【インターン体験記】お世話になっているビットコイナーの方々にインタビューしてみた
前回の記事では、たくさんのリアクション・コメントありがとうございました!
予想以上に反響があって嬉しかったです。
さて、今回はビットコイナーにインタビューした結果を本記事にまとめていきたいと思います。
インタビュイーの紹介
「私が今お世話になっている人、かつ、ビットコインを購入したことがある人」というカテゴリでインタビューをしました。インタビューに協力していただいた、3人をご紹介します!
原利英さん
株式会社AndGoの代表取締役です。暗号資産の交換業者向けにコールドウォレットのシステム開発や、ビットコイン研究所の運営を、事業として取り組んでいます。前職は大学教員で、暗号技術の研究をしていたそうです。
児玉賢史さん
普段の授業やゼミナールでお世話になっている、大学の先生です。子牛の成長予測に関するアドバイスシステムの構築(機械学習に関する研究等)や、牛のトレーサビリティシステムの構築(ブロックチェーン技術の研究等)をしていたそうです。
gottsuさん(ハンドルネーム)
インターンで私の業務のサポートをしていただいています。2016年の後半ぐらいにこの業界に入ってきたそうです。ビットコイン研究所やDiamond Handsのお手伝いをしています。
質問内容
前回の記事で読者の皆さんにお聞きしたものと、同様の内容で答えていただきました。
[インターン体験記]ビットコイン知らないけどLightning支払いしてみたより引用⇩
①ビットコインとの出会いについて (何がきっかけで知ったのか・興味を持ったのか)
②ビットコインに対する、最初の印象と現在の印象
③ビットコインにはどんな魅力があると思うか
④ビットコイン初心者におすすめしたいサイトや本、動画など
⑤今後ビットコインは社会の中でどうなっていくと考えるか
インタビュー結果
①ビットコインとの出会いについて (何がきっかけで知ったのか・興味を持ったのか)
原さん
2014年に起きた「マウントゴックス事件」をNHKのニュースで見て、ビットコインのことを知りました。ホワイトペーパーを初めて読んだときは、技術を見てどこが新しいんだろう?という印象でした。
2017年4月に会社を創業し、その翌月ごろに世の中で仮想通貨が話題になり始めました。そこで興味を持ち、事業にしていく候補の1つにしてみようかなと。
2017年8月にビットコインキャッシュが誕生し、ビットコインの分裂が起きたことがきっかけで、「何が起こるか想像できないところが面白い!」と感じて追っかけ始めました。
児玉先生
学術的に始めたのがきっかけで、おそらく2010年のあたりです。
大学で学生とディスカッションをしていたなかで、学生の1人が興味を持って調べてきたのが最初でした。
技術が単純でシンプルだったので興味を持ちました。
gottsuさん
きっかけは「投資」です。
大学院生のときに投資に興味があって株のことを調べていました。しかし、単元株は価格が高く、どうやって買えばいいのかが分かりにくくて、難しく感じました。
現在は本人確認が必須ですが、2016年当時は本人確認がなく、メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成し、銀行から入金をするだけでビットコインを買うことができたため、株と比べてスムーズでした。
②ビットコインに対する、最初の印象と現在の印象
原さん
最初:
単に、超分散処理システムとしてすごいなという印象でした。
・お金の形として新しい
・国がお金を発行するのが当たり前の世界で、初めて国が発行したものでない「お金に準ずるようなもの」ができている
というのは後付けで理解しました。
ビットコイン好きな人から「人類社会を新しくするものだ。」と聞いて最初はあまり分かりませんでしたが、よくよく考えてみるとお金の仕組みが変わるのは大ごとだなと感じました。
現在:
人々の基本的人権の1つであって国に縛られずに使える権利のようなもの、社会の在り方に影響を与えるもの、だと思っています。
児玉先生
最初:
新しい通貨になるといった発想は当時なかったため、実際のお金になるという感覚は一切無かったです。
技術的には難しくないから修士の学生が取り組む研究テーマとしてはちょうど良い、といった印象でした。
そのときのビットコインは1円の価値にもならなかったので、ただのお遊びみたいなものだったと思います。
