NFTアートと現代アートのこと(思考の整理)
去年の夏くらいからNFTってさわってみたりしたけど、実際にNFTアートを継続的に販売していく為にはマーケティングの能力が必要だなって思ったってはなし
これ、圧倒的にぼくに足りない能力
外から眺めてた時点では、NFTアートって現代アートの一部で、デジタル媒体に価値をつけたり、アナログアートの真贋に使える便利ツールかなくらいに思ってたのだけど、実際に中で見てみると意外と独立したコンテクストとなっていくのかもしれないなと思ったって
もちろん似ているところもたくさんあるのだけど、例えば単純に希少性と価格が連動していたり、きちんと文脈が確立してないと売れないこととか(まあ今はバブルで売れてるものもあるけど)
にしても、アナログじゃない分スピードがめっちゃ早いなって感じてる
いまいちなものを乱立してしまったりすると、一瞬で周りの人に伝わってしまうし、現代アートの価値って何年かかけて上げてくのに対して、数ヶ月とか数日とかでガンガン上がってくこともある、それもマーケティングのやり方で(これが本当に苦手。。笑)
現代アート(特にレディメード以降の)って絵とか見た目よりも、その考えがコンテクストにそっていたり、いい意味でぶち壊せていたりっていうコンセプトの方が評価されてる割合が高かったのだけど、NFTアートの方はその色合いがさらに濃くなってる感じがある
さいあくイラストとかはまあきれいな方がいいけど、どうやって売り出すかの方が圧倒的に重要って
あと販売する場所、現代アートだとちゃんとしたアートフェアに出せば信用があっていい作品であればきちんと価値をつけてもらえるのだけど、
これはNFTアートも同じでSuper rareとかNifty gatewayとか審査はめっちゃ厳しいけどこういうところで出せれば最初からかなりの信用があるって
ちなみにぼくはこういうところで出せてないけど、また一から積み上げないといけないのか。。ってちょっとした絶望感がある笑
逆に貸し画廊とかフェスでアートを出しても、よっぽどインパクトがないと見てもらえないし、ただの自己満足んなってしまう感もあって、
NFTアートで言うとOpen seaとかで出展するだけだと自分以外ガチで1ビューもつかない、raribleでも認可されてないと検索にすら引っかからないっていう。。
それでこれはNFTアート特有のことだと思うのだけど、自分のアートを気に入ってくれた人たちを中心にコミュニティをつくって一緒に盛り上げてくってやつ
そうするとアートの認知度が上がるし、認知度が上がった方が信用もあって売れたりする
何でこういう流れが生まれるかというと、NFTアートの所有者、つまりファンにとってはそのアーティストが売れれば売れるほど自分の持っているものの価値が上がるっていう仕組み、なんか株式にも似てるような
現代アートも基本的な流れはそうなのだけど、タイムラグがあるから、その差が大きいと思う
やっぱり人間って目の前のこととか直接的なことがあった方が能動的になれるな、みたいな
この流れって、NFT以外に普通の小売でもそういうふうになっていくんじゃないかなって
ふつうの製品って安くつくるには大きな企業の方が圧倒的に有利で、ちょっといいなって思うやつとかファンをつくってクローズドなコミュニティ内で回してくって、つまり競合を競合と思わせないルールの確立というか、そうやって価値を出しつつ回してくのが効率的というか
まぁどちらにしてもそんな能力ぼくにはあんまりないからそういう人とコラボしてやってくのがいいのかなって考えてるってはなし :-)