生食用とワイン用のブドウを見比べてみた

生食用とワイン用のブドウを見比べてみた

みなさんこんにちは。先日、私は家族とブドウ狩りに行ってきました。と言っても、山梨などの県外ではありません。実は、家から歩いて5分ぐらいの所にハウス栽培のブドウ園があるのです(笑)。

毎年この時期になると、知人への贈答用や自宅用のブドウを買うのですが、ちょっとしたレジャー気分が味わえて、しかも美味しいブドウ園が近所にあるのでとても重宝しております。

例えばこちらは・・・

我が家でも大人気の「藤稔(ふじみのり)」と言う品種です。そして、こちらはあの有名な・・・

「シャインマスカット」です。この時はまだ時期が早くて完熟していませんが、もうじき食べ頃になるとの事でした。

さて、これらのブドウはいわゆる生食用のブドウで、みなさんにも馴染みが深いと思います。しかし、ワイン用のブドウ品種に関してはスーパーに並ぶ事はないので、名前こそ知っていても実際に見かける事はほとんどないかと思います。

そこで、今回は私がニュージーランドで見たワイン用のブドウ品種と見比べてみたいと思います。まずはこちら。

ワイナリーによっては、朝収穫したブドウをこのように見せてくれたりします。残念ながら、この写真のブドウの品種名まではわかりませんでした。続いてはこちら。

こちらも品種名まではわかりませんが、生食用のブドウと比べると粒の大きさが違う事がわかると思います。基本的にワイン用のブドウは粒が小さく、皮は厚めで種があり、酸味も豊かである傾向があります。

これらはワイン造りにとって必要な要素なのですが、いざ食べるとなると実が小さく、皮が厚くて剝がれにくかったり、種があったりして食べづらかったりします。逆に、生食用のブドウは粒が大きくて水分が多く、皮も薄くて剥がれやすかったり、種が無くて食べやすいと言った特徴を持っています。

では最後にもう一枚。

こちらはしっかりと品種名まで表記されています。まず、奥に見える緑色のブドウは左から「ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング」と呼ばれる代表的な白ワイン用の三大ブドウ品種です。

続いてその右隣のブドウ品種は「ピノ・グリ」と呼ばれる同じく白ワイン用のブドウ品種です。「グリ」とは「灰色」の意味で、果皮の色が「灰色(灰青色)」である事から名付けられました。果皮に多少色素があるので、やや色の濃い白ワインや、最近流行りのオレンジワイン(オレンジ色のワイン)としても醸造されます。

最後に、手前の左側から「ピノ・ノワール、メルロー」と呼ばれる代表的な赤ワイン用のブドウ品種となります。

こうやって実際に見比べてみると、生食用とワイン用のブドウ品種には外観にも違いがある事がわかると思います。ただ、実際に食べてみると味わい的には「いわゆるブドウの味」なのですが、これを醸造すると食べた時には感じられなかった風味が生まれるのが非常に面白いですよね。

いかがでしたか?なかなか馴染みのないワイン用のブドウ品種でしたが、少しは親しみを持って頂けたでしょうか?ただ、一つ言える事は、ブドウは食べても醸造しても美味しいと言う事です(笑)。ちなみに、私は来週ぐらいに大きくなって食べ頃を迎えるであろうシャインマスカットの収穫にまたブドウ園まで行く予定です、楽しみだな~。

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