スピッツは青春とともにありました・・・と思います。
MURAKAMIさんの「スピッツはかわいいおじさん」に触発されてこれ書いとります。あまりにも殺伐とした記事が2度も続いたので、自分自身も辟易しており、1回の休みを入れたくなってしまった・・・というか。
タイトルの通り、スピッツの活動時期(今も活動されているんでしょうけど・・・)=私の20代とばっちし重なってて、意識して「好き」とは思わなかったものの、いやいや名曲がたくさんあって、カラオケでも結構そのまま歌える曲、というかヒットしまくった時代をリアルで知っているおっさんになってしまいました(スピッツの皆さんは和尚より2-3歳上の方々です)。ちょうどそのころMr.chirdrenも流行ってまして、でも向こうはもうありきたりの「売れ筋」な詩曲を書かれるので、今になって思うと、こっちの方がしっくりきますね・・・。
そのころはYouTubeなんてなくて、もっぱら情報源はラジオ、もしくはテレビしかなく、それでもこうした「プロチック」なバンドがラジオで何度も出てくるという時代はよかったなあなんて思ってます。
ただ、タイトルのとおり、がっつり和尚自身ハマってたわけではないんですが、詩・曲ともに非常に印象的なフレーズが多く、いや今再評価。
久しぶりの音楽ネタなのでテンション上がっているんですが、今日はスピッツの「詩」「曲」に分けて、解説・・・いや全曲網羅して分かってるわけではないので、分析、程度がいいのでしょうか。まあお付き合いいただければ。
1.詩
なんといっても、草野マサムネさんが書く詩。さっきからずーーっとどう表現すればよいか考えてたんですが(彼のような言葉を使いたいと思いながら・・・)
「掴んだ、と思ってもつかみきれない世界観」
と言えばいいのでしょうか。素敵な世界を自分のものにしたい(=理解)んですが、それをさせてくれないもどかしさ、というのがある。詩の流れの中に意外なフレーズを差し込んでくる「センス」は和尚のように自分でも文章を書くのが嫌いでない人間からすれば「嫉妬」の二文字しかないというか。
例示します。例えば私が気になっている「猫になりたい」2番の途中から・・・。伏字に入る単語は何でしょうか?
砂ぼこりに まみれて歩く
街は●●●を嫌ってる
つくられた安らぎを捨てて
猫になりたい 君の腕の中
寂しい夜が終わるまでここにいたいよ
猫になりたい 言葉ははかない
消えないように ●●●●●あげるよ
いやね、前者が「季節」後者が「傷つけて」・・・。
こんな単語入らないよ・・・ふつうは。もうこの時点で真似できないや、と言うのとともに、砂ぼこりに・・・からのBメロで歌われている情景ですが、絵に描けそうで、描けないという、ほんと手の隙間から、するりと逃げていくような美しい情景、その世界観は、絶対他のアーチストには真似できないんだろうな、と今実感しております。
2.曲
はい、コード好きな和尚は調べてみました。スピッツの曲は何調であるかを・・・。有名な曲ばかりですが。以下のような結果でございました。(ちょっとカンニングもしました・・・)
G調
ロビンソン
運命の人
C調
空も飛べるはず
チェリー
愛のしるし
スピカ
D調
涙がキラリ☆
あ、基本的にメジャーが多いんです。いわゆる「長調」です。いまもライブYouTube流してますが、聞いてきたところ、暗い曲はなさそうですし、今の曲もヒバリのこころですが、これもDです。
で、で、やっぱりなんだか歌いやすいのは、C調が多い!(と思う)。ヒットした曲は、そんな感じで歌いやすいんです。そのままドレミファソラシド!
あともう一つ、パンクがルーツという話もありましたが、結構テンポを速くしたら、パンクでも行けるんじゃね?という曲も多いです。
いっちゃんパンクになるんだろうな、と思うのが「チェリー」。絶対一回やってほしいなあとか思います・・・。
まあ、三輪さん、レスポールはライブでも肌身離さず、って感じですし、いつでもパンクバンドに戻れるのではないでしょか?
マサムネさんが、アコギ、ストラトなどに持ち変えるのに引き換え、パンクの魂?であるレスポールで貫いてるのが素敵です。
最後に
この記事書いてて思ったんですが、よく音楽雑誌で、「俺はビートルズが活躍した時代をリアルで体感してるぜ」みたいな記事が載ってましたが、私は生まれてないのでなんだか悔しい気もしましたが、
いま、この記事書いてて、同じようなこと思っちゃいました。
スピッツの名曲が流行った時代のあの空気、俺は覚えてるぜ。
音楽って、一瞬であの頃に戻れる、いいですね。