伝説のHOKAIKEトークン廃止へ‥
先週から自分は絶賛チャリ旅の途中で、今日も自転車を漕ぎながらヒーヒー言ってたのですが、その間に何か妙な事件というより、面倒事が起きていました。NFTと著作権などに関係することですが‥
元々こちらのツイートをきっかけに、その後Monacardなどから本人の許可なしの作品の可能性がある、ということでHOKAIKEトークンがDelist(非表示)されて、問題視されていたようですね。
自分はそこまで細かく見てなかったのですが、先程ようやく状況を整理し、朝山さんとも確認が取れたので以下に状況をアップデートします。
結論ですが、
- 元々上記の作品の使用許可は、直接話した時の口頭レベルで以前許可はとっており、元々問題となったツイートも一種のジョークみたいなもので、本来そこまで深い意味はない(と自分もぱっと見思ったので、リツイートとかしていました…)
- 本人の許諾とは別に、上記のキャラクターデザインのライセンスの問題があり、イラストを今後そのまま使うことが出来ないということが判明
ということで、2に関しては自分も把握してなく、朝山さん自身も誰かに指摘されて今日気づいて、彼が公式で販売していた別の作品も一旦今日取り下げたそうです。(これはHOKAIKEトークンとは無関係に)
許可云々に関しては本来大きな問題ではなかったと思うんですが、まあただ元々明文化して許可をとっていたわけではないことと、発言者への配布をすると言っていたのですが、それが想定より遅くなっているというのは事実なので、そこはこちらの落ち度なので反省です。
で、結局どう対応しようかということで、該当部分だけちょっと変更して再公開しようかとも考えましたが、あまり満足の行くクオリティの作品にはならなさそうなのでそれは却下となりました。結論、HOKAIKEは残念ですがBadger Capsuleのシリーズから外して、HOKAIKEの保有者には、BTCやMona、ETH建てで最初の販売価格でそのまま返金することにします。トークン保有者は特に何もする必要はないです。
転売などをしていた人で微妙に損得が発生する人がいる可能性もありますが、元々のペーパーでもこういう事態は起こりえる、と注意書きも一応していたので、多少の誤差は残念ですが諦めてもらうことになりそうです。
というわけで基本的には以上です。
元々自分は何かそんな大事ではないと思っていたのですが、HOKAIKEトークンを気に入って購入してくれた人たちもいたと思うので、ごちゃごちゃなってしまい申し訳ないです。同時に事実確認や状況を整理する前に無駄に騒いでいた人たちもいたようなので、せめて騒ぎたいならある程度事実を把握してからやってほしい気もしました。
最後に、今回の件はHOKAIKEトークンだけの問題ではなく、NFTと著作権という非常に難しい問題を孕んでいる気がします。著作権などに対して厳しくすればするほど、ブロックチェーン上で個人のクリエイターがNFTを発行するハードルを上げたり、場合によってはそもそもNFTというコンセプト自体を崩壊させてしまう可能性があると思います。
例えば、著作権や利用権を厳格にチェック、管理しようとすればするほど、本人が〇〇と言っています、ではなく、極論契約書などの書面で権利関係などを確認する必要が出てくるかもしれませんし、どんどん作品のハードルの発行が上がっていってしまうおそれがあります。
元々画像と紐付けられたトークンをすぐにEtherなどの仮想通貨で販売、転売、現金化出来てしまうNFTという概念は、本来著作権保護の観点からは非常に相性が悪い気がします。実際OpenSeaでもパット見でも著作権侵害している思われる作品が結構な値段で売買されたりしていますし、ここらへんの許容ラインをどこに置くかというのも国などによって変わってきそうですし、明確なルールがあるわけでもありません、
当然著作権侵害してでもバンバン何でもすればいいよ、と言っているわけでもないですし、運営者は自分が責任を追求されないように、最低限の審査をするというのは当然のこととも思います。しかし、NFTのオープンさや気軽さなどの特徴や、フェアユースなどの概念を侵害しない範囲で、プラットフォームとしてNFTの売買を両立させる、というのは非常に難しい問題だと改めて思いました。自分自身もこれに対していい回答はありませんが、今後こういう問題がさらに表面化しそうだなと思いました。(特に海外で日本の漫画やアニメ作品の著作権などを侵害していると思われるNFTにどう対処するのか、などは気になっています)
というわけで残念ですが、HOKAIKEは廃止ということになりましたが、なる早~1週間以内で画像の取り下げや、購入者への返金などの処理は完了させる予定ですのでよろしくおねがいします。
まさに文字通り、「嫌いなら是非他行ってくださいね」案件になってしまいました‥