ビットコインは2.2億円まで上昇する!?

ビットコインは2.2億円まで上昇する!?

この記事ではビットコインの将来価格について考察したいと思います。

ビットコインは投資対象のアセットです。それは多くの取引所で取引されていることから明らかです。
しかし株式や債券、不動産と違ってキャッシュフローを生み出さないため、単純にこれらのアセットと比較することはできません。
そこでビットコインの特徴を洗い出すことでどういうアセットであるかを探ります。


ビットコインの特徴

そこでビットコインはどういうアセットなのかを考察したいと思います。 
ビットコインは一言でいうと供給量が一定で対検閲性を備えた経済的価値の移転を可能とするSoV(Store of Value)です。

ビットコインの供給量・・・2140年までに2100万枚が段階的に発行されることがソフトウェアに組み込まれており、これを変更するのは至難の業です。
ビットコインの対検閲性・・・ビットコインはPeer to Peerに送付されるため、トランザクションを取り締まることは非常に難しいです。

またビットコインは持ち運びに適しており、USBスティックや人によっては頭の中に数千億円のビットコインを保管することができます。
今後はLightning Networkなどの2nd layerが発達することによって、1円以下のマイクロペイメントも一瞬でできるようになります。

これらの要素からビットコインは価値の保存として適していることが分かります。

 


デジタル・ゴールド

価値の保存として太古から人類に使用されてきたのが金であり、ビットコインがデジタル・ゴールドと形容されるのはそのためであります。
金は大昔からあるという利点を除いて、ビットコインは金より優れている点が多いです。したがってまず金の時価総額を一つのプロクシーと考えてみましょう。 金の時価総額は約1,200兆円です。

 

租税回避!?

富裕層はオフショアのタックスヘイブンに莫大な富を保有しています。
タックスヘイブンに資産を保有することによって税金を回避し、政府から資産を凍結されるリスクを回避しています。
租税回避の倫理的側面は別問題として、ビットコインにこのような用途があるのは事実です。
したがって、タックスヘイブンで保有されている資産はビットコインのターゲットとなります。
オフショアのタックスヘイブンに置いてある資産は4,000兆円にものぼる可能性があるとIMFは推計しています。

 

キャッシュフローを生む資産も価値の保存手段

価値の保存をする際、人々は金だけを保有するわけではありません。株式、債券、不動産に投資する理由として資産を増やすという意味もありますが、単純に資産を置く場所を求めているのも動機です。
実際、東京やニューヨーク、ロンドンの不動産には一定期間誰も住んでいない物件が一定数あり、これらは価値の保存に使用されている可能性が高いです。
また、マイナス金利の国債が観測されるのも価値の保存を目的にされていると考えられます。
したがって、ビットコインはこれらの資産の一部を置き換える可能性があり、ビットコインの最終価格を予想する際には考慮されるべきです。
以下が各アセットの時価総額です。
世界の株式市場・・・約9,800兆円
世界の債務・・・約2京7500兆円
世界の不動産市場・・・約3京500兆円

他にも美術品など価値の保存を目的に投資されているアセットもありますが、時価総額が大きくないので今回は割愛します。

 


1ビットコイン2.2億円!?

金、タックスヘイブン、グローバル株式、グローバル債務、グローバル不動産のアセットを合計すると約7京3000兆円です。
もしこれらの金額がそのままビットコインに移った場合、ビットコインの最終価格は約35億円になります。
もちろん、実際は価値の保存に株式や債券、不動産がすべて使われているわけではないです。
したがって、ビットコインが各アセットのどれぐらいの割合を置き換えるかを推測する必要があります。
以下は一例です。

金の時価総額の50%:1,200兆円 * 0.5 = 600兆円
タックスヘイブンの30% : 4,000兆円 * 0.3 = 1,200兆円
株式の時価総額の5%:9,800兆円 * 0.05 = 490兆円
債務の時価総額の5%: 2京7500兆円 * 0.05 = 1,375兆円
不動産の時価総額の1%: 3京500兆円 * 0.01 = 350兆円

合計4,615兆円となり、この場合1ビットコインの価値は約2.2億円となります。


ビットコインに投資するべきか?

ビットコインに投資するべきかどうかを判断するにはビットコインが将来グローバルな価値の保存手段になる確率も計算する必要があります。
これは人によって見方が違うため客観的な数字を出すことは難しいですが、仮に1%と仮定すると、2.2億円の1%は220万円となります。
現在1ビットコイン約100万円であり、価値の保存に到達するのにかかる時間およびビットコインのボラティリティを考慮すると適正な価格と考えられます。


結論

今回ビットコインの将来価格を予想する際にどういう指標やアセットを見ているかを紹介しました。
投資家は全アセットの何パーセントを置き換えるかおよびその確率を色々シミュレーションすることによってビットコインが割安か割高かを判断することができます。
最後に簡単なシミュレーションをしたものを載せます。

各アセットの何割を何パーセントの確率で置き換えるかを計算することによってより正確なシミュレーションができますので、ご興味がある方はぜひいろいろお試しください。


参考文献

各アセットの時価総額およびタックスヘイブンで保有されている資産を推計する際に使用した資料です。
https://www.visualcapitalist.com/all-of-the-worlds-money-and-markets-in-one-visualization-2020/
https://www.imf.org/external/pubs/ft/fandd/2019/09/tackling-global-tax-havens-shaxon.htm

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

bitmaniaはBTC/JPYやMONA/JPYなどをレバレッジ100倍で取引できるゼロカットシステム採用の次世代仮想通貨デリバティブ取引所です。

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

ビットコインの金利に着目した投資戦略

904

なぜbitmaniaを立ち上げたか

818

デルタ・ニュートラルとは?

491