Umbrelのバックアップニーモニックを取る

Umbrelのバックアップニーモニックを取る

暗号資産を自分で管理するにあたり、兎にも角にも気を付けないといけないのは秘密鍵の管理でしょう。非中央集権的な資産管理とは何かあっても誰にも助けて貰えないことを意味しており、対策を怠ってGOXした例は枚挙に暇がありません。

Umbrelで日々遊んでいる私も、当然バックアップニーモニックは紙に控えて保存しています。ニーモニックはダッシュボードのSetting > Account > Secret wordsから確認できます。

しかしながら、紙に控えるというのは基本中の基本であるものの物理的には大変脆弱です。紙をノードと同じく自宅に置いていれば、洪水や火事が発生したときにノード共々使えなくなります。GOXです。

そんなわけで先日なんやかんやありつつもポイント交換で購入したのがBlockStream Metalです。LN決済から1か月くらいかかりましたが、ようやく到着しました。

(Don't Trust. Verify. シールも一緒に買ってしまった。可愛い。)

昔から暗号資産を触っている人からすると特に真新しいものではないと思いますが、ステンレス製のフレーム内に活版印刷のごとく文字パネルを並べ、ニーモニックを保存するツールです。ステンレスなので当然、水に濡れても火に焼かれても情報は失われません。

さて、造り自体は説明書も無いくらいにシンプルなのですが、セットアップしようとしてさっそく手が止まってしまいました。ひとつの単語あたり4文字分しかスペースがありません。ニーモニックは24個の単語の組合せですが、4文字以上の単語も沢山あります。どうすればよいのか…

調べてみるとBitcoinのニーモニックはBIP 39によって定められており、使用される単語は先頭4文字でユニークになるように決められていることがわかりました。

わざわざ意味のある単語にしてるのは、あくまで人間が認識しやすいようにしているだけというわけですね。賢い。

ちなみにUmbrel(というよりもLND)で使用しているニーモニックはBIP 39を拡張したAezeedという仕様のようです。

LNDのソースコードを見る限り、ニーモニックに使用される単語はBIP 39と同じもののようなので、BlockStream MetalはUmbrelのバックアップにも使えそうです。

ところでバックアップを取ったらちゃんと復元できるかも確認したくなるのが職業SEの性というもの。我が家にはRaspberry Piがひとつしか無いため実機では検証できないですが、BlueWalletがAezeedに対応しているため復元が可能です。

BIP 39の単語リストから先頭4文字を検索して入力を繰り返し…ちゃんと復元されました。Umbrelをお持ちの方はいちど手持ちのメモから復元できるか確認してみても良いかもしれません。

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暗号資産エンジョイ勢。UmbrelでBTCノード運用中。

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