魔法のカセットボーイ
(追記)Twitterに怒られたので、動画を削除しました。多分いまから読む人はなんかよく分からん記事になってしまうと思います。
私は変なコンテンツを取り扱うことについては一日の長がある事を自負しており、いつも変なコンテンツを作ったり、探したりしていますが、今回はなんと「変なコンテンツの方から寄ってきた」という話です。
事の発端はAiwaのウォークマンを手に入れたことからです。最もウォークマンと言うのはソニーの商品名なので、Aiwaの奴は「カセットボーイ」と呼ぶそうです。初めて知りました。まあでも普通にウォークマンと呼んでしまいますがね。
まあとにかくカセットのウォークマンが欲しかったのですが、ソニーの奴は中古でもほぼ骨董品なので高いなあと思っていた所にAiwaのカセットボーイのジャンク品を入手した次第。
ジャンク品なので動くかどうかはギャンブル。とりあえずカセットと電池を入れて、何度かスイッチを入れたり弄り回しているとテープが回り始めました。しかし音を出してみると何かまともな音ではない。やっぱり外れかな~と思いながら、この壊れた機械の出す狂った音楽を聴いていると、所々で思わず失笑が漏れてしまうような絶妙な壊れ方をしているのに気付いたのです。
このおかしさは言葉で説明するのは難しいので実際の音を聴いてもらうしかありません。
どうでしょうか。何とも原始的なお笑いコンテンツじゃないでしょうか。多分江戸時代の人が聴いても失笑すると思います。
これは加工とかは一切なく、このカセットボーイから鳴っている音をそのまま録音してます。
そしてどんな音楽をかけてもこの音に変換されてしまいます。他のカセットデッキで聴くともちろん正常に再生されていたテープがです。
ドラムとかベースの音は比較的正常に鳴っているんですが、ボーカルとその他楽器は全部うがいをしながら歌っているような感じになります。
とにかくどんなテープでも、このカセットボーイに入れて再生するだけで不思議な魔法がかけられて、何か思わず失笑が漏れてしまう音楽に変わってしまうという奇跡。やっぱりアナログにはデジタルには無い温かみがあるとかなんとか言いますが、壊れ方にもデジタルでは到底不可能な芸当を持っているというのはひとつの発見でした。いくら壊れているとはいえゴミとして捨ててしまうにはもったいないので皆さんにこうやって聴いてもらうことでこのカセットボーイも成仏するでしょう。