GI萩で一杯

GI萩で一杯

みなさんこんにちは。今年の2月の終わりごろに、東京国税局が主催する「全国GI酒類セミナー」と言う講座に参加しました。これは、全国にあるGI酒類の指定地域に関する知識や付加価値について見識を深め、フードマッチングなどを通してその魅力を発信していくと言う取り組みなのですが、そもそもGI酒類って何?と言う方が多いと思いますので、まずはその辺りについて軽くご説明したいと思います。

この「GI」とは「地理的表示(Geographical Indication)」の略で、酒類や農産品において、ある特定の産地ならではの特性(品質、社会的評価等)が確立されている場合に、当該産地内で生産され、生産基準を満たした商品だけがその産地名(地域ブランド)を独占的に名乗る事ができる制度です。

海外では、例えばフランスの「シャンパーニュ」のように、決められた産地・製法で造られた商品にのみ与えられる原産地呼称の制度が昔からありましたが、日本でも近年この制度が確立され、現在ワインにおいては「山梨・山形・北海道・大阪・長野」、日本酒においては「白山・山梨・山形・灘五郷・はりま・三重・利根沼田・萩・佐賀・長野・新潟・滋賀」、蒸留酒においては「壱岐・球磨・琉球・薩摩」、その他の酒類においては「和歌山梅酒」がGI酒類として認定されています(これ以外に、日本国として「GI日本酒」も認定されています)。

そして、このセミナーで私は「GI萩」の日本酒についての講義を受けました。「GI萩」に認定されているのは・・・

この6つの蔵元さんです。そして、「総じて米由来のふくよかで上品な旨味と爽やかな酸味を主体とする、はつらつとした味わいが特徴で、余韻には一定の旨味が残るが酸味・苦味・アルコール感の切れの良さを有しているため、食事の邪魔にならず、続けて飲んでも飲み疲れしない酒質」「GI萩」の特性です。ただ、百聞は一見に如かず、セミナー自体はオンラインでしたが事前に・・・

このように「GI萩」の日本酒6種類と・・・

それにマッチングさせる地元の食材が送られてきていたので、さっそく実践してみる事にしました。まずは、写真左の「魚平天」、地元の特産品をふんだんに使ったかまぼこの天ぷらですが、これには・・・

澄川酒造場の「東洋美人 醇道一途」をマッチング。はつらつとした酒質が特徴のお酒で、綺麗な甘味が魚平天が持つ自然な魚の甘味と良く合いました。続いては・・・

岡崎酒造場の「長門峡 純米吟醸」とマッチング。甘味と酸味のバランスが良いお酒で、今回は少し炙って香ばしさを加える事で、より長門峡が持つ甘味とマッチしました。

次は、写真中央の「燻し蒲鉾 チーズ味」、これには・・・

中村酒造の「宝船 純米吟醸」をマッチング。お米の旨味をしっかりと感じ、さらには程よい熟成感によってなめらかで落ち着いた酒質となっていて、この蒲鉾が持つ燻製の香ばしい風味とチーズの濃厚な味わいをしっかりと受け止めてくれました。続いては・・・

八千代酒造の「八千代 純米吟醸 山田錦」とマッチング。こちらは、お米の旨味をしっかりと感じる濃醇さと切れの良さを持つ辛口で、燻したスモーキーな風味と濃醇な味わいがバッチリ合っていました。

最後は、写真右の「真ふぐの白ワイン煮」、これには・・・

岩崎酒造の「長陽福娘 山田錦 純米吟醸」をマッチング。甘味と酸味のバランスが良いお酒で、特にインパクトのある酸味が、白ワインからくる酸味のある味付けに良く合いました。続いては・・・

阿武の鶴酒造の「阿武の鶴」とマッチング。甘味と酸味の輪郭がはっきりとして、はつらつとした味わいのお酒で、洋風な味わいのこのおつまみとも非常にマッチしていました。

いかがでしたか?今回、初めて「GI萩」のお酒を飲みましたが、その土地の特性がちゃんと感じられて、また同じ産地の食材と合わせる事でよりその土地が持つテロワールを感じる事が出来ました。みなさんも、GI表記のあるお酒を見かけたらぜひ試してみて下さい。もしくは、これからはGI表記を意識してお酒選びを楽しんでみてはいかがですか?

Remaining : 716 characters / 5 images
100

Sign up / Continue after login

Related stories

Writer

ワイン、日本酒、音楽、サッカー、アウトドア好きです。お酒にまつわる面白い話を書いています。また、ネットでワインショップ「LIFE WITH SAKE & WINE」をオープンしました。10%オフクーポン「open2021」(お1人様1回有効期限無し)ご用意したのでぜひご覧下さい!

Share

Popular stories

シンポジウムの語源にワインあり?

919

サムライマックに合うお酒は?

527

芸能人格付けチェック、なぜ白ワインと赤ワインを間違えるのか?

483