CoinExchange復活・出金?騒動のメモ
一応調べたので、分かっていることまとめ。自分用なのでダラダラ書きます。
URLのリンク見ながら後で読み返したいなと思ったらSpotlightさんが丁度良さそうだったので。
1)出金再開の噂の経緯
・そもそもCoinExchangeは運営主体が不明(オーストラリア?)の取引所
・当時2019年10月1日に閉鎖発表。セキュリティコストが収益を上回り経営が立ち行かなくなったと説明。同12月1日に閉鎖。
↓閉鎖当時のアーカイブ
https://web.archive.org/web/20191116234107/https://www.coinexchange.io/news/post/85/
・サイトで告知と猶予期間は一応あったがメールでの連絡がなく、気付かない人も多かったので実質夜逃げだとの声もあった。
・今年2021年4月15日 Twitterで @Iamwraith1 というピエロの垢がLinkedin上でCoinExchangeで働いていた経験のあるカンザス州の人を発掘し、取引所公式のTwitterアカウント(@coinexchange_io)に「こいつを知っている人、情報くれ。アメリカ在住だから訴えれる」と凸。
その後もしきりにリプし、ついにオーナーを特定したなどの発言。
・4/28に5chに「そろそろか?コインエクスチェンジcoinexchange.ioの復活を待つ」のスレが立つ
・2021年5月5日 @Iamwraith1 がCoinExchangeから出金に応じる告知があった事を複数の人間にリプ。ちなみにURLは打ち間違いで正確にはcoinexchange.io。
いや、送り過ぎやろ、ピエロ。怪しすぎるわ。
・確かに本家 https://www.coinexchange.io に「The withdrawal period will begin on the 18th of May 2021」という告知が表示されるようになったが、HTMLだけ。
・公式のTwitterアカウント(@coinexchange_io)は2019年の閉鎖告知以降、沈黙したままで出金の告知等は一切ない。破産管財人が…という話もあるが、それならまずアカウント保有者にメールが来そうなものだが全くない模様。一気に信憑性が下がる。
・2021年5月6日日本ではCoinpostさんが記事(著者:菊谷ルイスさん)を出し、それが拡散の一助になったっぽい。記事は上記のHTMLの告知を訳しただけで裏取り等は全くされていないが、CoinPost代表の各務さんが情報を追って続報をだしてくれている。
2)ドメインについて
・coinexhange.ioのSSL証明書
→有効期間から見て、直近に作られたものっぽい。
・whois lookup
→ドメインの更新は2019年当時、ドメインの有効期限は2023年なので一応有効期限切れはしていない。
・しかし、直近の2021年5月5日にドメインのAレコードが書き換えられている。
(米:Incapsula Inc → 独:Hetzner Online GmbH)
直近の2021-05-05にドイツに拠点を置くホスティング会社Hetznerに変わっている。おそらく上記のSSL証明書の更新と同じタイミングで、ほぼピエロが「It’s opened back up.」とつぶやいた日と同じ。
IP:95.216.19.168、Server Location:フィンランドのヘルシンキ に変更されている。
サーバーの契約会社もIPも変わっているけど取引所のデータはちゃんと引っ越しできて残ってるんだろうか?
3)「ログインできた」「いやフィッシングサイトでは」の声
・利用規約に載っているFreshdesk(ヘルプデスクの委託会社。色々な取引所が使っている)のURLが生きている模様。CoinExchangeとFreshdeskの契約は生きているらしい。
https://coinexchangeio.freshdesk.com/support/home
おそらく「ログインできた」「いやフィッシングサイトでは」と疑われたのはこのサイトか。ログインして当時のサポートチケットも確認できた等の情報があったが詳細不明。直近で質問を投げたらサポートから返信が来たという報告も(上記の各務さんが引用RTしているやつ等)。
閉鎖前から使っていたFreshdeskが当時のまま残っているだけっぽいので、新規に作られたフィッシングサイトではない模様。サポートデスクの中の人間がどうなのかは知らないです。悪意のある人物がオペレーターとしてなりすましてログインしていたらどうしようもない。
ていうかドメインやFreshdeskの管理権限丸ごとどっかの悪意ある業者に売られていたらマジどうしようもないので、人柱になる覚悟がない限りログインすべきではないでしょう。
$DOGEのdumpのための悪戯にしては手が込んでいるのでどうなるんでしょうね、これ。
そこで問題です。正しいのは次のうちどれ?早押しでお答えください。
1)悪意ある業者や愉快犯の乗っ取り
2)悪意ある業者にCE公式が売却した
3)CE公式がevil
4)身元特定されたCE公式の中の人がビビって本当に出金に応じた
5)その他
