夢のマイホームとは~その2・・・ROAと絡めて考える。
こんばんは。和尚です。
なんかこのマイホーム論、書けば書くほどぼろくそなこと言いそうで怖いのですが、とりあえず思うところを書いていきます。
今日は投資指標ROA(総資産利益率)とマイホーム資産購入の関係性を考えてみたいと思っております。
ROAというのは、return on asset であり、要するにどれだけ資産を投下して、年間にいくら利益をGETしたか、という指標です。簡単に言えば「利回り」です。
求める式は、ROA=(利益÷総投資金額)×100(%)となり、利益が大きい方、総投資金額が小さい方がでかくなります。
例えば、賃貸マンション投資とかを考えるとよいのでしょうか?
2億円のマンションで、年間10百万円の利益が出れば、ROAが5%
1億円のマンションで、年間8百万円の利益が出れば、ROAは8%
利益の額からすれば、前者の方がいいですが、投下した資金に対しての割合で言えば、後者の方が効率がいいです。少ない金額で多くの利益を生んでいるといえます。利回りは後者の方がいい、といういい方もします。
そもそも、純投資的な考え方で行くならば、マイホームなんていうのは利益を生みません。利回り0の投資であって、ROAも0%。何ら投資価値なぞない、という一言で終わっちまいます・・・ではさようなら・・・ではなく。
おいおい、俺の家は屋根に太陽光が乗ってて、それで年間120万円収入あるんだ!・・・というのは、なしです。これは別途太陽光に係る投資をしているわけであって、ROAの分母は太陽光発電にかかる費用です。だからダメ―!
そこに暮らす家族が健康的で元気に幸せに暮らすことで、毎月サラリーを得ることになるじゃん、だからその家族の世帯年収を利益とみなすことはできないのか? という意見もあるでしょう。
はいはい、それも分かります。ただ、マイホームが直接的に利益を生むということはないです。また賃貸物件では健康的で元気に幸せに暮らせないのでしょうか?賃貸物件とマイホームに暮らす人による賃金の差とはどこに出るんでしょうか?・・・出ませんよね?
いやいや、マイホームってのはカネを生むのではなく「幸せ」を生むんだよ。だから和尚のいう指標は間違ってて、うーん、HOA、すなわちhappiness on asset という指標で図るべきだ!
おお、これはすごい指標を作ってきましたね、幸せの量ですか。こんなもん主観的だから客観的に図れない・・・と言う風にぶった切りませんよ。もちろん、マイホームが幸せを生むことがあるでしょう。でもね、マイホームを買って「愛の巣を作ろうね💜」というてた夫婦も数年経てば冷え切ってしまったりして、挙句の果てには離婚だ~!とかなんとか。
それでもローンが為に離婚できない話は前回差し上げました。
いやはや、マイホーム買ったら家族円満になる、とは言い難い部分があるのではないか? asset突っ込んで、幸福をゲットするという因果が成り立つのか?という論理学の世界ではNoなんでしょうね。
和尚がすごく思っていることは、マイホームを買うと、人生の目的が手段になっちゃう気がします。
うまく言えないんだけど、
本来は、マイホーム取得→幸せになり、一生懸命働くことが『出来る』。が理想で、
実際は、マイホーム取得→幸せになったかもしれないけれど(因果はない)一生懸命働か『ねばならない』。
となってでは、人生の目的が義務になる、というか、うーんそんな人生っていいんだろうか、とか思ってしまいます。
幸せの定義、ってのもあるんだろうけど、結局は価値観、自分の納得感だけの問題で、いい家を買った、どんだけこの家のために働いても、俺は満足だ!という人に対しては、和尚は何も言うことはありません。それはそれ自体幸せであって、本当にそれはうらやましい、と心の底から思います。
ただ、どうも買った人が全員その「一生に一度」の購入行為に満足しているかというと、どうも和尚の生きてきた世界がそうだったのかもしれませんが、一定の割合でドツボにハマる人も多い。それも少ない割合ではなく。
もっと言うと、完全には満足していない人は相当いると思います。ローンを払うがゆえに他に資金を回せないとか。
マイホームを買うことは、購入者以外の利害関係者(ハウスメーカー、不動産屋、銀行、政府)は万が一のことがあってもあまり損をしない様に出来ている「仕組み」なので
(債務者が破産したところで、銀行は基本保証会社から残債務を回収するので基本的に損はしない、保証会社はそのために保証料を「購入者」から取っている)
購入者が一人リスクを負うような気がしてならないのです。
考えすぎだといいんですが。
合掌。