グリッチ×ファッション リンク集

なまえ

今回は完全に趣味の領域です。テックやファッション、ものづくりに関心があって、バグった画像や画面が好きなら、興味を持てると思います。「読む」リンク集ですので、できれば順番に進めてください。

岡田舜 個展「RETROJECTIVE」

バグったファミコンの画面をキャンバスに描くアーティストの個展が、今月阿佐ヶ谷であります。バグった画面もですが、デジタルだからこそ起こりうるグリッチが、絵の具によってアナログなキャンバスに出現するのが面白いなと感じます。この人の作品を見て私は、「こんなニットのセーターがあったらバカ売れしそう、カニエ・ウェストとかが着てそう」と思いました。

グリッチ刺繍 (ヌケメ)

ファッション×グリッチで思い出したのはまずデザイナーのヌケメさんによるこの作品と、次に紹介するグリッチニットです。皆が知るロゴをグリッチさせて刺繍にすることで、一気に新鮮さを感じるものに。刺繍機能のあるミシンに送るデータを壊すことで実現したとのことですが、失敗作(という概念があるとしたら)も見てみたい。

グリッチニット (ヌケメほか)

ニットは「編む」ものなので格子のような構造を持ち、ピクセル的な概念を表現することができそうだということは想像しやすいですね。ですが、こちらの作品は単に「グリッチ柄」を編むだけでなく、編み目を不規則にすることで「ニット自体がグリッチ」している作品を実現しています。これは本当に画期的な作品だと思いました。もちろん、これもデータを壊して編み機に与えているようで、オープンソースなのもおもしろいです。作成の過程が気になりました。

グリッチニットの作り方 (デイリーポータルZ)

そこで、調べるとこんな記事がでてきました。一読の価値ありです。彼らはブラザー工業の古いコンピュータ式の編み機をハックして作品を作らせたようですが、編み機とはいくらくらいするものなのか、ハックしなくてもできたりしないのか、どれくらいのものが作れるのかなどなど、好奇心が湧きます。

オープンソース編み機プロジェクトOpenKnit (廃止された模様)

3DプリンターにおいてはRepRapというオープンソースのモデルがあり、誰でもキットを製造・購入して安価に作ることができます。(大学でやったことがあります。) そのような手軽さ、オープンさを実現しようとしたプロジェクトがOpenKnitだったようです。

過去形なのは、GitHubやブログの更新が2014年に途絶えていること、2016年に唯一の開発者がOpenKnitの開発経験を元にKniterateというスタートアップを起業してクローズドソースで続けているからです。

ホビー用途にも使えるデジタル編み機Kniterate

OpenKnitの開発者が中国で起業したKniterateは、プロ専用の既存のデジタル編み機とは違う、学校や家庭でも使えるようなものを開発している模様です。2017年にKickstarterして、今は一応2020年に完成予定みたいです。価格は1万ドル弱のようなので、アリババなどで探すとプロ向けのデジタル編み機とさほど変わりませんね。ハッカーやメイカーがついてきにくいクローズドソースなのが悪手に思えます。(OpenKnitに誰も参加しなかったのが苦い思い出なのかもしれませんが。。)

オープンソースの編み機 Circular Knitic

こちらはヨーロッパのVarvara & Marというデザイナーが発表したオープンソースの円形編み機です。複雑なことはできないシンプルなものですが、見た目からして3Dプリンターと針などの部品があれば作れそうです。Kniticというワークショップでブラザーの織り機をハックする内容など、先述のヌケメさんたちも参考にしたそうです。

3D織り機用のコンパイラ - Disney Research

ディズニーお抱えのド理系研究集団Disney Researchによる、3D編み機向けのコンパイラに関する論文の説明動画です。Disney Researchはテーマパークの設計や映画、グッズなどディズニー関連の仕事をこなす研究開発集団なのですが、こちらはおそらくグッズの製造に使う3D編み機(マフラーのような平面を編んで縫い合わせるのではなく、立体的な服を最初から編む)を作成していて、それ用のデータをどのように表現して機械に指示するか、という内容です。ユニークな課題があって、パズル感満載のコンパイラ設計の話でした。編み機の針がどうなっているか見れるだけでも十分勉強になりました。

島精機製作所 ホールガーメント織り機

これがおそらく世界最先端の3D織り機で、「服の3Dプリンター」と表現できるものです。まるごと一着編み上げることができて、ユニクロや欧州ハイブランドが使っているそうです。値段を探しましたが見つかりませんでした。

ところで、日本には廃業・縮小する編み物工場や繊維工場が多いようで、ヤフオクなどで探せば中古の機械編み機やベロア生地を作る機械(布を二重に編んで、表と裏を切り離す→切り離した面がベロアになる)を安価に手に入れることができそうです。センスのあるアーティストやデザイナーの手に渡れば、かなり面白い作品がどんどん出てきそうだな、と思いました。アーティストも、プログラミングができると強いですね。

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コメント(1件)

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なまえ

glitchknitのセーターおされ。欲しいと思って調べてみたら、日本人製作しているんですね