ボージョレ・ヌーヴォー解禁!
みなさんこんにちは。本日11月18日は、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です!毎年11月の第3木曜日に解禁日を迎えるボージョレ・ヌーヴォーですが、以前ブログにも書いたように、年々メディアなどで話題になる事が少なくなってきた感じがします(これはこれでちょっと寂しさもあります(笑))。
さて、とは言っても毎年ボージョレ・ヌーヴォーを飲んでいる私ですが(笑)、今年は自分がワインショップを経営する立場として初めてこの時期を迎えました。当初はヌーヴォーを扱うか迷いましたが、ありがたい事にいくつかのお問合せを頂きまして、予約販売のみでヌーヴォーを取り扱う事になりました。
そして、先日ついに・・・
ボージョレ・ヌーヴォーが無事に納品されました!
解禁日に販売がスタートするので、当然商品はそれよりも前に納品されるのですが、商品の箱を見ると・・・
「11月の第3木曜日より前に消費しないで下さい」と注意書きが書かれています。ですから、解禁日前にワインを開ける事は絶対にご法度です。私も、飲みたい気持ちをグッと我慢して(笑)、さっそく中身を確認してみると・・・
2021年のボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーの登場です!
こちらは、ボージョレ地区のペレオン村を代表する自然派の造り手「ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ」が醸すワインで、通常よりもワンランク上のヴィラージュ・ヌーヴォーとなっています。
そしてこのヌーヴォー、特徴的なのは「マセラシオン・カルボニック」を一切せずに醸造している事です。「マセラシオン・カルボニック」とは、主にボージョレ・ヌーヴォーの醸造に使用される手法で、二酸化炭素が充満したタンク内にブドウを房ごと入れて発酵させる方法です。
これを使うと、通常よりも短期間でワイン造りが可能になるので、ボージョレ・ヌーヴォーのように解禁日が決まっていて、醸造期間が限られているワインを造る時に使用されます。
また、この手法を使うと色素は最大限抽出されますが、渋みの成分であるタンニンの抽出は抑えられ、さらにフレッシュでフルーティな香りが生み出されるので、みなさんもご存じのあの軽やかなヌーヴォーの味わいに仕上がるのです。
しかし、このマドンヌのヌーヴォーは、その「マセラシオン・カルボニック」を使用せずに、長期熟成型のブルゴーニュワインとほぼ同様の醸造方法で造られています(しっかりとブドウを2週間ほど漬け込む事で、ブドウ本来の旨味を抽出)。そのため、マドンヌのヌーヴォーは、これまでのヌーヴォーのイメージを一新する力強い味わいと奥深さがあるのです。
さて、無事に検品も終わり、次に取り掛かったのは・・・
ラッピングです。
ボージョレ・ヌーヴォーをご贈答用にご購入される方もけっこういらっしゃいます。このワインをプレゼントされたらきっと嬉しいだろうな~。
そんなこんなで無事に発送準備も終了、あとは解禁を待ってワインを飲むだけです(笑)。みなさんは、今年のボージョレ・ヌーヴォーは飲まれましたか?もしくは、今夜あたり飲む予定はありますか?今年は、とても厳しい年だったそうですが、その分畑の手入れなど蔵元さんのかけた手間暇が味わいに出やすい年とも言えます。
ぜひ、蔵元さんの苦労を思い、出来上がったヌーヴォーに感謝をしながら頂いてみてはいかがですか?