芸能人格付けチェック、何故みんな高いワインを間違えるのか?
皆さんは、芸能人格付けチェックと言うテレビ番組を見た事はありますか?定期的に特番で放送されていて、様々な芸能人が色んな物の良し悪しを見抜けるかをチェックする番組です。そして、この中で毎回のように試されるのがワインです。高級ワインと普通のワインを飲み比べて高い方を当てるのですが、毎回安い方を高級だと言ってしまう芸能人がいます。テレビで見ていて、これだけ価格差があるのになんで分からないんだろう?と思われた方も多いと思います。そこで、今回は僕なりにその理由を考えてみたいと思います。
まず大前提として、高級ワインと普通のワインの商品コンセプトから知る必要があります。高級ワインは、基本的に作られてすぐ飲まれる事を前提としておらず、その後何十年と言う歳月をかけて瓶内で様々な変化が起きて熟成して、それによって更に複雑に進化した味わいを楽しむ事を前提としています。一方の普通のワインは、あまり熟成させなくてもすぐに飲んで美味しく楽しめる事を前提に作られています。ですから、格付けチェックに出てくる普通のワイン(と言っても5千円クラスのワインなので、普通と言っても十分高品質なワインですが)は、特別な事をあまりしなくてもすぐに美味しく楽しめるのです。しかし高級ワインとなると、そういう訳にはいきません。