毎日のBitcoin/アルトコイン積み立てを最小限の手数料で実施する方法を考える
一時は700万円付近まで高騰したBitcoin君も7月20日現時点で330万円を割るなど相変わらずのじゃじゃ馬っぷりを見せています。
4月中旬に購入した人は3か月で資産が半減…冷静に考えてもヤバいですね。
そんなメンヘラムーブでお馴染のBitcoin君にオススメの購入方法として「ドルコスト平均法」という物が上げられます。
横文字で書くとそれっぽいですが、要は単なる「積み立て」です。一定期間ごとに一定の金額づつ購入しましょうというやつです。
ドルコスト平均法/積み立て購入について考える
こいつのメリットは先述のように700万のタイミングで資金を全て投入してしまった結果、逆方向に値動きすると爆損してしまうという最悪のケースを避けることができます。
このケース、もしドルコスト平均法で毎日一定額積み立て購入していた場合はどうなうでしょうか?
bitFlyerの終値・SQデータを元に最高値(687万円)を付けた4月14日~7月20日までの平均値を計算してみると…
この期間のドルコスト平均での取得単価は約463万円≒42300ドルという結果になりました。
700万円一点買いの場合、現在価格が330万円だとするとパフォーマンスは-52.8%、対してドルコスト平均法で購入していた場合のパフォーマンスは-29.1%になります。
こうして計算するとドルコストでも思ったよりダメージが大きいと感じましたが、最高値の日から計算している点と下り最速Bitcoinのヤバさが際立ちますね。
「積み立てなら安心!」「守備力重視!」と言う謳い文句がありますが、ことBitcoinに関しては積み立てで平均取得単価を分散してもしてもこれくらいのボラティリティがあるクレイジーな投資対象だと言えます。
ドルコスト平均法/積み立て購入のメリットとデメリット
平均単価と多少のリスク分散ができるドルコスト平均法ですが、こやつのメリット・デメリットについてさらに見ていきましょう。というかザックリこんな感じです。
メリット
・値動きが読めない人には平均取得単価を均すことができるのでありがたい
・値動きに一喜一憂せず平穏に暮らせる
・チャートやニュースに張り付かなくても良い
・上2つに取られていた時間を有意義に利用できる(なお個人差アリ)
メリットとしては一番は「心の平穏」ではないでしょうか?
700万の1点買いで掴んでしまった人はこの3ヶ月間どんな気持ちで日々を送っていたのでしょうか?時間があればチャートを確認し、SNSやメディアの情報に一喜一憂していたことでしょう…
この先の値動きが分かれば何の苦労もないのですが、そんなエスパーでもないですし、凄腕トレーダーになろうとしてサロンや商材・クジラに資金を吸われて退場するのが関の山でしょう。
分からない事に時間を割かず、ドルコスト平均法にぶん投げて、空いた時間は日常生活を充実させるというのがこの界隈で長く生きる秘訣なのかもしれません。
機械的に積み立てすることで現在のような下げ相場でもメンタルを削ることなく安値で買い集めてくれますし。
デメリット
・上げ相場ではパフォーマンスが低下しがち
・積み立て購入サービスは軒並み手数料が高い
・手動積み立ては面倒&定額ルールを守り切れない
一方でドルコスト平均法のデメリットは上げ相場でのパフォーマンスが低い点が上げられます。とはいえこれはリスクと引き換えなのでどちらを選ぶかは自分次第ではあります。
先ほどのパフォーマンスで見てもビットコイン自体が高ボラティリティなので個人的には「高値掴みリスク<多少のパフォーマンス低下」だと考えちゃいます。
ですので「デメリット」と言えるかは微妙ですが、短期間で一発当てたい人には向いてないでしょう(そもそもそれならアルトやFXでどうぞとなる)
次にドルコスト平均法での積み立て購入ですが、これは後述しますが自動的に積み立ててくれるサービスは手数料が高めに設定されています。
かといってそれを避けるために手動で取引所購入をするのも月1くらいならマシですが結構面倒です…
あと手動購入だとどうしても主観が入りがちなので「もう少し下がりそうだから少なめに」「ここが底って聞いたからいつもより多めに買おう!」みたいな事になりがちなので難しい所です。
国内取引所が提供する積み立てサービスの闇
ってなわけで長めのスパンで考えるのであればドルコスト平均法での積み立て購入をおすすめしたいところなのですが、国内取引所で「自動積み立て購入」に対応している取引所は限られてきます。
適当に調べた感じだと「コインチェック」「bitFlyer」「GMOコイン」くらいでしょうか、いずれも購入間隔や月ごとの積み立て予算などを設定できるので口座の自動引き落としなども設定すれば放置プレイで積み立てしてくれるので大変便利です。
しかし!
