Diamond Handsアップデート&10月ルーティングランキング発表
久しぶりのDiamond Handsコミュニティの近況更新記事になります。
1ヶ月ほど前にDiamond Handsのエンタープライズスポンサーを発表させていただきましたが、その後もLightning関係のことでコツコツ活動をしているので、一気に共有、アップデートしていきます。
Diamond Handsノードの状況
Diamond Handsの公式ノードは現在キャパシティは約16BTC、チャネル数は343です。これは少しづつじわじわ増えてはいますが、ここ1~2ヶ月のLNの全体の成長率(エルサルバドルの件の影響など)と比べると、低い成長率になってしまっています(と反省しています)
日本国内ではすでにLightningノード運用などに興味のある個人は大部分参加してくれて飽和し始めている感じがするので、少しづつ海外向けにもアピールを増やして行き、チャネル数500の壁を超えたいなと思っています(具体的活動として、OSS開発なども取り組んでいるのですが、それは後述)
月ごとのルーティング件数と金額の推移を見ても、10月は9月から微減ほどでATH更新はなりませんでした。特に10月後半はその他のことなどで忙しかったのもあり(完全言い訳ですが‥)、1週間半くらいルーティングの分析や調整をしなかっただけで、その期間は如実にルーティング成績も落ち込んでいました。実際にルーティング運用をするとわかりますが、手数料調整やリバランスの自動化をしたとしても、こまめにルールの点検や戦略の改善をしないとすぐにバランスが崩れてしまい、ルーティング実績に直接的影響がすぐに出ます。
Diamond Handsノードだけの話で言えば、ようやく手数料やリバランスの自動化ポリシーなども少しづつ目処が見えてきたので、11月は「絶対に」ルーティングのATHの更新したいと思っています。
ちなみに、Diamond Handsコミュニティの参加ノードではおそらく今DHノード本体より活発にルーティングをしているノードも出てきていると思います。これは自動化の有無や、収益最大化なのかそれとも取引高の最大化なのか、など、ゴール設定次第で戦略も大きく変わっていますし、11月に出来ればその他のノード運営者と情報交換をするTwitter Spacesディスカッションみたいなことを企画したいと思っています。ちなみにDHノードは今まで自動化やリバランスなしで、できるだけオーガニックな手数料調整でバランスを取るような基本方針でしたが、少しづつ新しい手法の実験、テストしています。
Diamond Handsコミュニティ10月ルーティングランキング
先月記事にした通り10月30日はDiamond Handsとのルーティング金額の順位ベースで合計0.01BTCの報酬を配布しました。10月のランキングと報酬割合は以下の通りです。
1位はlightniggさんで、Diamond Handsのノードを利用してリバランスを頻繁に実行しており、ルーティング金額もトップでした。同じく2位のLN_RUNさんも同じくリバランスの自動化勢だと思いますが、11月以降DHノード自体の方針変更などでここらへんの順位もどう変わるか興味深いです。3位はGarlicさん。Garlicさんは個人ノードでもかなり取引高が多い、DHのトップノードの一つでSpotlightでノード運用やデータについても一部記事にしてくれています。
11月も同様の要領でまたランキング発表とランキング報酬を配ろうと思うので、是非参加ノードもまた一緒に盛り上げていってもらえれば。
Diamond Hands開発部進捗
少し前からDiamond Handsの開発部でオープンソース開発に挑戦しています、という話をしていましたが、単純な有志ベースのプロジェクトですが、ありがたいことに複数の開発者やデザイナーも参加し、大分形ができてきて、もう少しで外部向けに公開できそうなので、サラッとコンセプトと画面イメージだけ紹介しておきます(ベータ公開したら是非他のノード運用者も触ってみてフィードバックください)
(こちらは開発途中の画面なので、完成版はイメージが変わる可能性があります)
プロダクトのコンセプトとしては、「有料でノードのチャネル状況を自主的に販売、公開できるページ」で、Lightning課金をすることで上記のようなイメージで普段は公開されていないチャネルの詳細情報を覗き見る事ができるようになります。
似たようなコンセプトのサービスとしては、LNRouterというものがありますが、それは外部のノードがその他のノードのチャネル情報をプロービングを通して推定する、というものですが、Diamond Handsの開発部で現在作っているものは、ノード運営者自身がLightning課金で自分のノードの情報を販売してしまう、という部分が違います。
このようなツールがあることで、外部のノードのチャネル状況を見ながら、自ノードのルーティング戦略を参考にしたり、リバランスをする前に特定のチャネルのLiquidityを確認できると、リバランスの成功率や効率が上がる、などの使い方を想定しています。
まだ実験的ツールで今後実際に他のノードユーザーに実際に使われるのか、など未知数な部分もありますが、コンセプトとしては結構面白いんじゃないかと思うので、まだ粗いですが近日ベータ公開出来ると思います。また、コードなどは基本的に全てオープンで、かつDiamond Handsのノードだけでなく、外部のノードも同様にチャネル情報の公開や販売が出来る形にする予定です。
スポンサー企業向けニュースレター配布
先月エンタープライズスポンサーを発表した通り、10月からスポンサー向けにLightningのビジネスと技術両面の情報を発信する特別ニュースレターを配信し始めました。
こちらは企業視点で知っておくべきLightning関連ニュースをまとめつつ、自分(東)の方で具体的に注目しているポイントや考察などをコメントするものと、小川さん中心にLightningノードを実際に運用する上の技術トピックの解説や運用課題と解決方法の技術コラム的なものを定期的に配信していく予定です。
こちらのニュースレターはスポンサーしてもらっている企業向けなので、一般公開はしていませんが、Diamond Handsのテレグラムグループなどでは頻繁にユーザー同士でニュースの共有やコメントなどをしていますし、技術情報の共有などもしているので、積極的にコミュニティに参加している人ならそれで十分に情報は入ってくると思います。
その他
JBAでLightningについて発表してきました
JBAの定例会でLightning Networkに関して小川さんと一緒に簡単なオンラインプレゼンテーションをしました。こちらまだ公開されてないですが、近く一般向けにYoutubeでも公開されるようなので、出次第こちらの記事にリンクを貼っておきます。自分の発表トピックは「日本企業視点から見るLightning」というもので、企業目線でLightningに参入するメリットや期待出来ること、その他の領域との比較的な話を簡単にしました。(参加していただいた企業の参考になっていれば嬉しいですが、その後企業がアクションを起こすとこまでいけたかは定かではないですが‥)
AmbossでDiamond Handsの広告を貼ってみました
Diamond Handsのコミュニティではお馴染みのAmbossというLightning NetworkのExplorerがあるのですが、少し前からLN支払いでサイト上の広告枠を販売し始めていたので、Diamond Handsのバナー広告も期間限定で貼っておきました。デザインはDHの開発部にも参加してもらっているNanaさんに作っていただきました。(ありがとうございます)
DHノードにチャネルを貼ってくれれば、Sats報酬がもらえるよ、という方向でとりあえず海外向けにもアピールしていますが、上記のチャネルLookupツールなどを出すとさらに海外での認知やリスペクトも増す気がするので、11月も引き続き活動を続けていきます。