後払いと先払いについて考えてみる~その2
どうも、こんにちは、和尚です。
ちょっとこの投稿のパターン変わりましたね・・違和感ありますがこのまま続けます。
さて、タイトルの後払いと先払い、先ほど象徴的な会話を同業者のマーケティングの先生とお話して非常に考えさせられましたので、ちょっとその会話を再現してみます。
マーケティングの先生(以下「マ」)「和尚先生、ネットでの投げ銭ってやったことある?あれってどんな感じでやるの?」
和尚「いやいや、私も(このブログ)でしかやったことないんだけど、いったいどういうの?」
マ「いやね、マーケティングの相談受けたんだけどさ、とある人がライブでいろいろ話するんだけど、いったいどういうタイミングで、どれくらい投げ銭したらいいかわかんないんだよね?」
和尚「いや、投げ銭のイメージで言うたら、ほらこないだ一緒に飲み会行った帰り金山(注:名古屋市内で東京で例えれば上野、大阪で例えれば天王寺みたいなところ、あくまで和尚の所感です)で、路上のミュージシャンいたじゃん、あれにお金投げる感じだから、100円とか、そんくらいじゃないのかな?」
マ「ありがとう、でもさ、オレどこで投げていいかよく分かんないんだよね・・まあどんなのか見てきて、また報告するわ」
和尚「あ、そうなの?でもネットの投げ銭って、特に動画系だとライブ感って必要じゃん?それってどう思う?」
マ「そうだよね、ライブ感もそうだけど、後払いとか先払いとかじゃなくて、その瞬間とかどこがおもろかったとか『反応』が見れるのも大事だよね~」
という感じの会話だったのですが、まあ私がこのブログの「投げ銭」機能もどう使っていいかもよく分からん部分もありますが、一つ言えるのは、後払いでも先払いでもなく、このブログで言うなら、その瞬間、その文言、センテンスに「俺はカネを払うんだ!!」という意思表示、ていうか、投げ銭する人が感じた「価値の尺度」としての機能を持ったらいいのになあ、というか。
一回、実験的に表現してみましょう。下線部が投げ銭したひとの評価です。
桜田淳子←10pt
斉藤由貴←50pt
松浦亜弥←80pt
橋本環奈←24pt
マツコ・デラックス←12pt
いやいや、こういうなんか人気投票ちっくのじゃなくて、ああ、そうか、こういう文章を私が書いたとき・・・
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寒風吹きすさぶ師走の暗峠を一人上ってくる浪人風の男(←24pt)が見える。こちらに急ぎ足で向かってくる。その姿はなにかに追われるような、それでいてどこかしら余裕も感じられる風体の40からみの男(←10pt)である。近づくにつれ思ったほど風采があがらない(←5pt)のが見て取れる。さらに近づく。頬に驚くほど大きな傷跡を持って(←25pt)いる。まともな人間ではない、そう直感した私はうつむきながらそそくさと早足になりすれ違う・・・と思った瞬間背中に焼き鏝(こて)を当てられたような熱を感じた(←45pt)。「やられた・・」と振り向きざまに・・・
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いや、読みにくいなあ・・・例文が悪いのか。じゃ、こういうのだったらわかりやすいだろうか。
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「遠慮しなくていいのよ」
残業中の会社、20時。いきなり電気を消して、紗智子(僕の上司である)がいきなり隣の席に座る(←5pt)。オフィス街なので電気を消しても街の明かりが窓から漏れていて、真っ暗というわけではない。外からのかすかな光に反応して青く反射した紗智子の瞳が濡れていて(←24pt)、どぎまぎしてしまう。
「さあ・・・」
紗智子が後ろから覆いかぶさる(←30pt)、彼女の鼓動が背中越しに伝わる(←43pt)・・・
「か、課長・・・」
それだけ言うのが精一杯で、僕はそのときにはまだ、数分後には愛欲の大きな渦に巻き込まれる(←100pt)ことも知らずに、ただただなすすべもなくぼんやりしていたのが、自分でもいじらしい。
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うーん、なんていうんだろう、文章のライブ感をぶった切りにしている感じもあるけれど、ああ、これではわからないか・・・。
まあ、何が言いたいのかと申しますと、この文章についていえば「どこにカネを払う価値があるのか?」ということが「ライブで」分かるようになればいいなあ、とそう思うのです・・・。
今思いついた。
例えば、椎名林檎の「丸の内サディスティック」であれば
「リッケン620ちょうだい」というところのベースの亀田誠二さんの上昇ラインに120ptとか、
最近の髭男の「I LOVE・・・」ならば、「♪イレ~~~ギュラー~~」はわざとらしくてポイントやれないけど、サビ後半の
「こんなに鮮やかな色彩に~」のC#m→Fdim→F#mのコード進行、とウラのE→F→F#へのこれも上昇ベースライン、ここへ100ptとか・・・、
1曲まるまるとお金を払うんじゃなくて、ほらここ、ここに俺は価値を感じているんだよぉぉぉっぉ!ということを伝えてあげたい、うーん、なんていうんだろう、魂は細部に宿る、っていうけれど、そこへ、和尚は最近お金を投じたいとか思ってるんですよね。
あ、当然、トータルバランスの芸術とか作品とかはあるけれど、いやいやそれもそうなんだけど、作った人間にとっては「ここ、わかるやつはわかるんかな?」とか思って「試している」部分もあるとおもうんですよ、それを、俺はわかっているぜ!と投げ銭で示してやることって、それってクリエーターにとって、非常に自信になると思うんですが、どうでしょうかね?
あ、後払いと先払いの話、どっかいっちゃったですね。また次回にでも。