これらの自動積立サービスは販売所価格での取引になるので要注意!
あの悪名高き国内取引所特有のぼったくりスプレッド価格で購入させられるのだ!
養分御用達コインチェックの場合、もっともスプレッドが小さいBitcoinでも時価に対して約3%の手数料が上乗せされているのである。
上記の3取引所のなかでもコインチェックが一番スプレッドが高いです。bitFlyerとGMOでも約2%程度といった感じです。
これに関しては手間賃や国内取引所での資産管理費用として納得できる部分もありますが、流石に「手数料0円」と謳うのはどうかと思います。
またコインチェックソでは積み立てたBTCを引き出す際の手数料が0.001BTC≒3300円と非常に高値に設定されています(bFで0.0004BTC、GMOは無料)
長期間の投資かつ、資金が多い場合はこれらの費用を保険金と考えて国内取引所の積み立てサービスを利用するのも選択肢としてアリかと思いますが、注意点としてレンディングサービスを使用した場合は分別管理の対象外となるので気を付けましょう。
特にコインチェックはレンディングサービスの勧誘が良くありますが、貸し出し申請をしても受理されず何カ月も貸借料が貰えないパターンもありますので甘い言葉で資産を危険に晒さないように気を付けましょう。
このように国内で提供されている積み立て購入サービスは色々と注意点が多いので安易に勧めるのも憚られるのですが、手数料という面では一番良心的なのはGMOコインになるでしょう。
ただお名前ドットコムなど何かとやらかしが多いGMOグループ自体敬遠されがちなので今後他の取引所で良心的な積み立てサービスを出して欲しい所ですね…
まぁでもBitcoinのボラティリティを鑑みれば2~3%のFeeで保険が付いた分別管理してくれるのはGOXリスクを減らすうえでは悪くない気がします。(アルトコインの場合は10%超えそうなのでお勧めしません)
ただ国内取引所の極悪スプレッドやそれらを見せないような姿勢は相変わらず嫌気がさすので「国内規制が厳しいから」と言う以上は襟を正して欲しいです。結局ユーザーは自分にとってメリットのある取引所を選ぶだけなので…
FTXのQuant Zoneを利用して低手数料でBitcoinを積み立てる
という訳で現状国内で積み立てを行うと2~3%+引き出し手数料が取られる事や、手動積み立ての手間を考えた結果今年の2月頃から海外取引所であるFTXを利用した積み立てを開始しました。
※海外取引所の時点でお勧めはしませんが、メリットとリスクを踏まえた上で参考になればと思います。
FTXと言えばMLBのスポンサーとして球場の命名権獲得やMLBオールスターでの広告など今最も勢いのある取引所と言っても良いでしょう。
https://twitter.com/SBF_Alameda/status/1414759105156157444?s=20
創業者のSBF(サム/アフロ)の個人資産は1兆円を超えるとも言われるほど儲かってるそうな。
そんなバブリーなFTXを利用する理由ですが…
①Bitcoinや他の暗号資産の送金手数料が無料(イーサリアム/イーサトークン以外)
②Quant Zoneという簡単に積み立てBotを作れる機能が備わっている
③板取引の価格で積み立てできる&手数料が安価
④レンディング系の利率と需要が多くプール資金を活用できる
といった感じで簡単にまとめると「自動積み立て可能、板取引で購入できて手数料も安い上に出金する時も無料」という至れり尽くせりな積み立て環境になっているのです。
特にイーサやERC20以外であれば出金手数料が無料というのが大きく、様々な通貨のハブとしても優秀なので手札として置いておくのは全然アリです、
そしてFTXでは「Quant Zone」というFTX内で利用できる取引Botが簡単に設定できるサービスを提供しています。これを利用することで毎日設定したBTC枚数を自動的に積み立てることができるのです。
四角いマークにカーソルを乗せる
Quant Zoneをクリック
CREATE NEW RULEを選択して積み立てBotを設定します
「Rule Name」は適当でOK、「Trigger」はBotがアクションを開始する条件の事で「hour == 12」というのは時間の中に12という数字が含まれていた時に動作を行います。(時間はUTCになるので日本時間の12時に購入したい場合はマイナス9時間=3を入れましょう)
「Type」は購入するので「Place Custom Order」を選択。
