東京都のコロナ感染拡大の近況
約2週間ぶりの投稿となります。
当初、警鐘を鳴らすつもりでいくつか記事を書くはずだったのですが、一気に感染者が増えてしまって気が滅入ってました。少し遅くなりましたが、今回も区市町村別の患者数データを読み解いて近況を見ていきましょう。
※このデータの見方は「東京都においてのコロナ患者数の実態」をご覧ください。
ここでおことわりを入れます。私は感染症や統計学の専門家ではなく、あくまでデータを表計算ソフトでにらめっこしてる素人です。一個人の見解なので情報に誤りがあるかもしれません。ここに書かれた情報はご自身の責任でご利用ください。
まず、ごちゃごちゃしてますが、こちらのグラフからご覧ください。7月22日時点の区市町村別の患者数増加率です。
はじめに、全23区で新規患者が出ています。平均的に毎日1~3%のペースで患者数が増えていますが、一部の区を除いて累計患者数の増加率は若干減少してきているようです。ただし、本日7月23日に東京都で366人の新規患者が出たので状況がガラッと変わるかもしれません。
連日「夜の街」が報道で話題になってることで「夜の新宿や池袋が危ない」という認識を持たれた方も多いかもしれませんが、実際は全23区においてほぼ毎日感染者が出ているという事実は忘れてはいけません。新宿や池袋に限られた問題では決してありません。
また、注視すべき点として、重症患者も増えてきました。東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトに掲載されている数字は23日時点で21人まで増えています。14日時点で7人だったので、実に9日間で重症患者数が3倍に増えています。7月1日に280人だった入院患者数が23日には964人に増えてしまっていて、病床数は1000から2800に増やしている最中です。医療機関では対応に追われていることが想像できます。
さて、ここからは最近上昇傾向の東部2区に焦点を合わせてみます。
足立区と江戸川区は7月中旬から一気に新規患者数が増えています。この2区ではクラスターが発生していました。
足立区では区内の小中学校で生徒の感染が確認された他、現時点で22名(内、従業員21名)の感染が確認された「接待を伴う飲食店」のクラスターが2店で発生しています。飲食店に関しては来店者に医療機関への相談や受診を促し感染拡大を防止するために店名が公開されています。いずれも竹ノ塚駅周辺の「フィリピンパブ」ですので、心当たりのある方はこちらをご確認ください。
特記すべき点として、足立区では累計感染者数が7月に入り2倍以上(185人→382人)になっています。23区内で2倍以上になっているのは足立区以外では新宿区のみとなっています。
江戸川区では22日に医療機関での合計20名以上のクラスターが確認されています。もしかすると、上記のグラフにはまだ反映されていないかもしれません。その他にも事業所の集団感染が発生しています。
東京23区東部では西部に比べると患者数が少ない傾向でしたが、ここ2週間はクラスターが複数発生されています。市中感染は起きていると考え、日々の行動に注意して感染拡大を防止したいですね。