・・・続報がでたり気が向いたら随時更新します。間違っている点があったら修正するので、ご指摘貰えると助かります。
(追記:2021/5/19 06:12更新)
公式のHP(https://www.coinexchange.io/)の画面が切り替わり、ログインできたと複数の人から報告された。もっとも早く確認できた書き込みは日本時間の5/19午前2時頃。
Googleのキャッシュで確認できたのは5/19 3:50。
以下、記載内容のDeepL訳。出金猶予は約10日間の模様。
以前お知らせしたように、2019年10月1日にCoinExchange.ioの役員は、取引所の閉鎖を決定しました。2019年10月15日にはすべての取引と入金が停止され、2019年12月3日には取引所が閉鎖されました。
お客様には、デジタル通貨を2021年5月29日(GMT)までに出金していただくことになりました。デジタル通貨の引き出しをご希望の方は、以下のボタンをクリックして手続きを開始してください。費用に加えて、請求期間終了時に決定されるマージン/引き出した資金の割合に応じた手数料がかかります。
デジタル通貨の引き出しの申請は、2021年5月29日(GMT)までに行ってください。この日以降に引き出されなかったデジタル通貨(またはこの日までに引き出しの申請がなされなかったデジタル通貨)は、放棄されたものとみなされます。疑義を避けるために、お客様は当該デジタル通貨に対するいかなる権利、所有権、請求権も放棄するか、またはその他の方法で放棄します。
この通知は、www.coinexchange.io に適用される規約の第22条に定められた閉鎖通知を構成します。
出金申請を行うためには、以下の要件を満たす必要があります。ログインするためのユーザー名とパスワードが必要です。登録した電子メールアドレスにアクセスできること。お客様のアカウントが2FAで保護されている場合は、ログイン時に2FAを利用できる必要があります。KYC ID認証が提出され、確認されていること。
歴戦の人柱の方々からの発言で確認できた事実関係のまとめ
・当時のユーザー名とパスワード(+2FA)でログイン可能である→公式のデータは残っていた)
・出金手数料に満たない残高しか無い場合は、残高画面が表示されて確認ができる→残高が本当に当時のままかどうかは不明。
・残高がある場合、残高は表示されずにKYCを要求される(※Passbaseを利用している模様。パスポート等が必要!怖すぎる…)→KYCしないと残高が見れない点が物議を醸している。
※Passbase:デジタル認証のスタートアップ企業。 techcrunchの参考記事
・KYCに突っ込んだ人の中から「We are aware of issues with PassBase KYC verification. 」とエラー表示された旨の報告が複数あり。エラーの訳をざっくり書くと「PassBaseのKYCに問題がありました、お時間取らせてスマンな、出金期限の延長も検討するわ」 →PassBaseとの連携の問題か負荷が原因なのかは不明だが、現時点でKYCの処理は止まっているように見える。
・KYCを突破できている人を確認できず、KYC詐取目的の疑いはまだ晴れていない
↓ログインできても空っぽだった人の場合の例。
残高空っぽだった人の似たような画像報告が多数あったが、下記の人は「0.5BTCと2ETHあったはずなのに消えていた」と公式に凸している海外勢。本当にあったかは誰にも分からない。
↓エラーが表示されて、KYCが突破できない場合の例。下記は公式に凸っている海外勢
(追記:2021/5/19 08:08更新)
↓KYCがエラーを出す前に認証できたぜと名乗る海外の猛者。KYCには1.5hoursかかったと証言。
その際の画面のスクショを公開しているが、
出金できたのは2種類の草コインだけで("SPRTS and SHND , had a ton of it." らしい)、大量にあったはずのDOGEが無かったと証言。正否不明。
(追記:2021/5/20 01:37更新)
LINEのオープンチャットで出金申請ができた人のスクショが出回る。あくまで出金の手続きの申請が完了しただけで出金に成功したわけではない模様。
5chでも複数の出金申請完了報告アリ。但し、手元の取引履歴と残高の整合性が合わないといった報告も見受けられる。実際の出金がどのように行われるかは以下のような但し書きで示されている。
(要約)
・引き出しの手続きは、請求期間終了後、直ちに開始する。
・出金は通貨ごとに処理するので、すべての出金が完了するまでに時間がかかる。
・出金が完了した時点で、概要を記載した電子メールを送る。
・多くの通貨が廃止されていたり、利用できなかったり、操作ができなくなっているので、これらは出金を行うことができない。
・残高がネットワーク取引手数料を下回る場合、その通貨での出金は処理できない。
・手数料は、コストに加えて、マージンや引き出した資金のパーセンテージを考慮して計算され、期間終了時に決定される。(詳細不明
・有効なアドレスを入力してくれ。残高が最低出金手数料を下回っている通貨は、下部に表示されない。
つまり、他の人が出金に成功したのを確認してからKYCをして請求をする…という事が出来ない内容になっている。
