、あなたがいくらかのBTCを保有していて、世界の生産性が増加している限り、あなたのBTCの価値は増加しています。

これを米ドルと比較してみましょう。米ドルには固定された供給制限がなく、代わりに毎年どんどんドルを印刷しています。ドルを分母とすると、次のようになります：

100/21

110/50

200/100

そして、なぜドルの購買力が毎年下がるのに、ビットコインの購買力が上がるのか不思議に思いますか？

ドルは壊れたお金です。オプトアウトして、ビットコインを選びましょう。

とにかく...

あなたのBTCは生産性の増加に伴って価値が上がり、購買力が増加します。

ジョーが10 BTCを持っていて、その購買力の増加に満足せず、銀行から「利回り」を得たいとしましょう。

重要な点：ビットコイン標準では、「利回り」はジョーにより多くのBTCの形で戻ってきます。

つまり、ジョーが銀行に10 BTCを10％の利回りで預けた場合、銀行は彼に11 BTCを返さなければなりません。

ジョーが銀行に10米ドルを10％の利回りで預けた場合、銀行は彼に11米ドルを返さなければなりません。

銀行がジョーにドルを返せない場合、さらにドルを印刷すればジョーは11米ドルを受け取ることができます。

ビットコインをもっと発行することはできません。

ドルのシステムでは、誰かがお金を銀行に預けて銀行が破綻しても心配ありません。政府が印刷したお金で銀行を救済できます。

ビットコインのシステムでは、誰かがお金を銀行に預けて銀行が破綻すると大問題です。印刷したBTCで銀行を救済することはできないからです。

これにより、ビットコイン世界での貸し出しは非常にリスクが高くなります。

ジョーが銀行に10 BTCを預けた場合、銀行はどこから10％の利回りを生み出すのでしょうか？

彼らはそれを印刷できません。いくつかの選択肢があります：

1）他の誰かの預金からBTCを取る。しかしそれは他の預金者が全額を受け取れないことになり、銀行は別の預金者からBTCを取らなければならず、それが雪だるま式に増えて、人々が銀行が彼らのBTCを持っていないと気づき、取り付け騒ぎを引き起こし、銀行は崩壊します。したがって、現実的な選択肢ではありません。

2）銀行の唯一の現実的な選択肢は、ジョーの10 BTCを他の場所に投資して、それが11 BTCのリターンを生むことを期待することです。その時点でジョーに彼の10 BTC＋10％の利回りを返すことができます。しかし、投資は本質的に確実なものではありません。

これが、ビットコイン標準での貸し出しが非常にリスクが高い理由です。

これは良いことです。他の人が持っていないお金を与えて、さらに多くのお金を返してもらうことを期待するのは非常にリスクが高いのです。

ジョーは10％の利回りを得るために、自分の10 BTCすべて*とそれを保有することに内在する購買力の増加*をリスクにさらす必要があります...

わかりますか、こういうことです。ビットコインを保有することに内在する購買力の増加が利回りなのです。世界の生産性の増加が利回りなのです。ビットコインを保有することで、あなたは人類全体がいくらかでも生産性を増加させることに投資しているのです。その可能性は非常に高いのです。

「利回り」は、より多くのドルが印刷される中で、市場参加者が自分のお金の購買力を*維持するためだけに*何らかのリターンを得る必要から生まれた法定通貨の概念です。

ビットコイン標準でも、貸し借りはなくなりません。誰かが余剰資本を持ち、誰かが持っていない資本を欲するでしょう。しかし、市場参加者は誰に貸すかについて特に注意深くなるでしょう。

自分のミスを隠すためにお金を印刷できないときに何が起こるかは驚くべきことです。

ビットコイン標準への移行が進む間、つまり法定通貨がまだ存在する間、ビットコインの「利回り」はおそらく提供されるでしょうが、その利回りはBTCではなく法定通貨の形で提供されるでしょう。これが法定通貨とビットコイン標準の間の重要な違いです。

ビットコイン標準で実際に起こるのは、事実上誰もが世界の生産性がどれだけ、そしてどれだけ速く増加しているかに非常に満足しているため（なぜなら、すべての人類を一つの不変で、瞬時に送信可能で、無限に分割可能な通貨標準で統一することは、世界的な協力をもたらし、それが想像を絶するレベルの技術的進歩と繁栄につながる最高の方法だからです）、銀行から「利回り」を得ることにほとんど関心がなくなるということです。

世界の生産性の増加が利回りなのです。

無限大÷2,100万。