Goodbye alert.
つぶやき。ぽえむ。
monacoin-core のソースコードを読めば気づくはずですが、0.20 からは、アラートシステムが削除になります。
これをもって「51% 攻撃が!」など FUD 飛ばす人たちが増えるでしょうから、いま一度、現状を確認しておきましょう。
PoW に対する攻撃は、ハッシュパワーが必要です。攻撃のためにマイニングマシンを購入するとコストがかかりますし、買ってしまったら素直にマイニングしたほうが利益が出たりするケースもあります。攻撃のためのハッシュパワーは、借りてくるのが現実的です。たとえば nicehash のような仕組みを使って。
いつかも呟いた気がしますが、難易度の指標として、crypto51.app というサイトの nicehash-able 値が使えます。値が小さいほど、攻撃のためのハッシュパワー調達が困難となります。
このポエムを書いている時点での、モナコインの nicehash-able 値は 1% です。
鉄壁の王者 Bitcoin は、貫禄の 0%。Litecoin で 9%。細かい仕組みは違いますが、モナコインのアラートシステムと同目的の仕組みを取り入れた BitcoinCash は 22%。
(もっと草の方を見てみると、1,720,863% などあったりします。恐ろしいですね)
つまり、現時点でのモナコインに限って言えば、もうアラートシステムのような妥協は不要になっています。
なぜ不要になったのか、時系列については、どこかに書いた記憶があるので、何度も書きません。
「CPU や GPU でも掘れる」を謳い文句にした、またはハッシュレートがコイン価格に比べ不相応に低い、そんな PoW チェーンたちは、今後も攻撃リスクに怯えながらアラートシステムに類するものに頼ることになるのでしょう。ご愁傷さま。
モナコインにしても、マイナーたちの動向は core 開発者らには預かり知れません。将来的に、攻撃避けの妥協を再度組み込むことも、有り得るでしょう。