激安!DIYメタルウォレット【電解エッチング】

激安!DIYメタルウォレット【電解エッチング】

みなさん暗号通貨、ビットコインの自己管理してますか?

ハードウェアウォレットは持っていますか?

ニーモニック(シードフレーズ、リカバリーフレーズ)はメモしてますか?

紙は濡れたり燃えたりするのが心配じゃないですか?

では金属に刻印するメタルウォレットはどうでしょう

既製品のも悪くないとは思います

https://bitcoinseedbackup.com/

価格は安いのでも5,000円くらい、高いのだと10,000円以上します

まぁバックアップしたいニーモニックが一つだけならまだいいです

でも複数となると結構痛い出費ではないでしょうか

そこでDIYメタルウォレットです


既製品のステンレス製ボルト、ナット、ワッシャー、(スプリングワッシャー)を使います

ワッシャーにニーモニックを電解エッチングという方法で刻印
ワッシャー表裏を使い、6枚あれば12ワード、12枚なら24ワード書き込めます

画像のはニーモニックを隠すためのワッシャーを前後に追加し
ナットの緩み防止用のスプリングワッシャーを前後に追加したもの
(これは安全策のオプションで最小構成はボルト1つ、ナット1つ、ワッシャー6 or 12枚)

だいたいの製作費用は?

ボルト、ナット、スプリングワッシャー 300円
(ネット通販よりホームセンターの方がたぶん安い)
ワッシャー8枚 800円
(大量に買うならネット通販の方がたぶん安い)
ワニ口クリップ2本 800円
9V電池2個 200円
マニキュア 100円
除光液 100円
綿棒、塩、酢かクエン酸、消毒用アルコール、ボールペン、六角レンチ、メガネレンチ
は家にあったりなかったりで

計2,300円!

複数個作る場合は
100枚単位でワッシャーを大量購入すればもっと安いので
2つ目以降は

500円!!

くらいで作れると思います多分

必要なものは?

例:ニーモニックは12単語、スプリングワッシャーは1つ、前後に隠し用ワッシャー各1枚ありの場合
(上の写真のはボルト長30mm、スプリングワッシャー2つ使用)

六角ボルト SUS304 M8 長さ25mm(または30mm) 1つ
六角ナット SUS304 M8 1つ
スプリングワッシャー SUS304 M8 1つ

平ワッシャー SUS304 M8 直径24~30mmくらい 厚さ2.0mm 8枚
(直径が小さいワッシャーはニーモニックを書くスペースが小さい
不器用ならば大きい方がいいが重さ、価格は上がる)

ワニ口クリップ 2本

9V電池 2個
100円均一などで買ってください
直列につないで18Vにして使います

マニキュア(色はなんでも)
除光液(もしくはアセトン)
綿棒

酢かクエン酸
インク切れボールペンまたは先をペンチ等で潰してインクが出ないようにしたボールペン
金属の棒(六角レンチ等)
ナット締付用のM8メガネレンチやスパナ
これらも家になければ100円均一などで買ってください

電解エッチングのやり方は?

1. エッチングするワッシャー表面をアルコールで拭き、汚れや油分を取ります

2. ワッシャー片面全体をマニキュアで薄く塗り、半乾きになるまで約7分待ちます

3. 半乾きになったらインク切れのボールペン等を使ってマニキュアを削り文字を書きます
書き方は自由ですが、bitcoin、bip39ニーモニックワードなら
その単語の順番2桁と単語全文字(先頭4文字でも可)を書きます
(メタルウォレットを複数作る場合、数字の前にアルファベットを足してもいいと思います A05 など)
マニキュアが剥がれ下の金属が見えるようにボールペンで削り書きます

4. マニキュアが完全乾燥するまでさらに10分程待つ間、エッチング溶液を作ります
約30mlの水に塩を小さじ2杯程度、クエン酸粉末を小さじ2杯程度、
または約30mlの酢に塩を小さじ2杯程度入れて溶かします
分量は大体なので適当で大丈夫です
溶けにくければ電子レンジで加熱してもいいかもしれません

5. 下画像のようにセットします

9V電池2個は直列に接続
+側はワッシャーを掴みます(文字を書いてない部分を) 
-側は六角レンチなど金属棒を掴みます
このときワッシャーと金属棒を同時に触ると電池と自分の体で回路が出来てビリっとくるかもしれないので片方ずつ触りましょう

6. 電解エッチングをしていきます

綿棒等で溶液をとりワッシャーのエッチングしたい文字の部分を濡らします(1文字~数文字)

その上から金属棒をあてます
ワッシャーと金属棒の間に溶液を挟むような感じ
金属棒の先端を使って1文字ずつエッチングするか、もしくは長い辺を使って何文字か一気にエッチングします

エッチングできていれば泡が立ち、溶液が濁ります

しばらくすればあまり泡が立たなくなるので、ティッシュで濁った溶液を吸ってからまた新しく溶液をつけ再開します
(こすって拭くとマニキュアが剥がれるので上から叩くだけにして下さい)

長くエッチングするほど深く文字を掘れます
(ただしこのあと火で炙って検証した結果、そこまで深くエッチングする必要はないようでした)

↓ 実用上は問題ないけど少し失敗例
・マニキュアを厚く塗ったため文字がうまく書けなかった(eなど)
・文字と数字のバランス、位置が悪く、繋がってしまった(envelope90)

7. 最後に除光液でマニキュアを除去すれば完成です

上手く文字を書けたか、エッチングにどれくらい時間をかけたか等によって
出来は様々です!

そして12単語行い、ボルトとナットでまとめて

完成!!!

結構小さい!

今回はM8のボルトナットワッシャーを使いましたが
M6を使えばさらに小さくなります
もちろんその分、耐久性などは下がると思います
心配性ならM10を使ってもいいと思います

好きにカスタマイズして下さい!

2022/12/23 追記

ワッシャー12枚、24ワードで実際にメタルウォレットを作ってみた感想です。

すごく時間がかかりました。4時間くらいでしょうか。なので時短する方法を考えます。まずマニキュア半乾き状態で書くことを諦めた方がいいです。実際作業してて後半は半乾きを気にせずやりましたがそこまで支障ありませんでした。

ワッシャー12枚用意、12枚片面全部アルコールで拭く、マニキュアを塗る、書いて削る、エッチングする、除光液で拭く。といった風に12枚片面全部を流れ作業でやった方がいいです。最後の方に塗ったマニキュアは書く段階では半乾きではないかもしれませんが支障ないと思います。
(※とはいえ初めてなら1,2枚テストでエッチングしてみて下さい)

それから沢山エッチングすると金属の棒(六角レンチ等)が腐食して黒ずんできます。黒ずんできたら電気の通りが悪くなりエッチングが遅くなります(多分)。なのでその黒ずみを取る用の紙やすりか金属ヤスリがあったほうがいいです。

以上

元ネタなど

このDIYメタルウォレットをガスコンロで焼いて耐火性を検証してみました ↓

余談ですが
メタルウォレットが完成したあとの保管方法などを少しだけ考えます

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