チーム養老先生の逆参勤交代はじめます。

チーム養老先生の逆参勤交代はじめます。

桜の花も終わり、ミツバチの巣別れの季節がやってきました。いつものように親戚、知人の畑や空き地、山などに巣箱を仕掛けます。ニホンミツバチ繋がりの知り合いのおじさんは、もうすでに自分の持っている巣箱から分蜂群を捕まえていて羨ましいです。従姉妹の花畑の菜の花には去年一匹しか来ていなかったニホンミツバチが今年は数匹訪れているようで、少しニホンミツバチが増えて来たのかもしれませんが、私の実家の畑ではまだ一匹もみておらず、依然としてその数は少ないことに変わりはないように思います。それでも毎年今年こそはと思いつつ巣箱を置いてミツバチを待ちます。巣箱を置く場所はいろいろ吟味するわけですが、新たに置く場所を探すときなどは、ここは入りそうだ。と思って現場に行って、いざどこに設置をしようかとなると難しいものです。今までに巣箱を仕掛けてミツバチが捕れた時のことや、蜂仲間のおじさんたちの巣箱に入った蜂を思い出して昨日ふと思ったのですが、このあたりのミツバチは積雪のことも考えて巣選びをしているんじゃないかと思うのです。なので今日は、昨日までにいろんな場所に置いた巣箱の大半を後悔しています。今までは巣別れする「本巣(もとす)」となる巣箱を自分で持っていたのでそんなこと考えなくても良かったわけですが、本巣を持っていないからこそ気がつくこともあって、十数年たっても知らないことだらけであり、やってみないとそうかどうかもわかりません。そして今年気がついたことは、この一ヶ月ほどの分蜂時期を逃すとまた一年たって来年にならないと試すことはできませんので、気長にやるとします。

ニホンミツバチとの暮らしからお米つくりを始めて今年で10年経ち、模索が深まれば農法はそれに比例して機械に頼らない農法を選択したくなります。私の目には見えない菌類や微生物の存在がどんなお米を作ってくれるだろうか、そしてその田んぼの風景がどのように変化していくだろうかが、今の私にとって一番の関心ごととなっています。昨年の稲刈りの後からずっとやってみたかった冬期湛水ができて、冬の間水を溜めた田んぼをそのまま耕さず、手植えをしようと思います。同時に昨年の種籾を育苗してそれで今年はお米つくりをしてみようと、只今育苗作業の最中です。(うまく苗が育ってくれることを祈る)

さて、二年前に私は「バイオフィリア第0候」という本を執筆しました。それを養老孟司先生が読んでくださって、この二年間チーム養老先生の方々も交えて交流をかせねて来ました。今年出版社天夢人さんから「バイオフィリア第0候」を元にした本の出版が決まり(七月出版予定)、ただいまその作業の真っ最中です。巻末に養老先生との対談を載せるために、三月に箱根にある養老先生の別荘で対談をさせていただきました。先生には実は昨年末、既にお話ししていましたが、先生が以前よりおっしゃっていた逆参勤交代を私たちでやってみようと思う旨を対談の中でもお話しいたしました。

シシ七十二候は農作業を含め全ての取り組みを現在、娘と私の二人でやっています。その中で農作業は楽しいものですが重労働で、これをいかに持続していくかという課題があります。コロナの流行がきっかけとなり、リモートや在宅など働き方の多様化の推奨する動きがみられた事もあり、都会の企業やフリーランスの方などで田舎に拠点を移す、もしくは田舎にも拠点を持つ方を募り、こちらの空き家や旅館などを活用し仕事の合間に共に自然農をしませんか。というものです。

私たちが農業を始めたきっかけはミツバチなどの小さな生き物が安心して暮らせる環境つくりからですが、私たちが頑張ったところでたかが知れていて、きっといつまでたってもそのような理想に近づくことは難しいと感じます。きっとその前に農作業の重労働に押しつぶされるか、体を壊しかねません。しかし、共にやってくださる方が一人でも増えればそれは大きな力となります。

田舎に移住するというのは、良いこともありますが難しい面もあります。全てのケースがそうとは限りませんが移住者と地元の方の間には相容れないところがあるように思います。そういった事もあって、田舎にはたくさん使ってない農地があっても他所から来た方が借りようと思ってもなかなか貸してもらえない現状はあります。私たちのような地元の人間がお借りした農地をみんなで使えば、問題がゼロにはならずとも幾分調和を保つ緩衝剤の役割を担うことができるかもしれませんし、私たちの労働も分散されますので良いパートナーとなれないだろうかと思っています。そういった取り組みが、巡り巡ってリモートワークの拠点地の環境への貢献となり、何よりこの取り組みがうまく回ってくれたならば、第一に私たちが大変助かってありがたいのです。基本精神は「誠実な適当」ということで、まずは小さくてもやってみなければわからないので始めてみようと思います。

対談の際、二〇三八年までにやってくると言われる地震に備え脱東京を考えるべきだと養老先生もおっしゃっていらっしゃり、そういった観点からも一度、脱東京、今後のライフスタイルを考えるきっかけになればと思います。

ご参加についての詳細は随時発信していこうと思います。

「養老先生とシシ七十二候の逆参勤交代・いきものとつくる、田んぼ」たくさんの皆さんにご興味を持っていただけ、参加していただけたらと思っております。と同時に応援していただけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。

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Writer

山奥の地元でニホンミツバチと暮らす人たちです。

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