Monacoin-core の独自ビルドへの見解
つぶやき、ぽえむ。
ソースコードの使用許諾条件を満たす範囲で、好きなようにビルドして、生成されたバイナリは好きなように配れば良いと思います。
極端なことを言えるなら、マルウェアを含めて配る自由さえあるのかもしれません。もちろんマルウェアが何らか悪さをすれば大抵の先進国で法に問われます。配布目的で所持した時点で罪に問われる場合もあります。その配布者は、粛々と裁かれることでしょうし、主張があるなら法廷で検察と闘う権利もありましょう。
利用する側も「善意のバイナリではないかもしれない」という注意が必要です。騙されたとしても自己責任、または法や政府の庇護に頼れるなら頼るのもよいでしょう。
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GitHub の monacoinproject/monacoin リポジトリにあるバイナリは、Gitian というツールを用いてビルドされています。
Gitian を使うと、公開された(細工が加わっていない)ソースコードからバイナリが生成されていることを、誰もが追試できます。手順は多く面倒ですが。
ワタナベ氏一人プロジェクトだった時期のビルドのいくつかには厳密さに欠けているものがありました。今回 0.20 系では複数名開発になったので、テコ入れされています。
Bitcoin や Litecoin の core と同様、Monacoin-core の基本姿勢は、トラストレスです。現代暗号論による裏付けが取れないものは信じません。
バイナリも相互監視の下、また外部からの監視可能な状態で生成されています。
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利用者のリスク低減のためコストをかけたバイナリを選ぶか、なんだか新しそうだからという理由でサードパーティのビルドを選ぶか、それは利用者の判断に委ねられています。