久しぶりにパニエ抜栓をしてみた

久しぶりにパニエ抜栓をしてみた

みなさんこんにちは。以前お届けした「古代エジプト展で一杯」の時に・・・

このようなバスケットを使ってサービスをしました。これは「パニエ」と言って、主に澱があるような古いワインをサービスする時に使う道具なのですが、あの時は友人の誕生日+高価なワインを抜栓すると言うことで、特別感を演出する目的で使いました(笑)。ちなみに・・・

こちらが私のパニエです。写真だとわかりづらいのですが、実はかなりくすんでしまっています(笑)。それもそのはず、このパニエは私がソムリエ試験を受けた10年以上も前に購入したもの。当時のソムリエ2次試験(現在の3次試験)には、このパニエを使った実技があり、その対策として購入しました。そこで今回は、ソムリエ試験にも通用するかもしれない?パニエ抜栓の方法をお届けしたいと思います(笑)。

まず、試験では試験官からワインのオーダーがありますので、それを間違えずに復唱します(ちなみに、私の時のオーダーは「シャトー・アンジェリュスの03年」でした)。そしてワインの確認が終わったら、そのワインを取りに行きます(もちろん試験では本物は高価過ぎるので使わず、それに見立てた別の赤ワインを使用します(笑))。ワインはラックに横になって置かれているので、澱が舞わないようにそのままの状態を保ちながら慎重にラックから引き出し、ラベル面が上になるようにパニエに入れます(パニエをワインの方に迎え入れる感じ)。間違っても・・・

寝ていたワインをこのように立ててしまわないように(笑)。その時点で、側面に沈殿していた澱がボトル内で舞い上がってしまうので減点の対象となります(一発アウトかも?)。そして・・・

澱が舞わないように慎重に試験官の前まで持ってきたら、ワインを見せながら「ご注文をいただきましたシャトー〇〇の〇〇年でございます」と言って、「少々澱がございますので、デキャンタージュさせていただいてもよろしいでしょうか?」と伝えます。そして、試験官から返事をいただいたら、いよいよパニエ抜栓に移ります(本来は、ここでデキャンタージュに必要なグラスやデキャンタ、キャンドル(光を瓶口に当てて澱を目視するための光源)などを用意するのですが、今回はデキャンターが無いのでデキャンタージュ作業は省きます(笑)。それでは・・・

まずは、キャップシールを切り取ります。そうしたら、今度は瓶口を紙ナプキンなどで綺麗に拭きます(これが地味に大事です!)。そして、清潔な状態に出来たら、今度は・・・

ソムリエナイフのスクリューを3周分入れます。そして・・・

1~2センチぐらいコルクを引き出したら、再び・・・

スクリューをもう1周分入れます。そして・・・

コルクが抜ける直前まで引き上げたら、最後は瓶口部分のコルクを指でつまみ、引き抜くと言うよりも、軽く上下に動かしながら上面(ラベルがある面側)から瓶内に空気が入るようにしてあげると・・・

最後はシュッと言う音と共に、コルクが綺麗に抜けます。あとは、ワインを注ぐだけ・・・と思いきや、その前にもう一度瓶口を紙ナプキンなどで綺麗に拭きます(これも地味に大事です!)。そして、いよいよグラスに注ぐのですが、この時パニエを持ち上げて注ぐと言うよりも・・・

パニエの瓶口側の底面をテーブルに固定したまま、反対側を持ち上げるようにしてグラスに注ぐと、澱が舞い上がるのを最小限にしながら注ぐことが出来ます。本来は、このあとデキャンタージュをして澱とワインを分ける作業をするのですが、まあ、このワインはそんなに古くないので澱もほとんどなく、このままでも問題はありませんでした(笑)。

いかがでしたか?これが、大まかなパニエ抜栓の方法ですが、もし本当にソムリエの3次試験を受けられる場合は、ちゃんとした試験対策用の動画がネット上にはいくつもありますので、ぜひそちらを参考にしてくださいね(笑)。

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