また、正確な出金額がどの程度になるかは計算式がよくわからないが、手数料プラスアルファが差っ引かれる?模様。(A fee will be charged based on the costs plus a margin / percentage of funds withdrawn which will be determined at the end of the calim period.)。
出金開始予定日はKYCの遅延による返金申請期間の延長がなければ、2021年5月29日(GMT)の予定。
(追記:2021/5/20 11:42更新)
暗号通貨全体が暴落していて、既にかなりどうでもいいムードになってきましたが、KYCの処理が完了して出金可能なDOGE残高が確認できた報告がチラホラ出てきました。5chに載せてくれている有志がいたので転記。
264承認済み名無しさん 2021/05/20(木) 07:32:39.73ID:eGkn6mcZ
KYC終わったああああああDOGE残ってたぁぁぁあああああ大金持ちやああ!!!https://i.imgur.com/0ckwyA5.png
292承認済み名無しさん 2021/05/20(木) 08:17:05.10ID:5lwS0IGP
もうログイン出来たわめっちゃ早いんで結構残ってて笑ったhttps://i.imgur.com/wGXxelw.jpg
あとは請求期限(2021年5月29日GMT)後に、本当に出金処理が行われるのか、DOGE大量保有者の資産をCE公式がガメていないか、あたりが注目ですね。
本物の運営しか持っていない顧客データを保有していて、かつ正規のKYC業者を使っているので、運営がついに当局に刺されてしぶしぶ対応している説の信憑性高まってきました。
(追記:2021/5/29 23:20更新)
そろそろ請求期限が近いなと思って見に行ったら、「the 30th of May 2021 (GMT time)」まで期限が延長されていました。
請求期限終了後に直ちに出金手続きを開始するという文言に偽りがなければ、日本時間で2021年5月30日午前9時から封印されていたDOGEが順次出金されていく事になりそうです。
ただし、GMTで何時かの指定まではしていない。そのことを、どうか諸君らも思い出していただきたい。つまり、5/31の朝8時から出金も可能だろう・・・ということ・・・!(利根川AA略)
あと、おそらく専用のシステムとかはなくて手作業でやりそうな雰囲気があるので、凄いゆっくり出金されて行くんじゃないかなぁと思っています。知らんけど
(追記:2021/6/2 04:20更新)
2021年5月31日に画面が下記の内容に更新され、請求が不可能に。どうやら文言的には5月30日いっぱいが請求期限だった模様。なので、5/31の9時頃から切り替わっていたっぽい。
「これから出金手続きを始めるけど、全部のKYCの書類をチェックするから待っててな」という内容。
返金申請時のKYCのチェックがザルだったというコメントが結構見られたんですが、それは一旦全部の申請を受け入れて、その後審査にする方式だったからという可能性が濃厚そう。
なお、現時点で出金できた報告はまだ見つけられませんでした…
(追記:2021/6/3 01:20更新)
2021年6月2日の18時ごろからLINEのオープンチャットやTwitterなどで出金できた報告が相次ぐ。あの圧倒的なスキャム感からマジで返金されるとはと驚き。ひょっとしたら…と途中から思い始めていたけど本当に返金されたと聞くまで全然確信が持てなかった…
報告ではBinanceやFTXにDOGEがdepositされたスクショを上げている人が複数。
他にもKYCリトライのメールが来たという報告も。
KYCの再提出
CoinExchangeユーザーの皆様へ、お客様のKYC提出物が審査されましたが、弊社が要求した要件を満たしていないため、残念ながら受理することができませんでした。
KYCを再提出していただく必要があります。
再提出していただく内容
1. 顔がはっきりと写っている自撮り写真。
2. 運転免許証、パスポート、政府発行の身分証明書など、個人の写真付き身分証明書のクローズアップ写真またはスキャン画像で、顔とすべての文字がはっきりと見えるもの。
画像を添付ファイルとして、認証済みの電子メールアドレスから support@coinexchangeio.freshdesk.com に送信してください。
引き出し請求を正常に完了するためには、48時間以内にKYCを再提出してください。
CoinExchange.ioチーム一同、心よりお待ちしております。
この事からやはり一旦全部のKYCを受け入れて、請求期間終了後に1件ずつ手作業でチェックしている模様。送金が完了するにはかなりの時間を要しそうである。
メールで身分証明の写真を送らせるのは恐ろしいしKYC情報流出の危険は他社と同じ(もしくはそれ以上)あるものの、少なくとも悪質な業者によるスキャムの可能性だけはほぼ無くなった模様。
あとは大き目の金額のDOGE出金などがexplorer上で確認出来たらスキャム疑いは完全に晴れたと思ってよさげ。
とりあえず、しばらくはもうここで追記する必要は無くなったかなと思うので、この記事はここまで。