「Order Type」は成買いを行うので「Market order」を、「Side」は購入なので「Buy」を選択。
「Market」は購入する通貨のことなので現物のBTCである「BTC/USD」に設定。(先物なども選べるので現物と間違わないよう注意)
Order Sizeですが、【max(15/index_price("BTC-PERP"),0.0001)】に設定した場合
15ドル分のBitcoin もしくは 0.0001Bitcoin どちらか大きいほうの枚数を購入する設定になります
1BTC=30000ドルとした場合、15ドル分=0.0005BTC>0.0001BTCとなるので積み立て購入されるのは0.0005BTCとなります。この辺りは自身の予算と相談して設定していきます。
ちなみにFTXではBitcoin現物の最小購入枚数は0.0001BTC(約340円~)となっているので毎日積み立てをする場合は現状月1万~といった感じですね
その他の項目も画像のように設定します。しかしこのままでは毎日12時00分,12時01分,12時02分~と「時間に12が含まれる毎分ごと」に購入されてしまいます…
ですので「ADD ACTION」からこのBotに動作制限を加えます(Triggerを上手く設定できる人は不要です)
追加の設定項目が現れるのでTypeは「Pause Rule」に設定し、Ruleで停止する対象となるBot=上で付けた名前のBotを選びます。
12時00分に購入したら翌日まで稼働してほしくないので、1回購入したら1時間Botを停止するように設定しました。(13時からは稼働するけど翌日12時までは稼働条件が満たされないので)
これにて毎日15ドル分もしくは0.0001BTCの大きい方を積み立てるBotが完成したので「SAVE AND RUN」を押して稼働させてみましょう。
Quant Zoneの最初の画面に戻ってEnabledになっていればOKです。Pausedの場合は購入が完了して稼働制限が掛かっている状態です。
このようにQuant Zoneを利用すればFTX内で色々と出来るので是非トライしてみてはいかがでしょうか?特に国内取引所では法外なスプレッドになっているアルトコインの積み立ては優位性が大きいです。
もちろん当然ですがFTXのアカウントにUSDが入っていなければ購入されませんので事前に入金しておきましょう。
※USDなので外貨じゃなければダメ?と思いがちですが、FTXにおけるUSDは「TUSD/USDC/PAX/BUSD/HUSD」のどれでもOKなので対応したステーブルコインで入金しましょう。
ちなみにUSDTは別枠扱いです、FTX的にはUSDTはステーブルコインとして扱わないといった感じでしょうか。
長々と紹介しましたが、この手法では初めにFTXへ積み立て資金を送る必要があるので送金手数料が無料の国内取引所(GMO,TAOTAO,BitPoint)に日本円入金→板取引でBTC等を購入→FTXに送金→BTCを売ってUSDに変換…という手間が掛かってきます。
もともとステーブルコインを保有している人であればFTXに送金するだけで済みますが、日本円からとなると少し面倒です。
クレジットカードでの入金も対応しているもののこちらは手数料が高く、それなら国内取引所の積立サービスで良いやないかとなります。
こうして考えるとBTCに関しては国内取引所の積立サービスも頑張っているなとも思いますが、アルトコイン系は断然FTXに軍配が上がります。
積み立て購入したBTCなどは送金手数料無料で引き出せるのでこまめに自分のウォレットに移すことで取引所リスクを減らすこともできます。
とはいえ現状は勢いのあるFTXですが海外取引所である以上は国内取引所以上のリスクが付きまとうのでそれぞれのメリット・デメリットを十分に考慮したうえで利用することを推奨します。
最後になりましたがFTXのリファラルを貼っておきます。以下のリンクから登録していただくと取引手数料に利用できる30ドル分のボーナスが付与されます。
積み立てBotで成買するので仮に毎日15ドル購入した場合は0.07%=約1.15円が売買手数料となるので30ドル分の手数料ボーナスなら約7年強手数料0円で購入できます!
FTX系の記事では「本サイトからの登録で30ドル分のボーナスをプレゼント!」とか書いていますが、あれもわざと明記していないだけで同じ手数料にのみ使えるクレジットですからね。日本語ってすごいですよね。