アカウント自体は簡単に作れましたが、当時の日本では「お金(円)に換算する」ということができませんでした。できるようになったのは、ビットコインを始めてから5年くらい経った後でした。
現在:
出会ったころと比べてよくここまで変わったな、成長したな、という印象です。
変に難しい技術よりも、意外と単純なシステムの方が世の中の役に立つのかもしれないですね。
gottsuさん
最初:
投資の対象で、値上がりしてくれたらいいな、金儲けが楽にできたらいいな、と思って買いました。
しかし、横ばい状態だったり価格が下がったりして「なんだこいつ...」みたいな印象でした。
現在:
面白くて毎日飽きない、学ぶことが多いコンテンツだと思います。
③ビットコインにはどんな魅力があると思うか
原さん
「いろんな人を惹きつけること」
様々な職業、様々な考え方をする人が入ってくる面白い世界だと思います。
児玉先生
「先が読めないこと」
「お金を勉強するきっかけになること」
gottsuさん
「壮大な社会実験で、コケるかもしれないし成功するかもしれない。どうなるか分からないこと」
1人1人の行動次第で変わっていくものだと思います。
④ビットコイン初心者におすすめしたいサイトや本、動画など
原さん
「ロストイン・ビットコイン」や「Mastering Bitcoin」を見てみるのがいいと思います。
ブログよりも本を読むことをおすすめします。
ホワイトペーパーにも一度、目を通してみてほしいですね。
児玉先生
技術的な本は面白いですね。
強いて言えば「世の中の動きを見ること」が大事だと思います。
ビットコイン初心者をサポートするようなシステムができていけばいいですね。
gottsuさん
YouTubeで「ビットコイナー反省会」を見たり、Twitterで情報発信をしているアカウントを探してみたりするのがおすすめです。
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gottsuさんがライターとして投稿しているニュースレターです。
ぜひ、チェックしてみてください。Diamond Hands Magazine
⑤今後ビットコインは社会の中でどうなっていくと考えるか
原さん
円やドルのような法定通貨になるとは思っていないですが、自然と溶け込んで共存していくと思います。
「国を越えて使える」という利便性は受け入れられそうですが、今のお金の仕組みを超えるのは難しいかなと。
今は社会に浸透していく落としどころを探っているフェイズなので、整理されれば今後当たり前のように使われていくかもしれないですね。
超分散処理システムの仕組み自体はよくできているものなので、何かしらの形でビットコイン以外の分野でも応用されていくと思います。「社会で使われる仕組みを支えるもの」として溶け込んでいくかも。
児玉先生
ビットコインの仕組み(ブロックチェーンの技術)が使える範囲は増えていきそうですね。
ビットコインの人気があれば、法整備をしっかりすることによって社会の中でプラスになると思います。
gottsuさん
支払い手段の一つとして細々と存在していくと思います。世界のどこかでは支払いできるだろうけど、「どこでも」というのは難しそうですね。
ビットコインの決済は難しいけど、派生した何か革新的なものが今後生まれるんじゃないかなと。インフラ的なものとか。
例えば、国際送金を行うシステムの裏をビットコインでできるのではないかなと。社会の中で組み込めたら面白いですね。手数料を0に近づけることができると思います。
まとめ
前回の記事で読者の皆さんに答えていただいた回答と、今回インタビューをした結果を踏まえて書いていきます。
「出会い」は金儲けを狙ってビットコインを購入したという方が多く、「印象」はマイナス・ネガティブなイメージからプラス・ポジティブなイメージに変わった方が多かったですね。
「魅力」や「今後どうなるか」は、同じ質問でも十人十色の回答があって興味深かったです。
様々な意見に触れながら学ぶことができて楽しかったです。
改めて、回答してくださった皆さんに感謝したいと思います。
ご協力ありがとうございました!
次回の記事では、インタビュー結果からの考察を含めた「6週間のインターンで学んだこと」を書いていく予定です。
ぜひ、読んでいただけたらと思います。
※前回告知した「私のこと」に関しては次回に延期します。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
2010年?!