Bark at the sun
みなさんこんにちは。今回は、何やら怪しい英語のタイトルで始まりましたが、とあるワインについて書いております。タイトルの意味は、途中まで読み進めて頂ければわかる内容になっております(笑)。それではいってみましょう!
今から2年ほど前に、私は友人と和食屋さんに行きました。そこは、豆腐料理を売りにしているお店なのですが、御主人がワイン好きでとても詳しい方なので、たまにワインを持ち込んでその友人とワイン会をしたりしていました。
さて、その日は普通に晩酌セットを頼んでビールを飲んでいたのですが、御主人が私達を見ながら「面白いワインがあるんだけど、良かったらブラインドで飲んでみない?」と声をかけてくれました。もちろん、ワイン好きの私達にはこんな楽しそうな申し出を断る理由もなく(笑)、その面白いワインを頂く事にしました。
ワインに詳しい御主人が面白いと言うぐらいなので、よっぽどマニアックなワインに違いありません。そして、私達の前には赤ワインが出てきました。見た感じは濃い目の色合いでしたが、若干茶色っぽいニュアンスもあり、少し古いワインのようでした。香りには少しドライフルーツのような黒い果実のニュアンスと木樽の香りなどがありました。そして、一口味わってみると、・・・普通に美味しい!少し甘いニュアンスを感じる果実味と柔らかい酸味、そしてこなれたタンニンとボリューム感のある味わいは、いわゆるニューワールドと呼ばれる国々で造られたカベルネ・ソーヴィニヨンによくあるニュアンスでした。
そこで私は、「少し古めのアメリカのカベルネ・ソーヴィニヨンですか?」と聞きました。すると御主人は、「正解!」と答えてくれました。なんとまぐれで当たってしまったのです(笑)。しかし、正直なところそこまでマニアックな感じがしなかったので、「このワインのどこが面白い部分ですか?」と聞きました。すると、御主人はニヤっと笑って私達の前にボトルを差し出しました。
い、石原裕次郎!?
そうです、これはラベルに石原裕次郎さんが描かれたワインだったのです!マニアック過ぎる(笑)。裏側をみると、
このワインについての説明が書かれていました。なんでも、このワインを造っている「ゲノック」と言うワイナリーを所有しているのがハワイの名家マグーン家で、そのマグーン家がハワイでステーキハウスを経営していた時に、石原裕次郎さんがそのお店の常連で、このワインを楽しんでいたそうです。
そして、その後「宝酒造」が「石原裕次郎メモリアルBOX」としてこのワインを限定発売したようです(ちなみに、BOXには同じく裕次郎さんがラベルに描かれた日本酒も入っています!)。なるほど、ちゃんと石原裕次郎さんと繋がりのあるワインだったんですね。
さて、それから1か月も経たない頃、今度は別の知人とワインを飲む機会がありました。その知人は、「今日面白いワインを持ってきたから飲んでみてよ」と言ってブラインドで私に赤ワインを出してきました。
私はいつも通りに、外観を見て、香りを嗅いで、味わいを確かめました。ん?どこかで飲んだ事ある感じがするぞ、これってまさか・・・
そのまさかでした(笑)。なんと1か月で2回も石原裕次郎さんにお目にかかるとは(笑)。その知人も、私が少し前にこのワインを飲んだ事を伝えるととても驚いていました。その後、まだ3回目の遭遇は果たしていません(笑)。
いかがでしたか?今回は石原裕次郎さんのワインと言う事で、安易に「太陽にほえろ」の英訳である「Bark at the sun」と言うタイトルにしてみました(笑)。ちなみにこのワイン、ネットオークションなどにも出品されているのですが、希少価値的にも、そしてワインとしての品質的にも、かなりお買い得な感じになっています。こういうメモリアルなワインって、中身は大したことがない場合が多いのですが、このワインは普通に美味しかったです。みなさんも、興味があったらぜひ裕次郎ワインを探してみてはいかがですか?